「心理学」の感想 (14 July, 2020)

今回は学習心理学。「条件付け」と書いている方がいるが、ふつうは「条件づけ」とひらがな表記します。たいしたことではありませんが、漢字にすると「わかってないな」感が出てしまうので気を付けましょう。心理学を学んだ皆さんは次からは「条件づけ」と表記するようにしましょう。

レスポンデント行動やオペラント行動のこの言葉は人の名前からつけられた言葉なのですか?

違います。英語です。

犬には食物を与えると唾液が出る反応が生得的に備わっているということがわかりました。これは犬だけではなく、動物すべてに共通することなのか疑問に思いました。

「すべて」ではないけれど、多くの動物には共通するでしょうね。人間だってご飯を食べるときは唾液が出るでしょう。

質問、要望ではないのですが、p11の2行目の「ベルを鳴らしたとき」の漢字が「ベルを慣らしたとき」になっています。

ありがとうございます! こういう指摘はたいへん助かります。

「パブロフの犬」という言葉だけ知っていて、実際どのような実験か知りませんでしたが分かりました。犬はベルの後に餌をもらえることを「理解して」唾液を出しているのではなく、意思と関係なく勝手に出るものということで合ってますか? また人間の場合条件付けによる反射というのは起きるのとはありますか?

「理解」や「意思」とは無関係に、自動的に出ます。ヒトも例えばわれわれなら梅干しを見ただけで唾が溜まりますよね。おそらく梅干しを食べたことのない人にはそういう現象は起こらないでしょう。もちろん、「自由意思」というのは難しい問題を含んでいます。そもそもわれわれが意識的に「決めた」と思っていることは本当に自由な意思のもとに決められたのか、というのは難問です。

学習という意味がいつも使われているものとは違うということを意識して読み進めました。小さい時にハヤシライスを食べて、なぜか吐いてしまった以来ずっと食べれなくなっています。よくこのことを「トラウマで食べられない。」と言っているのですが、この「トラウマ」は今回でいう味覚嫌悪学習とおんなじ意味で使っていいということでいいのでしょうか?

「トラウマ」というのは「その人に備わっている対処のメカニズムを圧倒してしまうほどのストレスに満ちた回避不能な出来事」 (van der Kolk, 1996; 丹野ほか, 2015『臨床心理学』498頁) と定義されるもので、そのトラウマはちょっと違うような気がします。おっしゃるとおり、用法としては味覚嫌悪学習でしょうね。

44の生得的行動とはどのようなものかがあまりわからなかった。先生は何か自分の中でジンクスがあれば教えていただきたいです。

生得的行動というのは生まれつき持っている行動のことです。ジンクスはこのリアクションペイパーへの返信です。これをしないと悪いことが起こると思っていて、対面授業でもやっていたのですが、今回非対面になるにあたり、このリアクションペイパーへの返信がたいへん重要な意味を占めるようになりました。みんなちゃんと読んでいるのか分からないのですが (読んでいたら、みなさん、次のリアクションペイパーの最初に「読んでます」と書いてください。丸一日かけているので、少なかったらかなり凹むと思う。

ジンクスやルーティンに本当に効果はあるのでしょうか。個人的には、気持ち的な面では効果があると思っていますが、先生の個人的な意見も聞かせていただきたいです。あと、私はスポーツの試合などの「流れ」というものにすごく興味があるのですが、こちらも先生はどう思われますか。個人的には「流れ」は試合においてかなり重要だと思っています。

ジンクスのようなもの、流れのようなものは、「そういうのがある」と思っている人にとっては重要です。あるかどうか、ということが大事なのではなく、「あると思う」ことが重要なのです。

アルバート坊やの実験は人を使った実験であるにもかかわらず、後始末がきちんとできていない点でなかなか道徳的に危ない感じがするのですが、それが一番多く教科書などに取り上げられてしまったてんについてこの実験自体に反論する人はいなかったのだろうかと思いました。

これと同様の質問は多数。これについてはもちろん「ひどい実験だなあ」と多くの心理学者も思っています。今はこんなことはしません。問題は「人間を実験に使った」ということではなく、恐怖条件づけを赤ん坊に対して行ったということにあります。これは、現在の基準ではたとえ本人の同意があったとしても、成人であっても倫理的に問題とされるのではないかと思われます。僕が当該研究の倫理委員会の審査委員であれば、おそらく認めないです。

心理学用語は今までの授業でもたくさん出てきたと思いますが、心理学者の中では共通に通じる言葉なのですか。

専門家の中で特異的に通じる言葉を「専門用語」と言います。なので、この言葉が分からないと専門の話ができないのです。

2ページの最後にカッコーの雛は生まれるとすぐに周りにある他の鳥の卵を巣の外に落として親からの餌を独占する とありますが、その親というのは雛と違う親のことなのですか? だとしたらその親は自分が産んだ子じゃないと気づかずに餌を与えているということですか?

