「心理学概論」の感想 (20 June, 2023)

進化心理学の回。授業はそれなりにできたと思ったが、小テストの平均は60点を下回ってしまった。

ネズミからチンパンジー、チンパンジーから人間というように一直線じゃなくて、植物のように枝分かれして進化してきて必ずしも先祖がチンパンジーだとは限らず、ネズミが先祖の場合もあることに驚きました。

「先祖がチンパンジーだとは限らず」ではなく、先祖は決してチンパンジーではありません。チンパンジーも、ネズミも、遡っていけば、われわれと共通の祖先を持っています。

血液型について、A型の人にB型の血液を輸血すると固まるとおっしゃいましたが、例えばA型には遺伝子型としてAA、AOがあるのならばA型の人にO型の血を輸血しても固まることはないということですか。

緊急時にはそういうことをやることもあるようなので、多分大丈夫なのだろうけれど、ふつうはしないと思います。

12ページの下の注訳にあるパパ活のほうがママ活より起こりやすいというのがずっと何故だろうと疑問に思っていたことだったので、デイヴィッド・バズの性淘汰理論から男性は女性の若さを重視するからパパ活は多いのにママ活があまりないという事が分かったので面白いなと感じました。

「バズ」じゃなくて「バス」なので、間違えないようにしましょう。

人はどこに向かっているのだろうと疑問に思った。進化の過程を考えると、より向上した世界に向けて進化しているのではなく、絶滅に向けて進化を遂げているように見える。便利な世の中に進化しているが、その分ヒトとしての本能は薄れている気がする。種を残す事は、生物にとって大切だが、いつか終わりの来る宇宙で種を残そうと奮闘するのは意味のあることなのか疑問に思ってしまう。

「本能は薄れている」というのではなくて、ヒトとはそういうものなのだと思います。宇宙が終わるかどうかは分かりませんが、そもそも「はじまり」とか「おわり」とは何でしょう。そういうことを考えるべきなのかもしれない。例えばあなたが生まれる前はどうだったのでしょう。

変態である、一世代内の個体レベルの変化について、どれくらいの変化で変態と呼ばれるのでしょうか? 筋トレで体がムキムキになることではなく、指の間に水かきができたとかが変態に入るのでしょうか?

そうです。「すごく変わった」ということでなければふつう「変態」とは言いませんので、マッチョになったくらいでは単なる変化でしょう。

人の子孫はどうやってたどったのですか? 化石とかなのでしょうか?それとも血液や遺伝子を調べたのでしょうか?

ヒトの子孫はこれから生まれるので、どうなるか分かりません。祖先に関しては化石が残っているものがあります。遺伝子の分析もされています。

バスの配偶者選好に関する研究についてで、男性は生殖をし子供を増やし子孫を途絶えないようにすることを目的として配偶者や好きな人などが決められることが科学的には正しいと思うのですが、現在はセクシャルやジェンダーなどの考え方が変わり多様性が広まったことで同性愛者の方や、小児性愛者の方などが昔より多くなったように思えます。これは、昔も多かったけど表立って表れなかったからなのか、それとも人間の進化の過程ででなにかあったためなのでしょうか?

昔から同性愛者とか生物学的性とアイデンティティが異なる人はいました。それが言いやすい世の中になってきたということでしょう。しかし、そういう性的アイデンティティの問題があるからといって、生物学的な性が2つではない、などということはありません。生物学的な性はオスとメスの2種類です。