通常の内容としては最後。最後は研究倫理の問題について扱った。特に心理学の再現性問題や、実験・調査を人を対象として行うことの倫理的問題について、1回分を割く価値はある。小テストの平均点は73点 (239名)。
ここはかなり質問が少なかった。倫理だけに、あまり疑問に思わず理解した (してしまった) ということなのかもしれない。もう少し議論を呼ぶような書きっぷりにしたほうがよかったのかなと反省しています。いずれにしても、教養心理学の内容はこれで全部です。本にすると300ページを超える分量の教材でした。みなさんよく読みました。
15回目はこれまでの復習とMoodle上での最終試験及びフィードバックとなります。範囲は膨大で、しかもこの最終試験の評価に与える影響が最も深刻なのでぜひがんばってください。本当は対面期末試験100%で決めたいのですが、それが今回の形式では許されなかったので、こういう形にしてあります。最終試験は必ず決められた時間に受験してください。何かあればすぐにメイルをください (ただし、試験についてのメイルの受付は午後3時までです。Moodleの指示を確認しておいてください)。
30行目の倫理チェックリストについてですが、ちゃんと倫理委員会の承認を得ていないのに「承認を得ました」と回答する人もいる可能性もあるので、その筆者の所属機関に問い合わせをするような仕組みはあるのでしょうか。それとも、査読同様に性善説に立ってそういうことはしていないのでしょうか。
倫理審査を受けたかどうかを確認するような仕組みはありませんが、もし将来それがバレた場合には論文を取り下げないといけないでしょうね。確認するためには多くのコストがかかるので、通常は性善説にたっています。
ベムの予知能力に関する実験内容がよく理解できませんでした。なぜ半々なのに予知ができるという実験結果になったのですか?
質問の場合には行番号を付さなければいけません。
今まで実験の仮説などを書いている際、結果を見て書いた方が一連の流れとしては綺麗なんじゃないかな、と思ったこともあったのですが、今回の授業を受けて、得られたデータがノイズが無いとも限らないため、ノイズを含んだデータを踏まえた仮説はそのデータに対してのみあてはまる場合もあり、再現性の低いものになってしまう危険があることを知って納得がいきました。とても勉強になりました。52の中盤、「まだ研究・調査データを保存」とありますが、ここは「また」なのではないでしょうか。
226は「茶菓子を容易」になっています。「用意」です。269で「主張します。」となっていますが、これまでの文体でいくと「主張した。」などの方がよろしいのではないでしょうか。脳内で再生していた声の調子が急に丁寧なアナウンサーみたいになって違和感に襲われました。今回は単語や現象の説明というより倫理についての話だったので、すらすらと読み進めることができました。改めて心に刻んでおかなくてはいけない事も沢山ありました。
ちなみに、学生が実験を行って茶菓子を用意する際は、その費用は個人持ちなのでしょうか。それともゼミから出たりするのでしょうか。
誤字の指摘ありがとうございます。特に突然の「ます」がなぜそうなったのか自分でも分かりません……。学生の実験に対する費用は個人持ちの場合もあるし、教員の学科予算、研究費等から出ることもあります。僕の場合だと、自分との共同研究の場合には出します。また、こちらから指示してやらせる場合には出します。
誤字がありました。
行った(44行)/行われきた(330行)
今回課題のチェックを行っていたところ、中間試験のコメント課題を忘れていました。すみませんでした。遅れてでも提出した方が良いですか? また、0点だとしたら成績にどれほどの影響が出ますか?
誤字の指摘ありがとうございます。330行目の指摘は直しました。が、44行目のところがちょっと分かりませんでした……。課題の提出はもうできません。評価に与える影響については Moodle上にある「評価について (重要)」をご覧ください。リアクションペイパー1回分は1.7点です。つまり、0点だと、この1.7点が得られなかったという影響が出ます。
研究の問題を解決するには追試試験を積極的に掲載する必要があるということが理解できた。今後は直接的追試を積極的に掲載するべきだということがわかった。
226行目、「容易」は「用意」の間違いではないですか?
教授はNintendo Switchでリメイクされるダイアモンド・パールは購入されますか?
