教養心理学。今年は3年目にして初対面だが、2023年度以降の教養心理学担当からは外れる予定なので、最初にして最後の対面。この内容は手直しした上で、次年度以降心理学概論で展開する予定。1回目の授業は「心理学とは何か? (心理学論)」。そもそもこの授業全体が「心理学とは何か」を語りたい授業なので、第1回目は授業のメタ的な内容ということになる。構成概念の話を説明するのはたいへん難しい。履修者数は297名。あと3名まで増える可能性あり。座席指定をして可能な限り間を開けるように着席させたが、それでも隣同士のところが出てしまうのはやむを得まい。まだリアクションペイパーを書いていない人もいるようですが、とりあえず現段階まで来たものに返信しておきます。質問追加 (13/4/22)。
続きを読む 「心理学」の感想 (12 Apr. 2022)ミキサーを使う
遠隔会議とか授業用にしばらくBlue YetiというUSBマイクを使っていたが、教室でのハイブリッド授業用に (といっても実際にやっているわけではなく、やらないといけないかもしれない、と思ってテストをしてみようとしただけだが) YAMAHA AG03というミキサーを購入したので、それにダイナミックマイク (SHURE PGA-58) を繋いでみたところ、どうもUSBマイクよりもよいかんじであることがわかった。「いっしょですよ、そんなの」といかにも言いそうな井川純一博士が「違う」というのだから間違いない。
続きを読む ミキサーを使うiCloudのカスタムメイルドメイン
iCloud+になり、iCloudメイルでカスタムメイルドメインを使えるようになった。設定方法はAppleのサイトに書いてあるが、さくらインターネットで管理しているドメイン (daihiko.net) を設定しようとすると結構はまったので、設定方法をメモしておく。こちらのサイトが役に立った。
これがうまくいくと、さくらインターネットで管理しているドメインのメイルをiCloudメイルと同じように扱える。独自ドメインのアドレスが、iCloud.comのエイリアスのようなものになると考えてよい。多分。iCloud.comのメイルにアクセスすると、hoge@daihiko.netに届いたメイルもhoge@icloud.comに届いたメイルも一つのメイルボックスに格納される。メイル作成時は送信元 (単なるFrom: 欄だと思うが) は選択できる。なお、メイルはさくらインターネットのWebメイルには届かなくなる。
続きを読む iCloudのカスタムメイルドメイン「心理学」の感想 (20 July 2021)
最終回はまとめと最終試験 (50問小テスト)。最終試験は245名が受験し、平均点は79.45点。最頻値 (60名以上) は95点以上なので簡単すぎたのかもしれない (いや、これはみんな頑張ってくれたと考えたほうがいいかもしれない)。ポジティブな感想が多くて安心していますが、まあ、つまらなくても「つまらなかった」とは書きにくいよね。とはいえ、みなさん長文でこの授業のポイントをおさえたリアクションペイパーが多かったです。半期の間、どうもありがとう。
続きを読む 「心理学」の感想 (20 July 2021)「心理学」の感想 (13 July 2021)
通常の内容としては最後。最後は研究倫理の問題について扱った。特に心理学の再現性問題や、実験・調査を人を対象として行うことの倫理的問題について、1回分を割く価値はある。小テストの平均点は73点 (239名)。
ここはかなり質問が少なかった。倫理だけに、あまり疑問に思わず理解した (してしまった) ということなのかもしれない。もう少し議論を呼ぶような書きっぷりにしたほうがよかったのかなと反省しています。いずれにしても、教養心理学の内容はこれで全部です。本にすると300ページを超える分量の教材でした。みなさんよく読みました。
15回目はこれまでの復習とMoodle上での最終試験及びフィードバックとなります。範囲は膨大で、しかもこの最終試験の評価に与える影響が最も深刻なのでぜひがんばってください。本当は対面期末試験100%で決めたいのですが、それが今回の形式では許されなかったので、こういう形にしてあります。最終試験は必ず決められた時間に受験してください。何かあればすぐにメイルをください (ただし、試験についてのメイルの受付は午後3時までです。Moodleの指示を確認しておいてください)。
続きを読む 「心理学」の感想 (13 July 2021)「心理学」の感想 (6 July 2021)
第13回目は研究法。研究法という性質の問題があるのか、質問はかなり少なかった。
続きを読む 「心理学」の感想 (6 July 2021)「心理学」の感想 (29 June 2021)
正直、自分では完全に専門分野外で最も知らない領域といってもよい臨床心理学。どうも教材もいかにも教科書主義的な内容になってしまっており、太字が多いという指摘がちらほら。例えばフロイト論など、僕独自の議論の展開ができているとは思えず、自分としても完成度はあまり高くないと反省しています。
続きを読む 「心理学」の感想 (29 June 2021)「心理学」の感想 (22 June 2021)
第11回は、発達心理学に続き、進化心理学のお話。ここは誤解が多い領域なので要注意 (90分1コマでどこまでちゃんと理解してもらえるか……)。ポケモンが実は変態だと言うことが分かって衝撃を受けた人が多すぎると思う。
続きを読む 「心理学」の感想 (22 June 2021)「心理学」の感想 (15 June 2021)
第10回目は発達心理学。ヒトの個体発生について扱う。次回は系統発生について扱う進化心理学の予定。このスタイルでの授業は2年目だが、初年度はまだ教材が荒く、質問が多かった。今回は分からないが故の質問がずいぶん減ったように思う。リアクションペイパーへの返信が去年より楽なのだ。確認のための質問が減った分、より高度な内容を議論することができるようになっており、教材の改善というのは大変重要だと改めて意識することできた (意識高めか)。
しかしですよ、この授業はオンデマンド授業としては、自分で言うのもなんだが、結構よくできていると思うのだけど、やっぱり授業はライブで対面でやりたいよね。来年度は絶対そういうふうにやりたい。
続きを読む 「心理学」の感想 (15 June 2021)「心理学」の感想 (8 June 2021)
ここからが後半戦。後半戦の最初は社会心理学。社会心理学は特に歴史が浅い学問というわけではないが、社会学と心理学の両方の源流があることから、やはり他の伝統的な心理学領域とは異なる。特にマクロなことに関心を持つのは、(今の社会心理学者にはあまりいないものの) 社会学の伝統が生きている。個としての知覚、認知、判断だけを考えていてはだめだよ、ということでこの授業でも取り上げる (なお、僕は社会心理学者であったり進化心理学者であったりする。やっとここらへんからが専門領域)。その次に取り上げる発達心理学と進化心理学はわりと似ていると思う。個体発生の観点からヒトを見るか、系統発生の観点から見るかの違いがあるが、基本的にはこれらの領域は生物学の範疇 (といったら怒る発達心理学者がいるかもしれない) になる。最後は研究法であるとか研究倫理の話をする。
続きを読む 「心理学」の感想 (8 June 2021)