「心理学」の感想 (20 July 2021)

最終回はまとめと最終試験 (50問小テスト)。最終試験は245名が受験し、平均点は79.45点。最頻値 (60名以上) は95点以上なので簡単すぎたのかもしれない (いや、これはみんな頑張ってくれたと考えたほうがいいかもしれない)。ポジティブな感想が多くて安心していますが、まあ、つまらなくても「つまらなかった」とは書きにくいよね。とはいえ、みなさん長文でこの授業のポイントをおさえたリアクションペイパーが多かったです。半期の間、どうもありがとう。

この授業を通して、私が当初考えていた心理学と本来の心理学はだいぶ大きな乖離がありました。しかし、本来は幅広い範囲が心理学であり、特に認識心理学の回は生物学の範囲と考えていたものが心理学であったことに衝撃を受けました。3カ月の間、ためになる授業ありがとうございました。

「認識心理学」というのは「認知心理学」かなと思いますが、元々考えていたことが授業で破壊されたのなら、授業の大きな目的の一つは達成できたと思います。

心理学の根底を知ることができた。

それが何かを書いてほしい。心理学の根底とは何か?

今回の教養心理学を通して、履修前とは全く違った認識になった。第一回のレジュメに書かれていた「受ける前は期待を、受けた後は絶望を与える」といった考えはあながち間違いではなかったと、改めて思いました。(内容の幅が広くて勉強しながら分かんねぇ~って呟いてました) ただもちろん良かった点もあり、日常生活に心理学的要素があらゆるところに詰め込まれているということに気が付けたことです。自分は商学部なので、マーケティング関係の勉強をしてきたのですが、マーケティングでも「マズローの欲求階層説」など、心理学で学んだことが授業で出ていたりしたので、勉強しながら「あ、これ知ってるな」みたいな部分も多く、楽しみながら勉強ができてよかったです。最後になりますが、半年間お世話になりました。中間テストの日就職活動の面接があり、受けられなかったですが期末試験の結果に自信があるので、なかったことにします!

え、その面接は受けなくてもよかったの? それは心配ですが、4年生にも授業を楽しんでもらったようで、よかったです。

心理学を学ぶにあたって人間の全ての行為に関連して研究できることがわかった。100%に近い仮説として立証されており、これまでの膨大な研究の賜物で心理学が築き上げられていることに謙遜する。

そこは謙遜ではなく尊敬してほしい。

心理学という授業を受けて、心理学に対しての見方が変わりました。心理学を相手の心を読むためのものなどと考えていたのがバカバカしくなります。心理学の奥深さや歴史に触れて、自分の知らなかったことに関わる機会ができ、また日常で起こっていることが実は心理学に関係していたということがよく分かりました。私は内部と外部に関することを理解するというひとつの目標を立ててこの授業を受けてきました。授業では、外部を見るものであって、内部を見るものでないということが述べられていました。私は最終的に外部から内部へ、内部から外部へ、この繰り返しなのではないかと結論を出しました。外部から何らかの刺激があり、それに対して内部で、嬉しいや悲しいなどの気持ちが生まれる。そしてそれを表情や動きで表現する。これが、ある環境において、特定の刺激に対してどのような反応を見せるかというものだと考えました。しかし、本当は嬉しいはずなのに、嬉しくないということを内部から外部へ発信してしまうということも少なくないと思います。そのため私の結論は正解では無いと思います。ですが、この嘘の発信を鵜呑みにしないためにこの授業で傾性概念、仮説的構成概念というものを学びました。このように関連付けて考えることができ楽しかったです。今後も内部、外部というものは自分の生活に一生着いてくるものだと思うので、ふとした時に思い出して、新しい発見が出来ればいいなと思います。授業をして下さり、ありがとうございました。

この授業では、心理学を、内部を見ることを諦めてきた学問として位置づけてきたので、この感想はたいへんうれしいものです。よく授業のメインテーマを見つけてくれました。こういう感想を読むと (オンデマンドではあったが) 授業をやったかいがあったと思います。