そうです、その通りです。もちろん卵を生み付けられる鳥の方も、怪しいことがあったら巣を放棄するなど、対抗戦略を進化させています。

今回は、質問したいことが1点と、レジュメで見つけた間違いが3点ございます。質問は、15ページ370~375行目にあるトートロジーについてです。「以下のような会話を考えてみよう。満足のような心理的概念で説明しようとすると、必ずこのトートロジーに陥ってしまう。」とあり、下に4行で会話が書かれていますが、このようなトートロジーを回避することはかなり難しいように思われます。しかし、16ページ385~386行目からのスキナーの主張(「満足だとか不快といった内部状態を考えることが、行動の制御に結びつかなければ無意味である」とその後の同義反復の説明を見て、この主張が心理学における「説明」の原理として重要なのだと分かりました。そこで、何かの理由を説明する時に、「理由」と「何か」がトートロジーに陥らないようにするためには、他にどのような説明の仕方が考えられるでしょうか。また、トートロジーは説明のときに情報量が増していないので、あまり良くない状態なのでしょうか。次に、レジュメで見つけた訂正点ですが、1つ目は2ページ53行目の「走性(taxes)」の英語を辞書で調べました。その結果、恐らく「走性(taxis)」だと思います。 2点目は、11ページの266~267行目で、「(ベルを慣らした~)」となっていますが、「(ベルを鳴らした~)」だと思います。 3点目は、15ページ383行目の「不快をます行動」が、「不快を増す行動」だと思います。よろしくお願い致します。

相変わらず迫力のあるリアクションペイパーをありがとうございます。「何かの理由を説明する時に、「理由」と「何か」がトートロジーに陥らないようにするためには、他にどのような説明の仕方が考えられるでしょうか。また、トートロジーは説明のときに情報量が増していないので、あまり良くない状態なのでしょうか」とのご質問に対して、1つ目は、「満足」のような心理変数を使わずに、「その個体に利益をもたらす行動は増加し、不利益をもたらす行動は減少する」といった説明をすればトートロジーからは抜け出せます。主観的な変数を使わないことが重要です。2つ目のトートロジーが望ましくないかどうか、についてですが、もし「説明」しようとしているのだったら、それは単なる言い換えなので、望ましくないことになります。

axesはtaxisの複数形ですね。以下の2つは誤植でした。ありがとうございます!

私たちの行動は刺激や反応で変化していき、また、私たちは刺激や反応を学習することが分かった。学習は古典的条件づけと道具的条件づけに分かれており、どちもも仕組みは難しいなと感じた。また、エドワードソーンダイクの動物を使った問題箱の実験ではネコの脱出時間が短縮されていったとのことで、猫はやっぱり賢いなと思いました。しかし、結局なぜネコは時間短縮を出来たのかがよく理解することが出来ませんでした。それに、この実験とは関係なくどうでもいいことかもしれませんがネコとイヌってどっちが賢いのか気になりました。

その質問には、「賢い」の定義によるのでなんともいえない、と逃げておきます。なぜ時間短縮ができたのかというと、何度もやっているうちに偶然に開けられるようになります。そうこうしているうちに、効率的に開けられる方法を学習していきます。早く出るのが報酬なので、早く出られる行動が増えていくというわけです。

犬の唾液実験がよくわかりませんでした

「アルバート坊や」がよく理解できなかった。

この方達は、もうちょっと分からない内容を詳しく教えて欲しい。何を説明すればいいのか分からないのです。

私もスマホゲームをやっているので、ガチャでのレアアイテム獲得率の話はなるほどなー、と思いました。先生はスマホゲームに課金する派ですか?

