300名とか500名とか、大勢の学生が1つのコースに登録されている場合、リアクションペイパー (課題のオンラインテキストで書かせたものなど) を採点するのもたいへんです。「何か書いていたら加点する」という非常に単純な作業ですら「え、500個のテキストボックスに全部入力するの!?」となります。
実は、課題をファイルとしてダウンロードし、評点を付けたものをアップロードするやり方があったのです。単に僕が知らなかっただけだと思いますが、メモがわりに方法を書いておきます。
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Moodleの評定は難解です。「評定」リンクから学生がこれまでの課題で獲得してきた点数を確認しようと、「コース合計」を見ると、これまで各学生が獲得してきた点数の平均が表示されています。しかし、これは、その学生が取り組んでいない課題を除外した平均です。例えば、10個の課題があって、10個全ての課題に取り組み、それぞれの課題で全部80点を取った学生はこの点数が「80」ですが、10個の課題のうち1個の課題しかせずに、その課題で100点を取った学生は「100」になっていて、全部の課題で80点を取った学生よりも評価が高くなってしまいます。
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COVID-19が猛威を奮っており、うちの大学でも授業開始を2週間遅らせる措置が取られることになった。3月末の現時点では4月6日開始を20日開始に遅らせることが決まっているが、おそらく授業日数が足りなくなるため、何回か分はオンラインでの実施が必要になると思われる。もちろん、授業開始が2週間遅れで済むというのはまだ楽観的な方で、最悪前期は対面での授業実施が困難になるという可能性もある。いずれにしても、遠隔授業を含んだ対策を考える必要がある。ここではMoodleを使った最も簡便な方法を提案する。
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本学には「修大基礎講座」という1年生向け全学必修の授業がある。とはいえ、全学でやることが全て決まっているわけではない。部局が担当する半分は基本的に全学共通 (学習支援センターや図書館や学生センターやキャリアセンターが担当する) だが、残り半分の教員担当部分は学科に任されている (この授業については本当に言いたいことがたくさんあるのだが、それはまた別の話)。
その学科に任されている部分の1回分を使って学生に付与されたメイルの読み方や本学で採用している学習管理システムMoodleの使い方を説明したりするのが僕の役割である。これまでは情報処理入門等である程度PCの使い方に慣れた学生を相手にしていたが、今年度から日程の関係で入学直後の学生を対象にすることになり、ひどく苦労した。
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Moodle 3.2.2からデータベースがutf8mb4に対応するようになったそうで、utf8で運用していると以下のようなエラーが出るようになった。
そこであちこち調べてMySQLのmy.cnfに以下の記述を追加した。
[mysqld]
character-set-server=utf8mb4
[client]
default-character-set=utf8mb4
innodb_large_prefix = ON
innodb_file_format_max = Barracuda
これだけではだめで、既存のデータベーステーブルを全てutf8からutf8mb4に変換する必要がある。以下のようなファイルをhoge.shなどという名前で保存し、sh hoge.shで実行すると自動的にutf8mb4に変換される。your_dbname、your_dbuser、your_passwordのところは自分の環境にあわせて変更する (Yさんからスクリプトをいただきました。ありがとうございます!)。なお、このshファイル自体はutf8で保存しないとうまく動かない。
#!/bin/sh
DB="your_dbname"
USER="your_dbuser"
PASS="your_password"
(
echo 'ALTER DATABASE `'"$DB"'` CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;'
mysql -p$PASS -u $USER "$DB" -e "SHOW TABLES" --batch --skip-column-names \
| xargs -I{} echo 'ALTER TABLE `'{}'` ROW_FORMAT = DYNAMIC; \
ALTER TABLE `'{}'` CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci; \
ALTER TABLE `'{}'` DEFAULT CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;'
) \
| mysql -p$PASS -u $USER "$DB"
「『Moodle事始めマニュアル』入手について」よりMoodleのver.1.9と2.4対応のマニュアル (PDF版17.7MB, 本文194ページ) がダウンロード可能になりました。
本マニュアルの特徴は以下の通りです。
- 無償である。
- 全ての機能を網羅していない。
- 機能ではなく、「何がしたいか」を主体に書かれている。
- 現場の教員による実践報告集がついている。
- 各章の扉にはMoodleと全く何の脈絡もないおいしい写真が載っている。
ダウンロードされた方は、ぜひフィードバックをお願いします。Moodle.orgのディスカッション、FacebookのMoodle Association of Japanのページ、@daihiko、当記事のコメント欄、なんでも構いません。
今日のお昼に復旧予定だった心理学専攻Moodle (http://psych.shudo-u.ac.jp/) は、UPSの自動での再起動が失敗したらしく、明日の朝まで使えません。
広島修道大学での担当科目や社会心理学・人間行動進化学関係の記事を掲載するウェブログ