私は心理学の授業を半期やってきて勉強する前とした後ではとても印象が変わりました。心理学という文字だけ見ると勉強することで相手の思っていることが魔法のように手に取るように分かるようになるというような科目だと思っていたのですが実際は研究や実験等を用いて根拠のある分析の元、ヒトの行動や傾向から結果を導き出すというような地道な過程があるということが分かりました。他の科目に比べて人の名前もたくさん出てきて歴史があり、たくさんの人物が関係している学問だと感じました。講義を通して難しい側面がとても多くてレジメを読むだけでも大変でしたが、モスキート音の事やイヌの実験のようにぼやっと知っていたことを更に理解を深めることができた時にとてもやりがいを感じて面白さを感じました。私は4年生で就職活動と並行して取り組むことが大変でしたがやりがいや面白さを感じながら講義を受けることができたことが一番よかったなと感じております。毎回の講義でキーワードを提示していただき、評価方法も明確でありモチベーションを持って取り組めました。ありがとうございました。改めて前期の間ありがとうございました。        

他の科目と比べて人名や歴史についての言及が多かったのは、まさにそういう授業にしようと僕が考えて教材を書いたからです。心理学を学ぶということは、心理学という学問にどれだけの人がどのように関わってきたかを明らかにすることだと思っています。全ての概論は基本的には学説史であると僕は考えています。この程度の授業では、まだオリジナルの学説史を作り上げるところまではできていませんが、原典を重視し、誰がそれを言ったのかを明らかにするということは心掛けてきました。

今まで学んだことが深すぎて、15回をどうまとめればいいのか、うまく言葉にできません。個人的に、進化心理学の単元は非常に興味深かったです。「進化」はすごく理科的でどちらかと言えば答えのある単語のイメージです。対して心理学は実体のないものを扱うイメージなので、相反する単語で作られた学問に興味を持ちました。実際に紐解いてみると、進化に関わる説を唱えた人などを学んだりもしましたが、非常に理科的な内容だったと記憶しています。心理学を受講しながら、理科を学んでいるような、なんとも不思議な経験でした。授業全体を通じて、難しい教科だったの一言に尽きます。記憶系でもあるし、レジュメも多いし、小テストはタイトなタイムスケジュールで提出。中々わたしには厳しかったですが、普段触れることない領域を学べておもしろかったです。15回の学びを通じて、心理学を少し齧ったものとして、これからの生活になにか生かしていければと思います。

確かに、楽単授業ではなかったですね。対面の場合は、小テストやリアクションペイパーは評価にほとんど含まず、ほぼ期末試験一発で評価する予定でした。

この授業で分かったことは、いかに心理学という学問が大きく深いものであるかということです。以前のリアクションペーパーで教育心理学の授業を履修していたと書きましたが、その授業で扱っていたものと同じ内容はほとんどなく、毎回の授業の知識量に驚きました。認知心理学や行動心理学などの体系的な分類はもちろん、そこから枝分かれするたくさんの研究者の理論を知り、心理学という学問の奥深さに気が付きました。本授業で心理学に対しての興味が大きくなったので、来期以降も心理学関係の授業を履修することを検討しようと思います。ありがとうございました。

「行動心理学」というのは存在しないカテゴリーで、この授業でも扱っていないのですが、行動主義のことかな。そこらへんの教科書に書かれてあることより、かなり深く掘り下げた内容を扱ったので、簡単ではなかったと思いますが、去年の授業資料とそのリアクションペイパー内容を踏まえて大幅に構成を入れ替えて内容も加筆しているので、今年は比較的分かりやすかったと思います。僕はこの授業を通して、みんなにもっと文章を読むようになってもらいたいのです。この授業は、学内の心理学系の授業の中では最も濃い方に位置すると思っています。他の先生のパワポ授業には負けません。

