Mac OS Xの「置き換え」

Mac OS Xで同名のフォルダに上書きコピーしようとすると、「上書き」ではなく「置き換え」になってしまう。Macは

“hogehoge”という名前の項目がすでにこの場所にあります。現在移動中の項目で置き換えますか?

とちゃんと警告してくれるのだが、Windowsをずっと使っている者から見ると、「これって要するに上書きのことでしょ?」と疑いもなく、「置き換える」をクリックしてしまう。ところが、コピー元のフォルダ内にA.txtという1つのファイルがあり、コピー先のフォルダにA.txt、B.txt、C.txtという3つのファイルがある場合、「置き換え」てしまうと、コピー先のフォルダにはA.txtという1つのフォルダしか残らないのだ。Windowsの上書きコピーだとA.txtという同名のファイルのみが置き換えられ、B.txtやC.txtといったファイルはそのまま残るのだが、Mac OS Xの「置き換え」は文字通り、フォルダの内容がそのまま置き換えられてしまうのだ。今更の知識だが、要注意だ。

参考: Mac OSX の フォルダのコピーは上書きではなく置き換え

道具を悪者扱いする風潮

「間違いだらけのケータイ議論」千葉大の藤川准教授が指摘

パソコンが普及し始めた頃にもこういう議論はあったし、インターネットの商用利用が開始された後にもこういう問題提起はあった。そもそも子どものいじめは陰湿化しているのだろうか、という根本的なところで首を傾げざるを得ない。子どもの携帯電話を禁止するとか、いかにも、「あたらしいものについていけない」おじさん連中の考えそうなことだ。

それに、

「世間」という共通の価値観が存在しなくなった現状では、親によるしつけが難しくなったと指摘。かつては、「そんなことしたら世間に恥ずかしい」という「世間」を味方にしたしつけが可能だったとしたが、大人の価値観が多様化した中では、「親ががんばれ」と言っても難しいと現状を分析

とかいうのはほとんどデマだろう。昔の日本の大部分を占めていた農村部では親によるまともなしつけなんてなかったって。この人の「かつて」はごく短い時期の一部の社会階層の人たちの話でしかない。親によるしつけの重要性が増して来たのはむしろ最近のこと。

電話勧誘という迷惑なビジネスモデル

大学の研究室にはしょっちゅう、首都圏や関西圏のマンションへの投資をもちかける迷惑電話がかかってくる。たいがい、「○○先生でいらっしゃいますか?」と、自分で名乗りもせずにこちらの名前を確認してくる。そんな基本的な一般常識もない無礼なやつがやっている仕事なんて信用できるわけないじゃん。

今日かかってきたのは「日商エステム」というウンコ会社からの電話。確か以前「もう二度とかけてくるな馬鹿野郎」と電話を切ったと思うのだが、あれはフジなんとかという会社だったか……。

こういう勧誘電話を飽きもせずかけてくるということは、それで成り立つ商売だからということだろうか。効果的な撃退方法を知りたいものだ。黒板をひっかいた音を聞かせるとか、そういうネクラなことも考えたが、傷害罪に問われそうなので、やめておこう。

決める――意思決定の心理学

日本行動科学学会が編集している「行動科学ブックレット」シリーズの一巻として、「決める――意思決定の心理学」という本を出した。ヒューリスティックスとバイアス、集団意思決定、協力関係など社会的文脈における意思決定など、内容的には比較的標準的だと思う (後半は学部生には分かりにくい部分も多いかもしれないけれど……)。来年度の「集団力学」の授業で教科書指定にする予定なので、履修予定の学生は予習しておこう! (先に買っても特典は何もない)

中西大輔 (2009). 決める――意思決定の心理学 (行動科学ブックレット6) 二瓶社 630円 (税込)


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「進化と人間行動2008」の評価

2008年度「進化と人間行動 (旧カリ「心理学II」) の採点をし、評価を付け終わった。

結果は以下の通り。

  • AA評価 3.16%
  • A評価 19.47%
  • B評価 35.26%
  • C評価 26.32%
  • D評価 2.63%
  • X評価 13.16%

参照物不可にしたわりには全体的に得点が高くなった。期末試験の平均点は73.27点。これに出席点と毎回の感想提出分を加味し、評価した。