誤字の指摘ありがとうございます。Swichのポケモンは超したいのですが、正直ポケモンGOとドラクエウォークでいっぱいいっぱいでして……。
Sonaシステムに関する質問ですが、そのシステムにアカウントを登録すれば心理学に関係ある授業を履修しなくても実験に参加することは可能なのですか? それとも心理学に関する授業を履修した人しか参加できないのですか?
実験にはそれぞれ参加条件があります。誰でも参加できるものもちょくちょく行われているので、ログインして特に条件が制限されていなければぜひ参加してみてください。
今回は少し難しい内容で理解するのに少し苦労しました。中間テストまで残り一週間なのでしっかり覚えるところを覚えたいです。
中間テストじゃないよ、「最終テスト」だよ!
14回目は、太字と下線がひかれているところが少なくて、どこが大事なところにでるかわからず難しかったです。 剽窃は、修大基礎講座で習ったことがあったので、わりとすんなり入ってきました。来週は期末テストなので、気合を入れてこの1週間復習をしようと思います。 いい点が取れるよう、いい成績がつくよう頑張ります。
全部大事なんだ。大事なことなので2回言いますが、全部大事なんだ。小テストはその大事なところからある意味抽出して出題しているのです。もし、「太字だけ覚えればいい点が取れる」ような教材を作ったらどうなる? 太字のところ以外は読まなくていいじゃない。全部読まないと内容が理解できないようになっているので、いかに読んでもらうかが大事で、その結果がこれです。これは楽単科目ではないけれどそういう意味で結構時間をかけて教材を作っているので、ぜひがんばって単位を取ってほしいです。一通り読んで単位が取れればある程度は心理学について語れるようになっているはずです。
研究を行う前段階として、研究者の方々が同意書や倫理審査の点で試行錯誤されていることがよく分かった。剽窃の対策として私は1つ方法を考えた。それは、web上の論文データと紐づいたアプリを開発し、「このキーワードは〇〇と似ている」とAIで判定するというものだ。どんな不正対策を行うとしても、何のためにこの対策を行うのか明らかにするのが重要だと分かった。ライン89・90の、「不正を1件も許さないことが重要なのか、全体として科学が進展することが重要なのか」というところは深いなと思った。不正を一切許さないとなると、確かに全体としての進歩が遅くなってしまうし、かといって不正があふれすぎると、かえって正確な情報が分からず、進歩が遅れると言えなくもないからだ。卒業論文も、大学の「研究倫理委員会」で倫理審査されるのですか? 不正についていろんな捉え方があるからこそ、自分でもどんな研究が過去に剽窃と判断されたのかや、どうすれば改善できるのか夏休みに考えていきたい。
卒業論文については今の所大学の倫理委員会の対象とはなっていません。指導教員がその役割を果たすことが期待されているという感じですね。
「剽窃」についての内容は、修大基礎講座で学んだことがあったので、復習も兼ねられてよかったし、理解も深められました。また、インフォームド・コンセントは、法学の内容でもあるため、強く印象づいて覚えられました。
目撃証言のところもそうだし、法学を専攻している学生さんにもお楽しみいただけたと思います。
このような研究の裏側について学ぶのはとても興味深く感じました。徐々に研究の周りの環境が変化していったとわかりました。Sonaシステムの参加で点を差し上げるというのがコースクレジット制度で合っていますか?
そうです、まさに。一度やってみるとどんなものかわかりやすいでしょう? 「コースクレジット」という名前はついていなくても、他の授業でも「実験に参加したらポイントあげるよ」というものがあるかもしれません。ぜひたくさんの実験に参加してもらいたいです。Sonaシステムもたまに見てみてください。お金や図書カードが貰える実験もあります。
これまで様々な心理学についての学習を行なってきたが、心理学についての認識が大きく変わったり、日常生活に置き換えて考えることでさらに学習を深めることができたりと、いい経験になったなと感じた。最終試験も復習をしっかりした上で万全な状態で望みたい。
こういう感想があるというのはたいへん嬉しいですね。一人の認識を変えられたらもうこの授業は大成功じゃない (リップサービスだと思うが)。
心理学は、実験対象を人や人以外を対象とすることから、研究倫理は大きな問題となる。最近の心理学は再現性問題に対応していかなければならないとありましたが、再現性問題とは、例に挙げられていたような、「アカデミア」などの呼び方のことですか?
再現性問題とは「アカデミア (研究業界)」における問題ですが、その呼び方のことかと言われると、それは違います。