テストにあたり復習をしていると第一回の資料に⼼理学は、学ぶ前の学⽣には最も⼤きな期待を、学んだ学⽣には最も⼤きな失望を与える 学問だ、と書いてあった。確かにそうであったなと思う。その中でも私はそもそも論に該当していた。ただ、この授業を受けていたおかげで、日常の中に潜むちょっとした疑問が理解できた。なぜ、学校の先生は書いて、読んで耳から学習しなさいと言ってきたのかが今ならわかる。アイコニックメモリーとエコイックメモリーについて知ることが出来たからだ。この授業を受けていなければ知らなかったと思う。心理学は確かに思っていた授業とは違ったけど、面白いなと思った。関係ないですが、テスト当日に学校でワクチンを受けました。受けて5時間が経ちますが、腕がひどく痛み、37.5℃の発熱があります。そんな中テスト、、、辛かったです(笑)

それはたいへんでした。2回目はもっとしんどいかもしれませんが、ぜひ日常を取り戻すために、がんばってください。

最初は日程調整のためにとった授業でしたが、勉強していく中で心理学の面白さに気づくようになりました。その結果、内容理解も深まり、小テストなども比較的いい点数がとれるようになり、さらにモチベーションが上がるという好循環が生まれました。私は人の気持ちを常に考えながら行動するタイプの人間なので、この授業内容については、自分の考え方と異なるマインドで生きる人が多くいるのだと感じました。偉人から学ぶことで、当時の考え方について学ぶことができたのも良かったと思います。授業内容としては、個人的に興味が深まったことで内容理解にもつながったため、特に不満な点であったり、改善してほしい点であったりといったことは思いあたりません。急に話を変えてしまうのですが、初学者が心理学についてさらに勉強していくと面白いと思われる授業について教えていただけたら幸いです。半年間という短い時間でしたが、ありがとうございました。

来年度「進化心理学」の授業を開講する予定なので、それをぜひ受けてください。多分対面でできると思いますが、これを同じくらいの分量の教材を用意しています。去年一度やったのですが、それを今書き直しています。

前期という長い間ありがとうございました。最初は、心理学を専攻するものとして教養の心理学を学ぶのはよい復習になるであろう、ぐらいの姿勢でしたが、情報の沢山詰まった教材PDFを読むうちに、知らないことや、そうであると信じていた理論が実は根拠がないなどの新しい学びがあり、だんだん新鮮な気持ちで毎回の授業に取り組むことができました。特に印象深いのが、存在を信じていたマジカルナンバー7±2が提唱した本人が疑問視をしていたり、マズローの欲求階層説が根拠に基づいていないなどです。心理学において私が一番嫌いなのが、人間の名前を覚えることで、心理学史は見て見ぬふりをしたいぐらいに苦手でした。しかし、この教材は比較的わかりやすくまとめられており、これをもとに勉強しようとおもえました。私は公認心理士を目指して勉強し、臨床コースに進んでいるため、学習の内容がどうしても臨床メインになってしまう傾向がありました。この授業を通して、今まで学ぶ機会のなかった性格心理学や社会心理学、進化心理学などを学べたのは自分の知見を広げるという意味でもとても有意義でした。進化心理学は心理学全体のメタ理論としての役割があるところなどはとてもかっこいいと思いました。文章がメインの教材で、心理学に触れていない人にとっては一見ハードルが高く思われますが、図表があったり、内容だけを述べるのではなく先生の意見や小話などが適度に入っており、ユーモアを感じて面白く読み進めることができました。心理学の総復習、そして新しい知識の学習としてとても楽しかったです。ありがとうございました。

臨床コースの学生さんのみんなにもぜひこの授業で心理学の幅広さに触れてもらえるといいなと思っていたので、うれしいです。無事進学できて、公認心理師として活躍できることをお祈りしています。公認心理師の資格試験の勉強にもこの教材は使えると思います。

私がこの授業で分かったことは、心理学とは人の心を読むことも出来ると分かりました。人の気持ちは、行動に出ると分かり、人の心が読めるようになると面白いと思いました。だから、これから私は、行動心理学について独学をしてみたいと思いました。この心理学を受講していなかったら出会うことも無かったのでこの授業を受講して良かったと思います。これから行動心理学を勉強したいので先生のおすすめの本ありますか?