課金というのは「お金を課す」ということなのでむしろ運営側の表現なのだが (教材にも書いてある)、他にいい表現がないね。僕はポケモンGoはたまに有料オプションを買いますが、ドラクエウォークなどのガチャ系には使いません。ガチャは数万円単位で回さないといいアイテムがゲットできず、やめられなくなるので危ないと思います。

飼い主がペットの犬などに対して躾を行うのは古典的条件づけの研究でパヴロフなどが犬やラットに対して行った研究と関連するのだろうか?

まさにしつけは条件づけです。

段落番号247~の条件づけの理論の理解が少しあやふやで、わかりにくかった。

以下の箇所がポイントです。「単にCSとUSが接近しているだけではなく、(1) CSの呈示時には必ずUSが呈示され、CSがないときにはUSが呈示されない (CSがUSの到来を予測) か、(2) CS呈示時には必ずUSが呈示されず、CSがないときにUSが呈示される (CSがUSの非到来を予測) こと (条件付き確率) が重要である」

人はアルバート坊やのような特別な経験がなくても、動物などに対して好き嫌いを示すが、これには何が関係しているのか気になった。

例えばゴキブリがみんな嫌いですが、あれはなんでしょうね。幼少期の嫌な思い出が大きいのではないでしょうか。僕は北海道生まれで、ゴキブリのいないところで育ちました。特にゴキブリは怖くはないです。ふつうにつぶすだけです。

443行の3項随伴性についてです。スキナーはどのような理由でこの3つを挙げたのかが分かりませんでした。119行の条件反射についてです。日常生活に当てはめると、虐待の子供が親の反応を見て脅えることは条件反射に含まれるのでしょうか。

1つ目は、実験研究の結果です。2つ目、被虐待児の反応は学習性のものと思われるので、身体を硬直させるとか、発汗するなどの反応はそうでしょうね。ただ、親を見て逃げる、というような行動だと古典的条件づけというより道具的条件づけになるかと思います。

道具的条件付けの4つのタイプについて、逃避訓練=回避訓練なのか。4つとあったが、意味を考えると5つなのではと感じた。

基本的にそこは1つにまとめるので4つとカウントします。

18ページ460行目からハトの迷信行動について書いてあったが、それが人間のジンクスと同じようなものとは思えなかった。ハトの迷信行動はジンクスのように「こうしたらこうなる」と信じてやっているものですか?

最初の点、「なぜ」人間のジンクスと同じものとは思えないのでしょうか? 理由も教えてください。ハト迷信行動は「信じて」やっているかどうか、と言うことに関して言えば、そうではない、でしょう。もちろんヒトは「信じて」やっているわけですが、それはどれだけ重要な違いでしょうか? 行動上の違いがなければ「信じて」いるかどうかはどうでもよい、と考えるのが行動主義です。

ハンマー以外で叩いても膝蓋腱反射は起こりますか。

ハンマーであることが重要というわけではないので、そうです。

分からなかったことは、p10の258行から263行の辺りで、なぜ図のような表しかたになるのかについてです。質問は、味覚嫌悪学習の様に他にも人間の進化史上適応を助けたようなものはありますか?

最初の点、266行目からの段落、270行目からの段落をもう一度読んでください。質問については、「進化史適応を助けた」ものは進化心理学の単元で学んだように、「いろいろ」あります。例えばわれわれがカロリーの高いものを好んでしまうことなどもそうでしょう。

247行目からの条件づけの理論のCS,USを使ったグラフの説明とCSがUSの到来、非到来を予測などがあまりりかいできなかったため教えていただきたいです。

図11-03について。複数の質問がありました。AからCまではいずれもCSとUSが接近していることは分かりますよね? 違いは、それ以外の箇所でUSがどこに位置しているかです。Cはベルが鳴るのに食物が与えられない機会が多くなっています。このような場合、条件づけは成立しにくいです。

代理強化の意味がよく分からなかった。質問: 8月にある最終試験は前回合った中間試験の範囲は含まれますか?

