「心理学」の感想 (19 Apr. 2022)

第2回目の授業は心理学史がテーマ。各領域の話をする前に、心理学の発展の歴史を一通り説明した。なお、ゲシュタルト心理学のところは時間切れのため説明できなかったので、復習コマ時に解説予定。

調べる者と調べられる者とありましたが、刺激を与えられる者は、どこか奴隷のような人権を持たない人が対象になっていたのでは無いかと思いました。

心理学の研究を始める時には、研究倫理審査というものがあって、当然実験参加者を「奴隷のように」扱うことは許されていません。

本日も授業ありがとうございます。レジュメがいつも分かりやすく、内容が整理されていてとても有難いです。

書いたかいがありました!

本日の質問は2つあります。1. 遺伝や進化は17世紀のおいてどのような概念をもたらしていたのですか。2. 第2回レジュメの2ページ下に記載されている、「行動主義では人間の心はブラックボックスとして扱ってきたが、ブラックボックスの中身である認知を扱えるようになった」とありますが、人間とブラックボックスの関係性はどのようなものなのですか。

1つめ、進化論は18世紀のダーウィン登場前後あたりから登場してきたもので、17世紀にもおそらく似たような考え方を持っていた人はいたはずですが、正直そこらへんのことは分からないです。少なくともキリスト教圏では人間も動物も神が創造されたということになっていたので、多くの人にとって進化というものは存在しなかったと思います。2つめ、ブラックボックスというのは、人間に刺激を与えた際に何らかの反応が得られる、その中間部分のことです。いったいなぜある刺激Sを与えたときにある反応Rが得られるのか、SとRの間に何があるのか、というところがブラックボックスであったという話です。ただ、結局そこに明かりを当てられるようになったとしても、結局心理学では「ビヘイビア (behaviour=行動)」しか見ないわけですから、別のブラックボックスが新たに登場するだけです。これは心理学を機能主義でやる以上逃げられないところです。機能主義では〈内部〉を見ないのです。

プシュケーはいのち・たましいの意味があると言っていましたが、いのちとたましいを漢字でなく、ひらがなにしている理由は何かありますか。

いえ、特にありません。

最後に心理学で革新的だったのは進化心理学の登場とありますが、それもあり中西先生も進化心理学を研究してるのだろうと思った。となると他の先生方によっても心理学の革新的な出来事の考え方は違うと思いますが、他にどのようなことが考えられているのでしょうか?

行動主義の登場、認知革命あたりは多くの心理学者に共有された革新的な出来事なのだろうと思います。

エジングハウスの忘却曲線

エ「ビ」ングハウスね。

それと、最後の賢馬の話はめちゃくちゃ面白かったです。馬はそんなに観察力があるものもいるんだ……とか思いました。第2回の講義も楽しく受講出来ました。ありがとうございます。

ありがとうございます! みんな静かに受けているのできっとスマホでポケモンGOとかやってんだろうな、と思っているところにこういう感想があるとうれしいですね。別に嬉しい思いをするために書いているわけではありませんが!

これはめっちゃ重要だ! と先生が思うところは声を張って「強調」して説明していただいて、ここはぶっちゃけ重要ではなさそうだなと感じるところはボソボソ説明するか飛ばしてください(笑)。

自身を研究するなんて心理学者は変人が多いんですかね? 中西先生はなぜ心理学の学問に興味を持ち大学で教えようと思ったのか?

中西先生の好きな心理学者3選(国内でも海外でも)

ちょっとメリハリつけて説明しないと時間が足りなくなるので、そこらへん改善しますね。教材にはかなりマニアックな話も含まれているので……。

心理学者には必ずしも変人が多いとは思いませんが、全体的に研究者というのは癖があるかもしれません。これは研究のせいというより、基本的に「上司」がいなくて自由にやれるというのが大きいのかなと思います。僕がなぜ心理学に興味をもったかというと、本当は文化人類学をやりたかったのに、先生が異動でいなくなって、たまたまその先生の隣に社会心理学の先生がいたからです。

好きな心理学者は考えたことがないのですが、社会心理学のところで出てくるアッシュ、僕が大学院生時代にお世話になった亀田達也、山岸俊男あたりでしょうか。

しかし、今回のような授業が心理なのか哲学なのかが違いがよく理解出来ていなくて少し期待と違ったんですが、先生の話が楽しかったのでできれば増やして欲しいなと感じました。

全部僕の話だったんですが、どこらへんでしょう? 個人的なこと?

ヴントとワトソンの研究方法の違いで結果に差異が生じたりするんでしょうか?

そもそも、研究者によって「知りたいこと」が違うんですね。研究方法の違いは、知りたいことの違いを反映していて、当然結果 (=知りたいこと) も変わってきます。

心理というものは歴史がある分、正解が見つかっていない。人の心理が行動から出るものか、心理から行動に移るものなのか。

「正解」が見つかっていないわけではなくて、結構いろいろなことが分かってきました。第1回目の授業で「心理」というのは、つまり「行動」(日常語とはちょっと意味が異なる) のことだとう説明をしました。

忘却過程の研究とは、エビングハウスの忘却曲線のことですか?

最初に言ったように、こういう質問は教材の何行かを指定してしてください。

「われ思うゆえに我あり」とは結局どういうこと?

ググればある程度のことは分かります。心理学者の僕に哲学のことを訊くよりは、むしろグーグル先生の方が優秀かもしれない (なお、これは別に分からなくても本筋とは関係ありません)。

定期テストは毎回配布されるレジュメから出されますか?

むしろ出なかったらびっくりです。出ます。

モーガンの犬の実験 (?) の際逸話的なレベルの観察という言葉が出てきたがいまいち意味が分からなかった。分かりやすく説明してくれませんか?

厳密な実験をしないで、現象を見て印象レベルで議論をすることです。

どのように勉強したら点数を取れるかなど、勉強方法を教えてほしいです!!

教材を100回読む!

授業ありがとうございました! 猫が好きなのでなにか猫に関係ある心理学があれば教えてください!

次回出てくるのでお楽しみに。なお、僕はどちらかというと犬です。