「心理学」の感想 (18 May 2021)

認知心理学の2回目で、今回のテーマは思考・判断・意思決定。小テストの平均点は84.71点。一応突っ込んでおくと「知れた」というのは多分間違えた日本語です。「知ることができた」です。あと「驚いた」と書く人が多いという話は既にしたと思いますが、相変わらずみんな驚きすぎです。そんなに驚かなくてもよい。

250名以上が毎回提出してくれるが、質問はそれほどない、ような気がする。去年より質問が減ったのは、おそらく教材を改善した効果だろう。こういうのは嬉しい。一方で、本当は教室で授業をやってその場でいろいろ答えたいですねえ。みんな非対面授業で大丈夫ですか?

埋没費用の誤謬というのはよくいう「元を取りたい」という考え方という事だろうか。食べ放題へ行って、気持ち悪くなるというマイナスな結果が見えていても、払った費用を考えて無理して食べようとするのも埋没費用の誤謬ですか?

それも埋没費用の誤謬で説明できそうですね。「もとをとる」という考え方自体が非合理なのですが、われわれはどうしても影響を受けてしまいます。そもそも「たくさん食べたら得」なんてことは全然ないですよね。気持ち悪くなるだけですね。

推論について理解できた。

何度も言っているように、「何を」理解したかを書かないと全く意味がないのです。それだと理解しているかどうか分からない。「理解しました」と言いながら全く理解していないことなんてよくあるんだから。

今回の講義では、思考や判断、意思決定について学んだ。4枚カードの例ではなじみのないアルファベットと数字では自分も逆を確認しようとしてしまったが飲酒の例では政界にたどり着くことができ、この正答率の上昇を社会契約という考え方ということがわかった。

すみません。この誤字にじわじわきてます。「飲酒の例では政界にたどり着くことができ」。ぜひ活躍してほしい。

また難しい言葉が出てきているので、しっかり復習して理解を深めていきたいと思います。

こういう感想は特にいらないんですよ! 内容について書きましょう。やってほしいのは、しっかり復習して理解を深めてもらうことであって、しっかり復習して理解を深めると宣言することではないのです。

5ページの107行目の「キャッサバを食べるのならば顔に入れ墨がなければならない」の4枚のカードの実験の答えは、「キャッサバを食べている」と「顔に刺青がない」のカードで合っていますか?

そうです、御名答。分かりやすいですよね。

例えば、駅で外国人に話しかけられて時に、咄嗟に英語で返してしまったという経験がある。しかし、その外国人は日本語が非常に流暢だったので、少し恥ずかしくなった。後で考えてみれば、その外国人は日本に住んでいる可能性やそもそも英語圏の国出身ではない可能性があったことに気がついた。この経験は、代表性ヒューリスティックスが作用したものであると今日の授業を受けて理解できた。このようなステレオタイプに基づくバイアスは、日常でよく見られるので、常に気にかけておく必要があると感じた。

統計的には「外国人っぽく見える人」は英語で話しかけたほうがいい例が多いので、あなたのその対応は間違えているわけではないのです。すばらしいことです。ただ、もしかしてフランス語とかドイツ語しか話せない人かもしれないですね。でも、もっと言えば見た目で国籍は本来分からないですよね。

思考・判断・意思決定について学び、なんとなく理解できた。できた。

だめだ、「なんとなく」では! あと3回読もう!

教授も、この損失状況下でA (八万円を失う)、獲得状況下で A (八万をもらう) という大多数が選択する方を選択しますか?

僕もふつうの人と同じ判断をすると思います。大学の先生も案外日常的な判断の場面では俗物ですよ。

小学生の時見た映画「ハンター×ハンター」はとてもつまらなかったが、埋没費用の誤謬で途中退席せず最後まで見ることにした。

これはいいコメント。

タクシー問題などの確率実験に関しては、単純に難しいというのもあるが、自分の中の本心が納得するのを拒否しているため理解しがたい。

そうでしょう。僕も全く直感では納得していない。だから、「納得」とか「理解」なんてその程度のものなんですよ。納得したとか理解したと思ったからよい、なんてことは全然ないわけです。

