分からない点、質問については、必ず行数をつけてください。行数をつけていないものにはお答えしていないものがあります。金曜日は毎月のインターフェロンβ注射治療の日で発熱するため全く使い物にならず、週末にがんばって読みました。お答えが漏れているものがあるかもしれないので、あったら教えてください。
続きを読む 「心理学」の感想 (26 May, 2020)「心理学」の感想 (19 May, 2020)
2回目のリアクションペイパー。提出率が85%くらいまで下がってしまったが、がんばってついてきてほしい。頼む。小テストの難易度が高いようなので、他の問題に飛べるようにします。また、解答時間も次回より5分ほど増やしました。
リアクションペイパーの締め切りを伸ばしてほしいという意見も伺っています。しかし、このリアクションペイパーへのお答えを書くのには1日以上かかるのです。今週は金曜朝に締め切って、金曜夜まで作業しましたが終わらず、土曜の夜も作業をしています。ということでご勘弁ください。300名を超える履修者ですが、全てのお便りに目を通した上で、必要と思われるものに回答しています。
なお、リアクションペイパーは火曜朝からオープンですが、PDF資料はその前から全て公開しています。あらかじめ資料を読んでメモを取っておくことをおすすめします。それが予習にもなります。
続きを読む 「心理学」の感想 (19 May, 2020)「心理学」の感想 (12 May, 2020)
非対面授業の「心理学」は01クラスと02クラスがそれぞれ159名。リアクションペイパーは1週間受け付けているのでまだ全員分ではないが、とりあえず現段階までに集まったものでフィードバックをする。この授業は芦田宏直氏の『シラバス論』に触発され (挑発され)、コマシラバスで展開している。コマシラバスは15コマそれぞれの詳細なコマ単位のシラバスと、履修判定指標、教材からなる。前者2つで5万字弱程度 (A4で50ページ) になり、ここに公開してある (教材が見たい方は別途ご連絡を。20万字弱のものがあります)。このコマシラバス、履修判定指標を見れば、授業がシラバス通りに行われ、この判定指標通りの試験が行われいるかは明確である。
なお、以下で取り上げられているのは質問や要望があったものだけなので、分かりにくいと感じている人が多いと思われるかもしれないが、実際には文字だけの資料でほとんどの学生が理解している。本学の学生の知的レベルは結構高いのだ。
続きを読む 「心理学」の感想 (12 May, 2020)遠隔授業を簡単にMoodleで済ませる方法 (広島修道大学の教員向け情報)
COVID-19が猛威を奮っており、うちの大学でも授業開始を2週間遅らせる措置が取られることになった。3月末の現時点では4月6日開始を20日開始に遅らせることが決まっているが、おそらく授業日数が足りなくなるため、何回か分はオンラインでの実施が必要になると思われる。もちろん、授業開始が2週間遅れで済むというのはまだ楽観的な方で、最悪前期は対面での授業実施が困難になるという可能性もある。いずれにしても、遠隔授業を含んだ対策を考える必要がある。ここではMoodleを使った最も簡便な方法を提案する。
続きを読む 遠隔授業を簡単にMoodleで済ませる方法 (広島修道大学の教員向け情報)3年の演習で読んだ論文 (15/1/2020)
Watabe, M., Ban, H., & Yamamoto, H. (2011). Judgments About Others’ Trustworthiness: An fMRI Study. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 2, 28-32. https://doi.org/10.5178/lebs.2011.16
fMRIを使い、人の信頼性に関係する情報と関係しない情報を与えた場合に、反応する部位の違いを検討した研究。angular gyrus、anterior cingulate、left frontal lobe、right frontal lobe、putamen/caudate nucleusが関連していた。
3年の演習で読んだ論文 (21/12/2019)
Shamay-Tsoory, S. G., Ahronberg-Kirschenbaum, D., Bauminger-Zviely, N. (2014). There is no joy like malicious joy: Schadenfreude in young children. PLOS ONE, 9(7): e100233. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0100233
2歳から3歳の子どもがシャーデンフロイデを感じるかどうかを調べた実験。自分の母親が、(自分ではなく) 自分の友達を抱っこして本を読み聞かせている時に本に水をこぼすと、シャーデンフロイデを示すという結果。
Vagnoni E, Lewis J, Tajadura-Jiménez, A, Cardini, F. (2018). Listening to a conversation with aggressive content expands the interpersonal space. PLOS ONE 13(3): e0192753. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0192753
攻撃的な会話を聞くと、それが自分と関係のない話であっても、中立的な話を聞いた場合と比較してパーソナルスペースが拡大する。
3年の演習で読んだ論文 (11/12/2019)
Gesselman, A, N, Ta, V. P., Garcia J. R. (2019). Worth a thousand interpersonal words: Emoji as affective signals for relationship–oriented digital communication. PLOS ONE, 14(8): e0221297. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0221297
アメリカ人成人の異性愛者を対象とした絵文字の調査研究。絵文字を使う者ほどデートもセックスの頻度も高いという研究。
『シラバス論: 大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について』出版記念パーティ原稿
12月8日 (日)、芦田宏直氏による『シラバス論』の書籍の出版記念パーティが東京マリオットホテルで開催された。当初30分いただけるということで気合を入れて原稿を書き始めたが、途中で15分となったものである。しかし、当初より予測できていたように、芦田先生は一人で喋り続け、懇親会の時間が全て潰れてしまった。当然われわれの解題講演の時間もなくなったが、それでも10分いただけたので、だいたい以下のお話の重要な部分は話すことができたかと思う。芦田先生のブログコメント欄に載っているものは参照ページ数がないので、若干の誤字を訂正し、以下に解題講演の原稿を掲載しておく (誰が書いたかを明示していただければ転載などご自由に)。
芦田宏直 (2019). シラバス論: 大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について 晶文社
続きを読む 『シラバス論: 大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について』出版記念パーティ原稿3年の演習で読んだ論文 (4/12/2019)
Nojo, S., Ihara, Y., Furusawa, H., Akamatsu, S., & Ishida, T. (2011). Facial Resemblance and Attractiveness: An Experimental Study in Rural Indonesia. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 2 (1), 9-12. doi: 10.5178/lebs.2011.11
インドネシアの農村住民を対象に、自分 (あるいは親) と似た顔を好むかどうかを検討した研究。短期的パートナーに対しては類似度は影響しなかったが、長期的パートナーに関しては、女性は自分と似た顔を嫌う傾向、男性は自分の母親と似た顔を嫌う傾向が見られた。
3年の演習で読んだ論文 (27/11/2019)
Kause A, Vitouch O, Glück J (2018). How selfish is a thirsty man? A pilot study on comparing sharing behavior with primary and secondary rewards. PLOS ONE 13(8): e0201358. doi: 10.1371/journal.pone.0201358
スピンバイクを使い、喉が渇いた状況に実験参加者を置き、水を他の参加者と分けるかどうかを独裁者ゲームの枠組みを使って調べた実験研究。お金に比べて、水の分配量が多いことがわかった。また、運動量と連動しない形で得られたお金はよく分配されるが、水に関しては運動量と連動しようがしまいが、違いはないことが分かった。
Ohtsubo, Y. & Watanabe, E. (2013). Unintentional unfair behavior promotes charitable donation. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 4 (1), 1-4. doi: 10.5178/lebs.2013.24
独裁者ゲームの修正版を利用。分配者はカードを引いて偶然 (実際には操作されている) に不公平な分配か公平な分配を行う。(意図しない) 不公平な分配をした場合に、慈善団体への寄付額が高まることが明らかになった。