最初の点は483、484行目の例を見ても分かりませんか? 最終試験は全てです。最初から最後まで、全て。

期末試験について質問します。100問40分の試験になっていますが、1問2.5秒で問題をといてぴったり40分間かかります。これはあまりのも時間配分が厳しくないですか? 問題文を読む時間、問題について考える時間、PCで入力する時間を考えると全問解くことは不可能ではないでしょうか。時間設定と問題数の調整をもう一度お願いします

もう一度落ち着いて計算をしてみてください。40分は2,400秒です。2,400秒÷100問=24となります。つまり、1問あたり24秒使うことができます。この秒数でも調べながら解いていては間に合わないでしょう。内容を完全に理解している場合は24秒あれば十分です。しかし分からないところもあって調べる必要が出てくるかもしれません。そういう場合には点数が低くなります。全て参照できる試験なので、試験時間が難易度になっています。だいたい7割程度が平均となるのではないかと考えています。自由な順番で解答できるので、選択問題だけ先にやってしまうのがいいでしょう。いずれにしても、対面式ではないので難易度設定を時間でせざるをえないことはご理解ください。

今回の講義を受けてよく理解できたところはパヴロフによって発見された古典的条件づけがどのようなものでまた、どのようなときに使われるかといったところです。また授業で分からなかった点としてはレスポンデント行動に当てはまる学習性のあるものが例えばどのようなものであるかです。質問としては上記のことです。

291行目に「行動はレスポンデント行動 (respondent behaviour) とオペラント行動 (operant behaviour) に大別することができる。これまで説明してきた古典的条件づけは主にレスポンデント行動に関する学習であり、レスポンデント条件づけとも呼ばれる」と書きましたが、これでどうでしょう?

ある動物実験の結果が人間でも適用されるかは気になるところだと思われますが、私は子供が好きなので、ジョンワトソンは嫌いです。

気持ちは分かります。

今回の授業で、ルーティンは迷信行動だと言うことがわかった。試合前にジャンプをするという行為は心理学上では迷信行動ということになるのだろうか。

それに合理的な理由がなければそうですね。

心理学を学習していくうちに、「もはやこの世に心理学に関連していないものなどないのではないか」と思うようになってきたのですが、先生はこれに対してどう思いますか?

人間や動物が関係している以上、あらゆる場所に心理学が存在しますね。確かにおっしゃる通りだと思います。

授業で分からなかったことは、行動とは、生物がしていること、より正確には、他の生物がしていることが観察されたものであるという定義。

これは「どのように」分からないのでしょうか。そのままなのですが、この文のどこが分からないですか?

アルバート坊やの実験は実験としては三流なのになぜここまで有名になったのですか?

ワトソンの研究だからでしょうね。社会心理学のところでもジンバルドーの模擬監獄実験という問題のある実験の話がありました。

質問なのですが、190行目からの「味覚嫌悪が我々の進化史上適応を助けた」と書かれていますが、それは例えば縄文時代などのまだ心理学が誕生してない時に、毒のある食材と毒のない食材を覚えるために「味覚嫌悪学習」が無意識に使われていたことで我々の進化史上適応を助けたということですか?

そういうことです。心理学が誕生した後もそうですが (メカニズムを知らなくてもわれわれは適応できます)。

behaviorのつづりが、behaviourになっている箇所をいくつか見たのですが全て前者のほうでよろしいですか。

これは前者が米綴り、後者が英綴りです。どちらでも構いません。この教材は基本英綴りでやっています。

355行目からのソーンダイクの考えでは何が満足で何が不快かは明確ではなく、正の強化子に取って代わられたとありますがここでは正の強化子の中身まで調べず、その言葉だけを覚えるだけで大丈夫ですか。

その中身というのは、行動を増やすもの、という程度の意味です。例えばお小遣いをあげたら勉強をたくさんするようになった、みたいなことがあったとしたら、お小遣いが勉強という行動を増やす正の強化子として働いたことになります。

僕は小さい頃に外食でマグロ丼を食べすぎ、その帰りの車で酔って吐いてしまったのがきっかけでガルシア効果により焼き魚が食べられなくなったのですが、マグロで吐いたのにマグロはもちろん刺身はほとんどすべて食べることができるのはなぜだと思いますか。

般化といいます。141行目のところ。

どのくらいの時期からヒトを使った実験がなくなっていったのか

今でもやっていますよ。倫理的に問題のあるものは行わなくなっていますが。

前に言及されていたら、自分が忘れてしまっただけで申し訳ないのですが、428行目あたりで、スキナーが「内部状態を考える事は無意味だ」としたことが、心理学を哲学でなくしたと述べられているのですが、心理学は哲学であったのでしょうか。トラウマや、○○恐怖症といったものを解消するにはどのような消去を行うのでしょうか。