上でも書いたけれど「行動心理学」という分野はないんですよ。「人の心を読むことも出来る」とは特に教材では書いていなかったと思うのですが、ふつうの人はそれができます。できないと問題。空気が読めないやつということになります。おそらくあなたが希望しているようなことは、チャルディーニの『影響力の武器』あたりを読むと満たされるのではないかと思います。図書館にも入っています。

この講義を通して心理学がどういう学問なのかをおおまかに理解することができた。特に法学部生としてはエリザベス・ロフタスの目撃証言の研究は、目撃情報を簡単に信用してはいけないと理解することができた。真面目な教材の中にたまにあるポケモンの話題が面白かったです。リアクションペーパーの返信も勉強になることが多く、毎週楽しみにしていました。半年間ありがとうございました。

毎週楽しみとか書かれていると、まあそれはふつうただのお世辞なのだが、目に汗が……。

心理学は人の感情や意識などと言った「内部」の研究をするものではなく、心の状態を機能的な役割から考えようとする機能主義の立場から研究していることが分かった。また、心理学とは、こころ (観察可能な行動) の法則性を見つけたり、その法則を利用して問題を解決しようとする学問であり、心理学にとってある環境において特定の刺激に対してどのような反応が得られるかが重要だということが分かった。そして心理学では観察可能な行動を研究対象とすることは変わらないが、観察対象になり得ない「内部」あるいは「本質」と決別したことが現代心理学の進歩であると分かった。また、学習には古典的条件付けと道具的条件付けの二種類があり、それぞれ19世紀の終わりには独立に発見されていたことが分かった。「原因」と「結果」のように⾒えるような記述であっても、原因が⽣物の内部にあるものであると想定する以上、単に⾔い換えているだけに過ぎないことが多いために、心理学では生物の内部状態を研究対象にしないと、スキナーが主張していることが分かった。人間が反応するのは物理的環境そのものでなく、心理的環境であるという考えが、知覚の領域で最も強調されて出てくることが分かった。また、心理学の実験では、測定方法から問題になることが分かった。知覚心理学の最も大きな功績は、人が知覚する世界が、物理的環境をそのまま反映したものではないことを明らかにしたことであると分かった。行動主義心理学では、外界からの刺激に対してどのような反応があるかを研究し、最終目的として行動の予測と制御があったために、内部のことは問題にならなかったが、時代とともに、内観による意識の調査よりも洗練された方法が使われるようになったことが分かった。他にも、人の直感と実験の結果はしばしば異なることがあり、我々は非合理的な選択をしてしまう傾向があることが分かった。また、確率の問題では、人の直感と結果に大きな乖離が生まれることが分かった。現代の性格心理学では特定の基準で人を少数の型に分類する類型論や、あらゆる人間に共通した特性の量的差異を人の個性として捉える特性論が台頭してきたことが分かった。社会心理学の定義で重要なことは、他者の存在・状況の力が人の心理や行動に影響すること、またその他者は暗示されたものでも構わないという2点であることが分かった。さらに、⼼理学的社会⼼理学の起源の⼀つは、要素主義を批判したゲシュタルト⼼理学にあり、社会という現象が個⼈の集合からいかに創発するか、といったことが当初から重要な問題になっていたことが分かった。進化心理学は系統発生について、発達心理学は個体発生について研究する領域であることが分かった。また、系統発生とは単に何かが良くなるプロセスを指すものでなく、同様に個体発生も改善されるプロセスではなく、時間的変化が重要になってくることが分かった。また、美しさに対する評価は必ずしも社会的に構築されるものでなく、進化、適応的な起源があり、乳幼児の頃からそうした刺激に対する好みを発達さていることが分かった。進化心理学で最も重要なポイントの1つに、ヒトの行動をそれ以外の動物との連続体として捉えることであることが分かった。また、進化とは、集団中の遺伝子頻度が時間とともに変化することと定義され、進化を引き起こす要因のうち、自然淘汰によって適応が生み出されることが分かった。そして、自然淘汰には4つの前提が存在し、この前提のもとでは必然的に自然淘汰は発生することも分かった。臨床心理学は2つの源流があり、精神病と学校における不適応児への対応の2つがあることが分かった。そして、それには査定 (アセスメント) が必要であると分かった。また、査定は領域と構造化の程度の2つの次元に分類されることが分かった。さらに、実験のデータは一面的に捉えるのではなく、メタ分析を行い、多面的に分析する必要があると分かった。また、臨床心理学の起源の1つにフロイトの精神分析があることが分かった。そして、この精神分析において、無意識という概念が非常に重要になることが分かった。心理学の論文等を査読する際、研究者は互いに審査し合うピア・レビュー制度を用いており、この妥当性を担保する方法のひとつとして、研究法の統一であることが分かった。また、実験法は損理学の研究法のなかで代表的なものであり、これは要因を操作し、因果関係を特定する、いわゆる操作的研究であることが分かった。そして、この実験法以外の研究法では基本因果関係の特定はできず、こうしたものを記述的研究と言うことが分かった。心理学において、自分の収集したデータによる論文は倫理審査委員会の承認が必要であることが分かった。また、基本的に論文の審査は性善説に基づいて行われ、不正があることを前提として審査されないことが分かった。さらに、実験に協力してもらう場合、同意というものが必要になり、実験内容を説明し、また参加による報酬や個人情報の取り扱いなどさまざまな同意が必要であることが分かった。また、実験では再現可能性が非常に重要であり、しばしば再現できない実験が問題となるが、これの解決策として、直接的追試論文の積極的掲載や、事前審査付き事前登録制度などがあることが分かった。

