スピンバイクを使い、喉が渇いた状況に実験参加者を置き、水を他の参加者と分けるかどうかを独裁者ゲームの枠組みを使って調べた実験研究。お金に比べて、水の分配量が多いことがわかった。また、運動量と連動しない形で得られたお金はよく分配されるが、水に関しては運動量と連動しようがしまいが、違いはないことが分かった。
Ohtsubo, Y. & Watanabe, E. (2013). Unintentional unfair behavior promotes charitable donation . Letters on Evolutionary Behavioral Science, 4 (1) , 1-4. doi: 10.5178/lebs.2013.24
独裁者ゲームの修正版を利用。分配者はカードを引いて偶然 (実際には操作されている) に不公平な分配か公平な分配を行う。(意図しない) 不公平な分配をした場合に、慈善団体への寄付額が高まることが明らかになった。
Moroń, M. (2015). Mate preferences toward agency and communion . Letters on Evolutionary Behavioral Science, 6 (1), 1-4, doi: 10.5178/lebs.2015.32
配偶相手の選択にあたり、communion (愛情とか) とagecy (知性とか資源とか) の重要性を尋ねた結果、予測と反して、agencyのほうに高い選好が示された。また、男性よりも女性の方がcommunion、agency両方の特性を重要だと認識していた。
女性は相手の提供する金額が重要なのか、それとも意図が重要なのか、を調べた研究。長期的な関係の場合には「持っている資産の何%を家族に配分してもらえるか」が重要になるが、短期的な関係の場合にはもらえる額自体が重要になる。
前回 の続き。今度はQuadro K5000側をDVIコネクタ、ディスプレイ側をHDMIにしてみた。するとこれまでと挙動が変わる。
Retina表示
Retina表示が可能な状態になった。ただし、一番右の「スペースを拡大」状態でも、解像度は1,920×1,080 (フルHD) である。擬似解像度がフルHDになり、ぎざぎざのないRetina表示になる。
ただし、「文字を拡大」側の左2つは選んでも何も起こらないし、optionを押すと、以下のような「何もない」状態になる。
解像度が表示されない
「低解像度モードを表示」としても変わらない。また、Quadro K5000側のDVIだけではなく、DisplayPortにコネクタを挿しているとなぜかRetina表示にはならない。というわけで、まだCatalina Patcher にバグがあるということなのだろうと判断される。今回は Retina表示ができたのでとりあえずよしとする。
(19/11/2019追記) 5日後に起動したところ、表示がぎざぎざでRetina表示ができなくなっていた。Catalina Patcherがまだ不安定なようだ。
Mac Pro Early 2009 (メモリ16GB、SSD化済) をいまさらなんとか復活させようとしている。10年前のこのMac Proは4,1と呼ばれているバージョンで、ファームウェアをアップグレードする と5.1相当になる (Mac Pro Mid 2010と同じになる)。Mac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5 も必要。そして、Metal対応のGPUに載せ換え、macOS Catalina Patcher を適用することで、現時点で最新OSであるCatalinaをインストールして運用することができる。
続きを読む Mac Pro 2009とQuadro K5000 →
Tamura, K., Morita, R., & Ihara, Y. (2011). Evolution of egalitarian punishment . Letters on Evolutionary Behavioral Science, 2 (2) , 20-23, doi: doi.org/10.5178/lebs.2011.14
シミュレーション研究。公共財ゲームのモデルでは平等主義的処罰 (儲けている人を罰するタイプの罰) は古典的罰と同じくらい協力を促進した。また、囚人のジレンマゲームを使ったモデルでは、協力の利益が高いほど協力者は増えたが、どのような状況でも罰を行使する者は少数にとどまったが、協力による利益が非常に少ない状況のみで利他的な加罰者が半数程度まで増える現象が観察された。
男性戦士仮説 (Yuki & Yokota, 2009) の概念的追試。追試には失敗し、外集団脅威のプライミングの効果は得られなかった。
広島修道大学での担当科目や社会心理学・人間行動進化学関係の記事を掲載するウェブログ