前半部分、ここらへんは心理学史のところで学びます。恐怖症に対してはあえてそれを引き起こす刺激に患者を曝すエクスポージャー法などあります。つまり、恐怖を引き起こす刺激に曝されても何も起こらなかった、ということが繰り返し起これば、恐怖反応が消去されるという考え方です。

今回のテストが次のページに切り変わるのがとても遅くて全体で5分以上切り替えに時間をとられてしまって間に合いませんでした。

小テストでそのような問題が起こった場合には必ずメイルをください (リアクションペイパーに書くのではなく)。クラス番号 (01/02)、学籍番号とどの小テストであったかを教えてください。評価の際、配慮します。

質問については、部分強化についてです。パチンコの消去しにくい、やめにくい、については、当たる前のリーチ? の感覚に依存することも関係しているにでしょうか。

リーチの感覚というより、強化 (当たり) のスケジュールが重要です。

今日の授業で食べ物 (資料では生ガキ) にあたってその先苦手になるありましたが、その後しばらくたって食べると苦手じゃなくなるというのは自発的回復ですか?

これは消去ですね。消去されたものがまた復活してしまうのが自発的回復です。

中西教授は、モンストやパズドラをやったことはありますか?

どちらも少しだけしかやったことがありません。息子たちはモンストとフォートナイト、ぷにぷにがお気に入りのゲームです。あと、これはわりとどうでもいいことなのですが、大学の教員には教授、准教授、講師、助教などがあり、教授と呼ぶのはあまり一般的ではないですね。たいてい教員を呼ぶのは「ほげほげ先生」と言うことが多いです。

占いを聞いたことで行動を変えたりする人もいると思うのですが、占いは迷信行動の一つですか?

占いに従った行動をやめられない、それをしないと悪いことが起こる気がする、みたいなのが迷信行動だと思います。毎日必ず占いを見て、占いに書いてあるラッキーアイテムを身に着けるといいことが起こる、みたいなのです。

黒板のキーという音は学習性のレスポンド行動といえるのですか?

あれは生得的な反応だと思います。

テストの何番かは忘れましたがジョン・ワトソンの苗字がどっちかわかりませんでした。

以前もリアクションペイパーでお答えしましたが、西洋人はたいてい最後のもの (ワトソン) が名字です。

イワン・パヴロフが犬を使って実験をしたときには、倫理的な批判は多く来なかったんですか? マウスなら受け入れられるかもしれないですが、犬はペットとしても買われているので気になりました。

時代背景が現在と全く異なりますし、今でも動物実験は行われています。もちろん倫理的な基準はありますが。それより気になるのが、犬をペットとして飼うこと自体も、よく考えると虐待の一種ではないでしょうか。犬の自由を奪って人間の都合のよいようにしているわけですから。しかも、ペットとして飼うことでネグレクトなどの虐待の問題、殺処分の問題が出てきます。自分はどんなに大切に飼っても、飼うこと自体がそのような問題を生んでいるということは考えるべきことだと思います。

人間よりも観察学習の優れた動物はいますか?

いません。

ジンクスを持っているというのはいいことですか? 悪いことですか?

それ自体は中立です。よいことでも悪いことでもありません。合理的かと言えば非合理的ですけどね。

この迷信というものは強化とは違うものに分類されるのかが気になった。現実的に意味がないことをこれはこうかもしれないと行動するのは学習にはならないのか?

迷信行動も行動なので、強化されるものです。道具的条件づけの一種です。

21行目の「行動とは、生物がしていること、より正確には、他の生物がしていることが観察されたものである」がイマイチ理解しきれませんでした。要するに、第三者的な視点で観察した結果得られた行動ということでしょうか。

基本的には「生物がしていること」なのですが、それは何らかの方法によって観察されなければいけません。誰にも観察できないものは行動とは言えない、ということです。

回数を重ねるごとに内容が難しくなっているように感じるが、きっと気のせいなので頑張ってついていきたい。

その調子。気のせいだ、大丈夫。

資料96行目の古典的条件づけと道具的条件づけについて、私が知っている古典や道具といった言葉の意味と、条件づけの内容が一致しなかったので、なぜ古典的、道具的という名称がついているのか気になりました。