最後に、半年間オンデマンドではありましたが、有意義な授業ありがとうございました。漠然と考えていた「心理学」という学問の一面を今回の講義を通して少しでも理解できた気がします。講義内容は難しく、理解するのに時間がかかりましたが、とても興味深い授業でした。ありがとうございました。

なかなか丁寧に2000字を超える授業のレビューを書いてくれました。どうもありがとう。すばらしいと思います。去年からこの方式で授業をやっていて思ったのは、学生さんが書く内容がたいへん充実しているということです。教材として長文を与えると、学生のアウトプットも豊富になることがよく分かりました。たいへんよく勉強してもらえたようで、うれしいです。

今までの学習の内容が深すぎて、テスト前に猛勉強した結果、すんなりとテストを終えることが出来た。中々ヘビーな講義だった。

お互いきつかったね (笑)。

試験を受けられなかったのが残念です。

それは残念……。来年も待っています。

この講義を受け始めたときは、そもそも論だとか、科学の個別化の問題だとかの、個人的に持っていたイメージの心理学から切り離す作業が必要だった。機能主義というものも、人のための心理学だと思っていた当初の印象を大きく変えた。確かに、人の仕草などから感情を読めたら楽しいなと思い履修したのは間違いない。だがそれはそれとして、哲学的な要素だったり、人だったり動物だったり、果ては機械だったり、目の錯覚だったりと、本来の心理学の姿がいかに曖昧で、再現性がなく、しかしまだまだ多くの発展の可能性を感じさせる学問を学ぶのは非常に有意義であったと感じる。

