学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。
今回の課題は、
- 「進化」と訊いてイメージするものをできるだけたくさん挙げよ (a)。
- ヒトとそれ以外の動物との違いをできるだけたくさん挙げよ (b)。
学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。
今回の課題は、
学生時代は大学の行事に教官が出席するなどとても考えられないことだった。そんな行事に出席している暇があったら新しい実験の準備をしたり論文を1本でも読んでいたほうがよほど生産的だ。ところが、そういう「常識」は今では全く通用しない。教員評価に行事への参加状況が反映されるからだ。もちろん、教員評価は多次元的なもので、論文を書いたかとか、学会で発表したかとか、大学教員の本来の仕事も評価するようにはなってはいるが、「natureに論文1本出たから行事なんて参加しなくても何も言われない」ということにはならない (残念ながら、natureにもscienceにもPNASにも、論文が掲載される可能性は現在も近い将来も、多分遠い将来も極めて低いが)。
写真は今日の桜。SONYのDSC-T30という一昔前のコンパクトデジカメだが、マクロモードにして寄ればこういういい感じのボケを実現できる。
日本心理学会第73回大会用の発表論文投稿が完了。締切が4月13日ということを考えると、異例に早い投稿! しかも、心理学者のくせに、これが日本心理学会での初発表だ。「ポスター発表しかないじゃん」とか「人数多くて交流しにくいじゃん」とか「社会心理学者のほとんどは日本社会心理学会に行くし、進化心理学者のほとんどは人間行動進化学会行くっしょ」とか、いろいろ言い訳してきたが、なんとか「ふつうの心理学者」としてデビューすることができそうだ。
夏まで待てない人はiPhone Developer Programに登録すれば、99ドルでOS 3.0のβ版を入手することができる (ただし、3.0βにアップデートしてしまうと、以前のヴァージョンには戻せないとか)。イケメンじゃなくてもiPhone OS 3.0ならびじんにモテモテだ! とついボタンをぽちっとしかけたが、99ドルは惜しくなくても、以前のヴァージョンに戻れないのはちょっと怖い、ので躊躇中。
やはりコピー & ペイスト機能、テザリング (iPhoneをモデムとして利用する) 機能、キーボードのランドスケープモード (横向きにできる) は気になるところ。iPod touchユーザーもたったの9.95ドルでアップデートできる模様。
前期末にもやった反省を。
前期末と同じく「13. 授業は全体として満足した」(満足度) の項目 (3点がない5段階評価) の平均 (前の記事でも書いたが、等間隔でないのに平均してるぼけな採点法を本学では採用している) を見てみよう。少人数クラスの演習や実習 (つまり、3年生と4年生のいわゆる「ゼミ」) は全て5点満点。少人数なので基本的に学生側の評価も甘くなるが、全て満点は多分初めてだ。よい学生に恵まれた。ありがたい。
続きを読む 後期末授業アンケートの結果 (2008年度)
Mac OS Xで同名のフォルダに上書きコピーしようとすると、「上書き」ではなく「置き換え」になってしまう。Macは
“hogehoge”という名前の項目がすでにこの場所にあります。現在移動中の項目で置き換えますか?
とちゃんと警告してくれるのだが、Windowsをずっと使っている者から見ると、「これって要するに上書きのことでしょ?」と疑いもなく、「置き換える」をクリックしてしまう。ところが、コピー元のフォルダ内にA.txtという1つのファイルがあり、コピー先のフォルダにA.txt、B.txt、C.txtという3つのファイルがある場合、「置き換え」てしまうと、コピー先のフォルダにはA.txtという1つのフォルダしか残らないのだ。Windowsの上書きコピーだとA.txtという同名のファイルのみが置き換えられ、B.txtやC.txtといったファイルはそのまま残るのだが、Mac OS Xの「置き換え」は文字通り、フォルダの内容がそのまま置き換えられてしまうのだ。今更の知識だが、要注意だ。
パソコンが普及し始めた頃にもこういう議論はあったし、インターネットの商用利用が開始された後にもこういう問題提起はあった。そもそも子どものいじめは陰湿化しているのだろうか、という根本的なところで首を傾げざるを得ない。子どもの携帯電話を禁止するとか、いかにも、「あたらしいものについていけない」おじさん連中の考えそうなことだ。
それに、
「世間」という共通の価値観が存在しなくなった現状では、親によるしつけが難しくなったと指摘。かつては、「そんなことしたら世間に恥ずかしい」という「世間」を味方にしたしつけが可能だったとしたが、大人の価値観が多様化した中では、「親ががんばれ」と言っても難しいと現状を分析
とかいうのはほとんどデマだろう。昔の日本の大部分を占めていた農村部では親によるまともなしつけなんてなかったって。この人の「かつて」はごく短い時期の一部の社会階層の人たちの話でしかない。親によるしつけの重要性が増して来たのはむしろ最近のこと。
大学の研究室にはしょっちゅう、首都圏や関西圏のマンションへの投資をもちかける迷惑電話がかかってくる。たいがい、「○○先生でいらっしゃいますか?」と、自分で名乗りもせずにこちらの名前を確認してくる。そんな基本的な一般常識もない無礼なやつがやっている仕事なんて信用できるわけないじゃん。
今日かかってきたのは「日商エステム」というウンコ会社からの電話。確か以前「もう二度とかけてくるな馬鹿野郎」と電話を切ったと思うのだが、あれはフジなんとかという会社だったか……。
こういう勧誘電話を飽きもせずかけてくるということは、それで成り立つ商売だからということだろうか。効果的な撃退方法を知りたいものだ。黒板をひっかいた音を聞かせるとか、そういうネクラなことも考えたが、傷害罪に問われそうなので、やめておこう。
日本行動科学学会が編集している「行動科学ブックレット」シリーズの一巻として、「決める――意思決定の心理学」という本を出した。ヒューリスティックスとバイアス、集団意思決定、協力関係など社会的文脈における意思決定など、内容的には比較的標準的だと思う (後半は学部生には分かりにくい部分も多いかもしれないけれど……)。来年度の「集団力学」の授業で教科書指定にする予定なので、履修予定の学生は予習しておこう! (先に買っても特典は何もない)
2008年度「進化と人間行動 (旧カリ「心理学II」) の採点をし、評価を付け終わった。
結果は以下の通り。
参照物不可にしたわりには全体的に得点が高くなった。期末試験の平均点は73.27点。これに出席点と毎回の感想提出分を加味し、評価した。