「古典的」はあまり自信がないのですが、おそらく研究された年代が古いから、そう言われるのだと思います。道具的というのは、あるゴールを達成するための道具的な行動という意味です。例えばレバーを押したらエサがもらえるような状況では、エサを「もらうための道具的行動」としてレバー押し行動を捉えることができます。

結局刺激がなければなにも起こらないし、行動は取らないということでしょうか。

例えば生得的行動は刺激と反応の学習は不要ですが、それでも先行する刺激に対する生得的行動という形で起こります。例えば僕が今このリアクションペイパーへの返信を書いているという行動は、あなたがリアクションペイパーを書いたから (刺激が僕に提示されたから) ですよね。

人間は観察学習をする数少ない生き物ですが、この特性があるため身を置く環境によって、性格や能力が変わるということでしょうか。

それはもちろん影響すると思います。しかし、それよりもっと重要なのは観察学習によって文化を構築することができたということです。

今回今までと授業のやり方が異なるなかでレポート課題や前回あったようなまとめのテストなどはこれから先実施されますか。

レポート課題は出しません。これだけ読ませて小テストもやってさらにレポートまで課したらさすがに鬼だと思います。まとめのテストは最終試験があります。これらは全て基本的にMoodleに載っている通りです。

アルバートの実験において、植え付ける条件づけは恐怖でなければならなかったのでしょうか。

アルバート坊やの実験では恐怖の条件づけを研究しましたが、もちろんそれでなくてもよかったとは思います。そういうことじゃなくて?

教授は課金プレイヤーですか?

プチ課金教授です。この前学内のポケストップをさらに2つ増やしておいたのでキャンパスに来られるようになったらみんな楽しんでほしい。

無条件反応についてですが、たとえばレモンと聞いたら唾液が出てくるといいますがこれも無条件反応に入るのでしょうか?

これはレモンが何かを知らなければ出てこないので、条件反応だと思います。学習された行動です。

それと、第9回の小テストの問題1で「コネクショ二スト」が正解しているように見えるのですが、間違いになっていたのでどうしてか知りたいです。

正解は「コネクショニスト」です。あなたの解答は「コネクショ二スト」なぜか「ニ」(カタカナのニ) ではなく、「二」(漢字の二) になっています。変換ミスですね。自動採点なので、文字が正しくなければ不正解になってしまうのです。気をつけましょう。

パラダイムとは何かわからない。現代の心理学の研究はどのようなものなのか。

1つめについては辞書をひきましょう。2つ目は、今まさに学んでいることです。

アルバート坊やの実験のように、人間を被験者としての実験は現在も多いのですか。

ああいう実験はないですが、人間を実験対象とする研究は多いですよ。学習心理学以外はたいてい人間を使いますよね。社会心理学とか発達心理学では人間を対象としていましたよね?

迷信行動では、「靴紐を左から結んだら試合に勝てる」という例があり分かったが、例えば、ルーティンなどは何に当てはまるのか、これは迷信行動なのかわからなかった。

ルーティンもそれが特に合理的な理由もなく行われている場合には迷信行動の一種だと思いますが、どうででしょうか。

74行目から82行目のワトソンの宣言の意味

行動は全て後天的に獲得されるものだ、という意味。

csとcrのところで、般化や弁別、消去などがなにを意味しているのか分からなかった。

教科書179頁等を参照にしてください。教科書に優しく説明してあります。

私は幼いころ、トマトジュースがたまらなく好きでした。しかしあるとき、トマトジュースを飲んだ直後に急な体調不良に陥り、少しして飲んだトマトジュースを吐きました。それ以来、トマトジュースが怖いです。なるほどこれが味覚嫌悪学習ですか。

まさに。

嫌悪刺激というものがあまり想像がつかなかったため、教えて欲しいです。

ゴキブリの映像とか電気ショックとか。

期末テストに向けてどのように勉強していけばよいですか。

Moodle上にアップロードしてあるコマシラバスPDFの最後に最終試験の配点が書かれてあります。これを見ながら、これまでの小テストを解き直してみてください。100問出ます。6割クリアを目指しましょう。

分からなかったことは、38行目の「貧弱で人工的な」環境の「人工的」というのが次の行の「自然環境と全く異なる実験室」ということに繋がるのはなんとなくわかるのですが、「貧弱」というのがよくわかりませんでした。この「貧弱」というのは、自然の生命力の強さと実験室の比較での貧弱という表現なのでしょうか?

