Slack教育支援プログラム

Slackには教育支援プログラムというものがある。これが適用されると有料プランの料金がなんと85%引きになる。対象は、非営利の教育機関、認可された初等・中等・高等教育機関、 上記機関に所属する学生グループ、学区と地域のサービス代理店で、これに大学のいわゆる「ゼミ」と呼ばれる非公式の組織 (多くの場合指導教員と演習等の少人数科目を履修している学部生、大学院生が所属している。この組織は特に大学で認可されているものでもなんでもないことが多い) が認められるかどうかが今回の話の要点である。

最難関は「あなたの所属する団体の非営利または認可状況を証する文書 (税務当局や貴校の事務局からの書類など)」を提供しなければならない点である。ゼミは非公式組織であるので、こうした文書はそもそも存在しない。どうしたらいいのだろう。結論を先に書くと、とりあえず適当な書類を出して担当者とメイルでやり取りして先方が必要なものを提出したらうまくいった。以下にそのやり取りの経緯を書いておく。

「認可状況を証する文書」など全く思いつかないので、とりあえず教職員証の写真を撮影して送ってみた。すると翌日以下のようなメイルが届いた

いただいた書類にて審査を行いましたが、証明内容が不十分と査定されました。本プログラム申請には公式文書やレターにより、教育機関と所属されている団体との関係があることが明記された書類が必要です。所属の教育機関から公認されたグループであることを記載していただいた書類(発行元が明記されている公式文書や学長の署名/大学公式の捺印を受けた最近発行のレターなど)を、再度このメールに添付して返信してください。再審査は、その書類をもって行うことが可能です。

もっともなご指摘である。「社会心理学研究室」ということで申請していたので、次に「社会心理学」担当の講師として採用されたことを示す採用内定通知書、その後の教授昇任の通知書、健康科学部に配置換されたことを示す通知書を送ってみた。以下のようなメイルを送った。

こちらの書類に私が広島修道大学において「社会心理学」が担当学科科目であるとの内容が記載されております。

これ以外で広島修道大学に社会心理学研究室が存在するという証明をすることは難しいので (社会心理学を専門とするゼミの担当教員であることをもって社会心理学研究室としているので)、これでだめであれば今回は断念しようと思います。

すると、修道大のウェブサイトに僕の情報があったら教えてほしいと折り返し連絡があった。そこで以下の2サイトを紹介した。

次のメイルで「最後にひとつ」ということで修道大のメイルアドレスに今のやりとりの内容を転送して、そこからメイルを送ってみてもらえるかとの確認があった (ここまではGmailでのやり取り)。送ったところ、めでたく教育支援プログラムに採択された。

どうも先方も「ゼミ」という仕組みについておそらく十分に分かっておらず、手探り状態のようであった。多分この手のやり取りが複数行われればもっとすんなり認められるようになるのではないかと思う。参考になれば幸いである。