「心理学概論」の感想 (9 May, 2023)

第5回は記憶。学習、知覚、記憶の順で話を進めているのだが、知覚、学習、記憶の方がよかったかもしれない。小テストの平均は73点程度で悪くなかった。小テストが複数回受けられなくなっていたので、回数の設定を見直して何度でも解答できるようにしました。

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「心理学概論」の感想 (2 May, 2023)

第4回は知覚心理学。学習心理学と並んで「こんなことを習うために心理学科に入ったわけではないのに」と思われがちな領域で、僕自身もそうであっただけに、かなり緊張した。授業自体はわりとうまくできたが (寝ている学生が少なかったし、授業がわりと予定通りのタイムスケジュールで進行したという意味で)、小テストの平均点は62点ちょっとで、そういう意味で失敗。

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「心理学概論」の感想 (25 Apr, 2023)

3回目は学習心理学。若干寝ている学生が出た上に、ちょっと時間が足りなくて授業はあまりうまくいった感じがしない。時間がぎりぎりだったので、リアクションペイパーを書く時間も十分にとれず、あまり集まっていません。何かとすみません。

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「心理学概論」の感想 (18 APR, 2023)

2回目はオンデマンドで心理学史。本学では今年度から2回まではオンデマンドで実施できるようになり、ちょうどEHBEA2023 (イービーとあっちの人は発音していた。イーベーだと思ってたべ) 出張でイギリスに行っているこの週をオンデマンドとした。もう一つは復習コマをオンデマンドにした。オンデマンドにした心理学史は小テストの平均が48点くらいとかなり低かったので、やはり対面授業をしないとだめだなと認識を新たにしました。

人の名前がすごく多くて前途多難なことがわかりました。

それはむしろ、教える側にとっての前途多難なのです。ある程度覚えてもらわないといけない。

主に動物を対象とした実験について、人間から見た仕草や行動は動物からすると感情的なものでなく、単純に自分にとって利があることと認識して行動しているだけであり、人が期待しているからというわけではないところが面白いと感じました。また、人間だと一人前の食料を二人で分け合ったりする場合があると思いますが、動物では分けることはないと思うので、なぜ人間は不利な状況になってまでそうするのかなど動物との違いから人間を考えてみたいと思いました。

実はそんなことはなくて、ヒト以外の動物も食料を分け合ったりします。でも、人間がやるような積極的な分配じゃないという話も (https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/ja/publications/ShinyaYamamoto/kagaku127.html)。

モーガンの犬の実験が印象的でした。理解して行ったのか試行錯誤の上でたまたま門を開けれたのか行動を調べていくことは非常に興味深かったです。リアクションペーパーと小テストを数日前に1度試したのですが、バグなのか送れてませんでした。また小テストも0点になってました。すいません。

大丈夫です。繰り返しできるので、またやってみてください。

初回の授業で既におっしゃられていたら申し訳ないのですが、「この授業でわかったこと」は、全体のことを記述すればいいのでしょうか。それとも内容をピックアックして一部のことを取り上げる形でもいいのでしょうか。

どちらでもいいですよ。でも、この授業の中で中心になっていることを書いてもらえたらうれしいかなとは思います。自分なりに「このコマでのポイントはここだな」と思うところを書いてみてください。

このPDFは自分でコピーした方がいいでしょうか? するとしたら両面刷りですか? 片面刷りですか?

必要があれば自分が使いやすい形で印刷をしたらよいと思います。自分が勉強するためにあったほうがいいというのものなので、方式はお好みに応じて。

小テストが制限時間内に解くことができなかったので悔しかったです。もう少し制限時間を長めにしていただけると嬉しいです。

なぜ制限時間を設けているかというと、調べないで解答してほしいからです。調べないで答えられるようになってほしいので、PDFを読んでまた何度でも繰り返してやってみましょう。成績には関係ないので、恐れずやりましょう。

現在心理学は目に見える行動主義であることがわかった

ちょっと違う。現代の心理学では、測定可能な現象のみを対象とするということ。

テストではどの学者がどのような研究をしたのかなどを勉強しておくべきですか?

学問において「誰がどんなことを言ったか」「誰がどんなことをしたか」ということを知るのは本質的に重要です。それは理論を理解することと同じくらい重要なので、できるだけがんばって覚えましょう。

ゲシュタルト心理学はゲシュタルト崩壊と同じ言葉が使われていますが何か関係があるのか気になりました。

まさに全体像であるところの「ゲシュタルト」が崩壊してしまうことによる違和感です。

今回の授業で心理学研究は多くの哲学者や研究者の様々な考え方が土台となり生まれたということを学びました。特にロックの「全ては生まれた後の経験によって獲得される」という経験論の考え方に興味をもちました。私はこの考え方に一部賛成です。人は生まれたときには遺伝により個人差があるためまっさらであるとは思いません。しかし自らの経験により知識や考え方が獲得されるという点は賛成です。生まれたときには簡単な喜怒哀楽しか表現しないけれど、その後の経験により思考の方向性や考え方の広さには大きな差がうまれると考えます。

いいことを書いてくれました。これは、賛成か反対かという問題ではないのです。遺伝と環境両方が人間の発達において重要な影響を与えるということはもう結構分かって来ています。ここらへんは行動遺伝学という領域で扱われています。学問には賛成したり反対したりするのではなくて、必要な証拠を集めて結論を下したり、あるいは理論的に考えて予測したりすることが重要です。賛成したり反対したりしないようにしましょう。これはとても大切なことです。

ヴントにはたくさんの弟子がいたのになぜ現代はヴントの思想が途絶えたんですか?

結局、心理学が哲学をやめてしまったこととそれは切っても切り離せないのだと思います。科学的に研究する方向に舵が切られたということなのでしょう。現象を測定する、測定する道具を開発する、測定できる対象のみを研究するという科学的な方法の方が万人にとって分かりやすいものです。心理学が哲学から離れたことによってたくさんの知見が生み出されましたが、その過程で失われたものも大きかったと言えるのかもしれません。

「心理学概論」の感想 (11 Apr, 2023)

心理学概論の初回授業。久しぶりに1年生対象の必修の授業の担当。みなさん、わりと寝ないで聞いてくれてたいへんうれしかった。小テストの結果もまずまずだったので、なんとか伝えたいことは伝わった感じか。

#誤字などは適宜訂正した上で紹介しています。

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「進化心理学」の感想 (17 Dec, 2022)

土曜日の補講。30名程度は来てくれた。普段から出席しているのは60名弱なので、半分くらい。土曜1限・2限の補講としてはまずまずか。この日は1限に感情の進化の話をして、2限はこれまでのまとめを履修判定指標を説明しながらして、中間小テストを行った。今日のハイライトは知る人ぞ知る戸田正直先生の研究紹介。

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広島修道大学での担当科目や社会心理学・人間行動進化学関係の記事を掲載するウェブログ