貧弱というのは刺激が少ないということです。自然の環境では様々な刺激が溢れていますが、それのない環境ということです。

本当に内容と一緒で私も小さいころ牡蠣にあたってそれから焼いてある牡蠣でも食べる気が起きずにずっと食べていなかったです。まさにこれが嫌悪学習だったんだと思いました。でも、ある時からいきなり食べられるようになったのですがこれは何か心理学と関係はありますか?

消去が起こったのですね。どんなきっかけがあったのでしょう。食べ始めたときはどんな時でしたか?

3ページの89に「現実の現象の凸凹を均したものがモデルであって、すべての現象を説明できるモデルはない (あったとしても意味がない)。」とありますがなぜあったとしても意味がないのかが分かりませんでした。なぜすべての現象を説明できるモデルがあったとしても意味がないのでしょうか。

全ての現象を説明できるモデルは、非常に一般的すぎるモデルだからです。例えば「人は呼吸をする」というようなモデルを立てたとしても、なんの意味もないですよね。必ず全ての人に当てはまりますが。

内部状態を考えすことがなぜ無意味なのかわからなかった。ノートにまとめやすいようにしてほしい。

内部状態を考えることに意味がないわけではありません。スキナーがそう主張したということです。しかも、「行動の制御に結びつかなけければ」意味がない、と言ったのです。PDF資料をノートにまとめる必要はありません。ノートというものが何のためにあるzか、考えてみてください。大学の授業ではスライドや板書を使うことが多いです。そこに書かれるのは概要です。概要だけでは分からないので、ノートを作成して教員が話したことをそこに書くのです。この授業では全て文書にして書いてあります。つまり、ノートを僕がもう作って提供しているのです。これを読むのが勉強です。

教授がドラクエウォークをやっていたことに少し驚きました。僕はもうやめてしまったのですが、ご当地アイテムやモンスターの図鑑を埋めるなど”ガチ勢”でした。せっかくなら、消さなかったらよかったなと後悔しております。泣

もう一度やりましょう。くじけてはいけない。僕は世代的にドラクエで育ったんですよ。ファミコンの1からやっているからみなさんとはキャリアが違う。

アルポート坊やの実験での削除の手続きというのは実際では行われませんでしたが、もし行われていたとしたらどのようなことが行われていたのでしょうか?

犬が現れても大きな音を立てないようにする、ということを何度も繰り返すのだと思います。

なぜアルバート坊やの実験は赤ちゃんを使おうと思ったのですか? 理由などがあるのでしょうか。

大きくなるとすでにいろいろなことを経験してしまっているからだと思います。できるだけ学習していない対象で実験をしたかったのだと思います。

道具的条件づけの4つのタイプの一つである逃避訓練はどんな事をするのか気になった。

他にも同様の質問あり。反応に対して嫌悪刺激を除去することです。例えば電気ショックを与えられたときに別の部屋に移動すればショックがなくなる、ということを学習させることです。一方、回避訓練は、先行する刺激 (警告音など) が与えられた時にある行動をする (隣の部屋に移動する) と電気ショックなどの嫌悪刺激を受けなくて済むような訓練のことです。一方、これまでレバーを押したときにはエサを与えていたのに、エサを与えなくするのがオミッション訓練です。レバー押し行動が消去されます。

193行目からのアルバート坊やの実験では実験のせいでアルバート坊やが犬やネズミを見ると恐怖心を抱くというトラウマを与えられたと思うと心が痛みました。アルバート坊やがラットに触れると打撃音を鳴らし、恐怖を与えたということですが逆にラットからするとアルバート坊やに触れられると打撃音による恐怖に襲われるということですよね? その実験ではそのラットが今後ヒトを見るだけで恐怖心を抱くということもあり得るということですか?