まさに現在も研究途上であることについて学ぶ (教員の授業自体がまた研究である) というのが大学の特徴なので、こういう読み方をしてもらえたのは嬉しいです。

進化心理学が系統発生の観点から研究を行うことに対し、発達心理学は個体発生の観点から研究を行うというように、内容的に近しいと感じる領域であっても、説明や研究の観点が異なることを理解した。また、リアクションペーパーへの返信から、非対面の授業では中々実感出来ない他の受講生の存在を感じることができていたため、毎回とても楽しく読んでいました。毎週の楽しみが1つ無くなると思うと少し寂しいです。

ああ、そうか、そういう視点はなかったけれど、確かに「他の受講生の存在」というのを感じられるというのはそうかもしれませんね。僕は本当にこの300名の授業を対面でやりたかったんですが、やむなく……。対面でやると寝られたり、私語されたりするんですけど、そういうのも含めて大学の授業じゃないですか、そういうのがやりたいのですが、それでもリアクションペイパーへのフィードバックが役立ったようで、よかったです。毎週の楽しみだなんて嬉しいことを言ってくれますねえ。僕はこのリアクションペイパー書きから開放されるので、少しゆっくりさせてください (笑)。

この授業は本当に覚えなければいけない量が多く、大変でしたが、いろんな研究とともに知識を得て、各分野の概要を理解しようと努力することが出来ました。このご時世なのでオンデマンド授業になってしまっていましたが、ひたすら覚えるといった個人作業が多いこの授業では、逆にオンデマンドであることがやりやすかったかなと思いました。授業でのテーマによってやる気十分で取り組める時と、どうしても集中しきれずに時間がかかってしまう時がありましたが、総合的にはテストで高得点をとれるように努力できたので良かったかなと思います。たくさんの知識を得ることが出来たので、この授業で配られた資料も大事にして、これからに活かしていきたいなと思いました。

本にしたら買ってね! (まだ本として出版するほどの自信もないが)

自分自身心理学と聞いたらもっと派手でテレビなどよく言われるモテルための心理学とか習うような講義だと思っていたが、全然違うものでいい意味で裏切られた一人です。はじめの時は読むプリントの量に諦めを見いだしていましたが、意外にも自分の身近で起こっていることと関係していたりしていたので案外自分の身になる講義であったと思いました。人の心なんて人それぞれだと思う人がいるなかでこのように心理学の研究が続いていることに感動と同時に、研究に励む姿を見習いたいと思いました。また、本講義では一部の受講生とではあるが、リアクションペイパーを通してほかの受講生がどんなことを感じているのかということを共有してもらい、さまざまな立場の視野をうかがえていい機会になりました。今後も本講義以外で習わなかった現象など調べて友達などに自慢していきたいです……。

たくさん勉強して友達に自慢してください。友達とも知的に関わるというのはとても大事なことです。難しい本を読んで自慢するとか、もっともっとたくさんやりましょう。

今回のテストを通じて、自分の知識がどのくらい定着しているのかがわかりました。半年間でいろんな分野の心理学を学ぶことができたと思います。コマシラバスを読んでそこから大切なところをプリントにまとめることで、熟読するだけよりも頭に入ることがわかりました。

そうです、まさに、コマシラバスは授業で使うために存在するのです! 他の授業でもこんなのがあるといいでしょう? ふつうの授業のシラバスだと授業では使えませんからね。

