「心理学」の感想 (26, Apr. 2022)

この日は学習心理学。学習心理学なんもわからん、が、がんばって説明しました。ガルシア効果の実験は短い時間で説明するのがとても難しいが、今日はわりとうまく話せたと思います。

1. 動物の忌避学習は人間の学習と関係しているのでしょうか。動物でも食べ物に対してまずい、美味しいなどの反応が見られることから、学習効果は表れているのでしょうか。

2. 家族や従兄弟では顔たちや目、鼻など身体の遺伝はよく似ると言いますが、性格や趣味などは必ずしも遺伝しない理由は具体的に証明されているのでしょうか。よく「親は子に似る」といいますが、これは実際に昔から言い伝えられてきたものなのでしょうか。疑問に感じたので、ご回答をよろしくお願い致します。

人間も動物ですから、そういう意味で両者に変わりはありません (1)。そもそも性格も趣味も遺伝します。「親は子に似る」のではなく、両者に共有されている遺伝子が似た行動を生み出しているのです (2)。

毎回配布してくださるシラバスがとても分かりやすいので、これをうまく活用しながら吸収していきます。

毎回配布しているのは「シラバス」ではなくて「教材」なのですが、聞いて解らなかったところとか、聴き漏らしたときでもこれを読めばだいたいの話は分かるようになっていると思います。授業はこれをみんなに読ませるためにやっているようなものです。

ガルシア効果のラットの実験について、これは人間の場合、スポーツ選手のルーティンが崩れてしまった時、調子が出ないなどはこれに当たるように考えました。しかし、これは選手が精神を統一させることがメイン目的となっているとも考えられます。先生はこのような人間のルーティンはガルシアの実験のように感じますでしょうか。

つまり、ルーティンがうまく行っているから活躍できる、というように学習しているという話でしょうか。となると、ルーティンのタイプには特定のものがあって、ある種のルーティンしか成立しないという仮説が成り立ちますね。これは検討する余地があります (既に誰かが研究しているかも?)。

今回の授業は前回と比べて人名がそれほど多くなかった為、講義っぽかった。人間が相手の気持ちを考える時にでる物資は何ですか?

毎回講義だよ! 人間が相手の気持ちを考える時に出る「物質」は何か、というのはちょっと難しいですねえ。物質が出るというよりは、電気信号の特定のパタンが生じると言ったほうがいいかもしれません。何か変な汁が出るわけではありません。

186行目からの「味覚刺激は〜効果的である」という文は理解できました。ただ、「味覚刺激の嫌悪対象が毒物」または「視聴覚刺激の嫌悪対象が電気ショック」といった繋がりに疑問を持ちました。というのも、僕の推察ですが、人間においては過去の経験などから「腹痛→食べ物」、「光→電気ショック」というイメージを持っていると僕は考えています。故に、先ほどの186行目の一文が理解できます。しかし、この実験で記憶機能が人間よりも薄いであろうラットも人間と同様な感覚を持っていることが証明された、と言えるのでしょうか。そこの部分が不思議でなりません。

経験から「イメージを持っている」ということではなくて、「腹痛→食べ物」、「光→電気ショック」という連合が生得的学習されやすくなっている、ということです。記憶機能は特段高度なものは必要なく「これを食べたときにお腹を壊した」ということが覚えられれば十分です。

この授業でわかったことは、ガルシアは論文を書くのが下手くそだということです。

いや、そこじゃない。

「条件づけ」と書くのが正解であり、「条件付け」と書くのは間違いということは、コラムのようだが今日1番衝撃だった。中西先生の授業は漢字のこだわり? (注意)によく触れられるため、とてもためになる。

こだわりでは、決してない!

現在はヒト(あるいは動物)を使った非倫理的な実験は、国際法などの法律で禁止されていたりするのかが気になりました。

ヘルシンキ宣言というのはありますね。

実験をした人の名前も同時に覚えないといけないので、とても混乱します。このレジュメに出てくる人全員覚えないといけないですか?

「誰が何をやったか」はとても大事です。学問というのは誰が何を言ったか(やったか) を知ることなので。とりあえずファミリーネイム (名字) だけでもいいので、選べるようにはしておいてください。

学習した反応といえば、花粉症の自分はスギの木の写真を見ただけでかゆくなるのだがこれも「スギ=アレルギー反応の大元」という認識を植え付けられているからなのだろうか

ある種の条件反応かもしれませんね。

後、中西先生が3回目で授業終了時間が30分ではなく35分であると気づいてしまったのが残念です。でも、先生の授業が少し長く聞けると思うことで頑張ろうと思います。

1回目と2回目はなんと5分も無駄にしてしまっていたのだった……。もともとリアクションペイパーを書く時間としてそのくらいは確保したほうがいいのだけど。

随伴性空間の異なる生物達を混合し、随伴性を維持したまま実験を行うと、果たしてCSとUSが維持されているものにつられて必ずしもベルが鳴ってもエサを貰えない個体は、前者の方を見て自分も貰えるのではないかと考えて、制止の消去が起こることはないのかが気になる。

こういう観察学習はヒト以外の動物だと稀にしか行われないので、たぶん、あまりない。

小さい時に食べて当たったものが嫌いになることも心理学の分野であることがわかった。条件反応は例えばどんなものがあるんですか?

条件づけを行えば、「いろいろな」種類の条件反応が見られます。どういうものがあるかは、どういう実験を行うかによります。あらゆる、とは言いませんが、かなり多くの反応が条件反応になり得るでしょう。

また、エマニエル坊やの実験は確かに非人道的と思いますが、それを言うのなら動物実験も同じではないかと個人的に感じました。

それは「坊や」じゃなくて「婦人」な。