それおもしろい視点ですね。ラットにとって打撃音が嫌悪刺激として働いたかどうか、当該論文には報告がないですね。

学校の授業でチャイムが鳴ると授業が始まると感じて嫌悪感になり、鳴らないと授業がないと感じるのは今回の授業の内容とおんなじですか

古典的条件づけですね。

私は幼稚園の時は虫が大好きでよく捕まえていたんですが、小学生になると虫が気持ち悪くて一番苦手なものになりました。虫が苦手になる前に、虫に関する嫌な思い出や経験は特に何もなかったんですが、この現象は心理学に関係していますか?

例えば女の子は虫を触るものではない、みたいな社会化が働いた可能性があります。あるいは他の人が虫を見て気持ち悪がっていた、というような代理強化の側面からも説明できるかもしれません。

164行目からのラットを使った実験の効果ははっきりと分かりませんでした。味覚に対する嫌悪的刺激の反応は味覚に現れるということなのでしょうか。

そうなのですが、この実験は確かに難しいのです。「味のついた水か否かはそれが毒物かどうかを学習する上で重要な手がかりとなり、フラッシュとクリック音は電気ショックを回避することを学習する上で重要な手がかりとなる」という箇所がポイントです。

457の偶然であることを理解しているのにジンクスを信じてしまうのは何故ですか。

「理解していること」は必ずしも行動には結びつきません。例えばわれわれは死んだ人間はただのモノだということを「理解している」けれど、生ゴミとして処分することはできませんよね。

迷信行動はほかの動物にもみられるものなのか

様々な動物に見られます。

条件反射はレスポンデント行動とは、同じ枠組みなのか

条件反射が起こるようになるのがレスポンデント条件づけです。

報酬訓練と正の強化そして逃避訓練と負の強化の間には何が関係ありますか?

報酬訓練と正の強化は同じ意味です。逃避訓練と負の強化も同じ意味です。

「この音楽を聴くとあの頃を思い出すな〜」と言うのは条件反射に当てはまるのですか?

無条件刺激によって起こる条件反応が、条件刺激によって引き起こされるようになるのが古典的条件づけで、そうなると、「あの頃を思い出す」という反応に対する無条件刺激というのが何か分からないので、これは条件反射とは異なるのではないかと思います。

また、資料には書かれてないのですが嫌いなものや人に対して逃げ出したり自衛したりするのではなく、自分から嫌いなものを見に行ったり調べたりする行動も学習心理学に含まれるのでしょうか?

「怖いもの見たさ」みたいな行動ですか? もしそういう現象があるとしたら、「怖いもの」というのが一種の報酬になっている可能性がありますね。さて、そうすると、でもどんな報酬でしょう?

オペラント条件付けによる親のしつけは、行き過ぎると子供の方は親の判断基準においての「いい子」を演じようとするかもしれないと思うのですが、先生はどう思いますか。

それは、「本当のいい子」と「表面的ないい子」が存在するという前提があるんですよね。でもそんなものあるのでしょうか。あるとしたら、どうやってそれを測定したらよいでしょう? そこらへんを考えることが心理学の訓練になると思います。

分からなかったことは、逃避訓練がなぜ負の強化になるのかということです。報酬訓練は反応に対して報酬を与えるというもので正の強化ということは納得できたのですが、逃避訓練は反応に対して嫌悪刺激を除去しているので負を強化しているというよりは弱体化させているのではないかと私は感じました。

負の強化とは「(嫌悪) 刺激の消失によって行動が増加する行動随伴性のこと」 (小野, 2016: 174頁) をいいます。刺激を与えることではなく、刺激を取り除くことによって行動が増加するので、正ではなく負の強化といいます。

〈内部〉との決別は、⼼理学を⾏動科学として特徴付ける最も重要な要因であったし、⼼理学が哲学でなくなった (なくなってしまった) 要因でもあった。とありますが、どうしてなくなってしまったと書かれているのかが分かりませんでした。

それは大事なことを捨て去ることでもあったので、残念という意味を込めて「なくなってしまった」と書いたものです。

般化と般化勾配と弁別、それぞれの意味ちょっと分からない。

上の例でもありましたが、たとえばマグロの刺身を食べて具合が悪くなった人が、マグロ以外の刺身も食べられなくなるのが般化です。般化勾配とは、マグロと比較的似ているサーモンだと同じく食べられないが、タイだと食べられる、というように、どの程度刺激が似ているかで反応の起こりやすさが異なることを示したものです。弁別は般化の逆。148行目からの例を読んでください。