この授業で私は初めて本当の心理学を学ぶことができたと思っているが、それは自らの固定概念を覆すところから始まり、こんなものすら心理学に含まれるのか、予想はしてたけど実際はこうなんだなどの新たな発見がたくさん生まれるいい経験になったと感じている。全ての授業においてインパクトのあるものがあったため、一つに絞るのも難しい話だが、特に印象に残っているのはやはり第一回かなと思う。今思えば特に細かい分野に言及した内容は他にあったが、固定概念を崩そうとする教授の意図が大いに含まれていた点においては第一回は十分すぎるほどだったと思う。見えない心の動きを知りたいと思い履修登録した私だが、本当の行動から読み取ることをこの授業で知らされた時は、今思い返してみるとわかっているようでわかっていなかったのかもしれない。後に、講義においてさまざまな実験が示されるようになってからそれが何を示していたのかがわかるようになった。しかし、その再現性に問題があることも終盤の授業で明らかとなり、ここでも衝撃を受けた。心理学の真実は思った以上に奥深く、進化を続けており、今なお改善を繰り返していることをこの授業を通じて実感した。講義の内容は毎回多めに設定されているように感じたが、内容への興味関心が影響してかなり意欲的に取り組めたと個人的に感じている。今後、私自身が新たに知り得る分野が心理学以外にもあるだろう。しかし、これほどに固定概念を崩され、毎回新たな発見があるものなのかはわからない。少なくとも、固定概念など持たず、意欲的に取り組む姿勢がこの授業において養われた以上、それは続けていきたいと感じている。最後に、毎度リアクションペーパーに反応し、生徒の質問や感想に寄り添ってくださった教授に感謝したい。毎回楽しみに読んでいたことが懐かしい。リアクションペーパーで示される具体例は内容理解を深める良い材料となっていたため、今後履修する人のためにも是非続けていただきたいと考えている。

リアクションペイパーは何時間もかかるので、結構しんどいんですが、特に非対面授業で学生と先生のコミュニケーションが不全になりやすいので、どうしても必要だと思っています。それをちゃんと読んでくれたみなさんにも感謝したい。自分が常識だと考えていたことなんてわりと薄っぺらい氷みたいなものなのだと気づいてもらえたら授業をやったかいがあるというものです。常識の上に立つのではなく、先人の肩の上に立つようでありたい。あ、一つ大事なことです。大学生は「生徒」ではなくて「学生」です。中等教育 (中学、高校) では「生徒」と言いますが、高等教育では「学生」と言います。覚えておきましょう。

第1回から第14回までの授業を通して最も印象深かったことは、各授業の資料がとても多かったことです。しかしそれは、心理学を学ぶために重要でスタンスを整えるものだと感じます。正直毎回の授業で使用する資料の量は多すぎないかと思いましたが、もう少し学びたいと思う内容もあったことから修道大学に入学して初めての履修登録で心理学を履修してよかったと同時に興味を持たせていただいた教授に感謝の思いが溢れてきました。最近の大学の心理学授業では取り扱うことが少なくなった進化心理学や貴重な内容が多く含まれている研究倫理を学んだことで糧になったことは間違いありません。前期の間、様々なことを学ばせていただきありがとうございました。

これだけの分量の自作教材を使っている教養の授業はあまりないのではないかと自負しています。まだまだ不十分な教材ではありますが、毎年みなさんのリアクションペイパーの内容に基づいて改訂していってもっと分かりやすくしていきます。そうするとますます分量が増えてしまうのですが、これは僕のライフワークみたいなものです。

私はこの心理学の授業でたくさんの驚きや知れてよかったなあと思うことがありました。例えば心理学そのものの内容についてです。私が最初にイメージしていた心理学と少し違い、心理学の中でもたくさんの種類 (というか分野?) がある事を知りました。また、毎回の授業ごとで様々な方面から人間の心理を紐解いていく感覚が楽しかったです。中でも実験に関する内容の文章が出てきた時はわくわくしていました。自分の思っていた結果とは異なる結果が沢山だったのでかなりの長文でしたが読んでいて飽きることがなかったです。また受講できる機会があったら受けたいなと思っています。そして今度こそ対面で受けてみたいなあとも思ってます!

そうですね、教養の授業はこれだけなのですが、専門科目は開講していて自由選択科目として他学部の学生さんも受けられるので、ぜひおこしください。対面だと寒い駄洒落も楽しめます。

この心理学というは

途中で力尽きてるよ! 何を書きたかったんだよ、すごく気になるよ。