Tamura, K., Morita, R., & Ihara, Y. (2011). Evolution of egalitarian punishment . Letters on Evolutionary Behavioral Science, 2 (2) , 20-23, doi: doi.org/10.5178/lebs.2011.14
シミュレーション研究。公共財ゲームのモデルでは平等主義的処罰 (儲けている人を罰するタイプの罰) は古典的罰と同じくらい協力を促進した。また、囚人のジレンマゲームを使ったモデルでは、協力の利益が高いほど協力者は増えたが、どのような状況でも罰を行使する者は少数にとどまったが、協力による利益が非常に少ない状況のみで利他的な加罰者が半数程度まで増える現象が観察された。
男性戦士仮説 (Yuki & Yokota, 2009) の概念的追試。追試には失敗し、外集団脅威のプライミングの効果は得られなかった。
場面想定法実験で、男性は相手の女性が魅力的なほうがより協力するが、女性はそれほど魅力度によって差をつけないという結果が得られた。
PDゲームの利得行列の金額を複雑にすると、協力者は相手プレイヤーの利得をよりよく見るようになる (社会的ヒューリスティックスモードにならないので) という話。正直理屈がよくわからなかったので今度教えてもらいたい。
Nakagawa, T., Nakao, H., Tamura, K., Matsumoto, N., & Matsugi, T. (2017). Violence and warfare in prehistoric Japan . Letters on Evolutionary Behavioral Science, 8 (1) . 8-11. doi: 10.5178/lebs.2017.55
日本の考古学データから、弥生時代の方が縄文時代よりも暴力による死亡率が高いことが分かった。これはBowlesのparochial altruism modelではなく、subsistence modelを支持するものである。
クラウドソーシングを使った実験3件。直接互恵で親切にしてくれた人にはその人が第三者に対して不親切にしていたという評判情報があっても親切を返す傾向にあるというパタンが繰り返し示された。
後期は日本語でも英語でもいいと伝えたら、先週から2週続いて2名のうち1名が英語論文を発表している。
プライドと社会的地位が暗黙に関連している (高い地位の人はプライドが高い、という暗黙裡の関連) ことについてIATを使って日本人参加者で確認した実験研究 (実験は4つ)。Shariff & Tracy (2009) の追試。Nが少ないが、オリジナルの研究を見るとこそもそも効果量はとても大きい。
民族誌データから、戦争の頻度は男性の少なさと正の相関をしたが、レイプや妻の殴打の頻度と戦争の頻度とは相関しなかった。つまり、暴力文化仮説は支持されなかった。
既出 。
Tamura, K. (2014). Homogamy for birthplaces and cultural diversity. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 5 (1) , 1-4. doi: 10.5178/lebs.2014.27
1967年の婚姻データから、同類婚 (homogamy) 傾向は様々な県の出身者から構成される県では低いことが示された (時間切れのため、よく分からない箇所あり)。
本日行った「進化心理学」の試験結果は、100点満点で平均58.83点 (標準偏差11.90点) でした。これとMoodle上での課題、実験参加ボーナスなどを入れて成績を付けます (問い合わせには応じられません)。
なお、出席率は平均80.25%で、出席率と期末試験の得点との相関係数はr =.36でした。以下に期末試験得点のヒストグラム、出席率と期末試験得点との散布図を載せます。
期末試験得点のヒストグラム
期末試験得点 (score) と出席率 (attendance) の散布図
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