プロスペクト理論とバイアス理論の細かい違いが分かりません

プロスペクト理論は人が感じる価値が (同じ内容であっても) 与えるフレームによって変わる現象、バイアスというのは、その変わり方 (ズレ方)。理屈では同じものでも、違って感じられる、としたら、そのズレがバイアス。もちろん、バイアスはプロスペクト理論意外でも出てくる。

今回のテーマで「意思決定」がありましたが、TVでメンタリストのDaiGoさんがカード並べ替え対決で相手の心を読んで、どういう順番をしたかを当てるということをやっていたのを思い出しました。あれは「確証バイアス」に近い形かなと考えましたが、違いますか?

ちょっとどういう課題か分からないのですが、それはマジックの一種ではなく? 僕は民放の番組を滅多に見ないので、DaiGoというのがどういうことをやる人なのか分からないし、「メンタリスト」という仕事についても知らないのだ。

「プロスペクト理論」で獲得状況では確実な選択肢、損失状況では不確実な選択肢を選ぶことを学びました。そこで昨日、TVのバラエティー番組「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」でカラオケで95点以上獲れば1万円ゲット! という企画をやっていました。あれは自信がある人がやるという形なので「獲得状況」ですか? それとも失敗したら1万円が獲得できないので「損失状況」ともいえますか? 自分では曖昧なことであり、興味をもったので聞いてみました。

そんな僕でも、モニタリングは知ってるぞ。あれはお金を失うんじゃなくて、得る状況なので、基本的に獲得状況だと思います。失敗してもマイナスになることはないですよね。

埋没費用の誤謬については、歌手や演者やプロスポーツ選手を目指す人に当てはまると思った。小さい頃から十何年、何十年と投資した時間も実らないから合理的に諦めて違う道を探す、というのはなんとも恐ろしいことだ。これがバイアスだとはっきりと理解した。ちなみに実感はしていない。

この「ちなみに」がよい。

最後の埋没費用の誤謬に関して、確かにゲームセンターでほしい景品のあるユーフォーキャッチャーに100円玉が止まらなくなることはあったので、今まで投資してきた過去が自分の将来の意思決定に影響していたことが分かった。いつか読んだ小説で出てきた、『彼氏に貢ぎすぎて、浮気されても「私が彼を幸せにするの」と言って彼氏から離れられない彼女』も、近いことが言えるのかな?

貢ぐということは実際にはその男に価値があるということでもあるので、必ずしも非合理とは言えないかもしれない。それだけ格好いいのかもしれない。でも女に貢がせる男はたいていクズなので気をつけたほうがよい。できれば僕もそういうクズな人生を歩みたかった。

ここからは個人的な話になってしまうのだが、提出期限を過ぎてしまった課題について質問させていただきたい。moodleにはリアクションペーパーについて、期限を過ぎたものは翌週火曜9:00まで受け付けると記載されていたが、私自身の受付期限内に提出したものを確認したところ、現在まで未評定のままとなっていた。本来の提出期限を過ぎてしまっていながらこのような質問をするのもどうなのかと自分自身考えたのだが、もし宜しければ、本来の提出期限を過ぎてしまったリアクションペーパーの評定について確認をしていただけると有り難いです。

それは遠慮せずにぜひ何度でも聞いてください。ちょっと評価が漏れる場合もあります (あとで必ず再度チェックします)。未評定のものはわざと放置しているものではないです。あとで確認しておきます。

4枚カード問題が分からなかったです。

2枚めくらないといけないのは分かった?

確率といえば、まずじゃんけんが思い浮かびました。初手はグーを出す人が多いのでパーを出すと勝ちやすいというのを聞いたことがあります。確かに、チョキはパーやグーとは違い少し複雑な形なので出す人は少ないように感じます。教授はどれを出すと勝ちやすいと思いますか? また、教授はじゃんけんをするときはやっぱり相手の心理を読み取って勝負しますか?

落ち込んだりもしたけれど私は元気なキキが働いていた店はグ-チョキパン店ですが、じゃんけんはランダム化の問題です。相手の心を読むことなんて全く重要ではないです。グー、チョキ、パーをランダムに出すことが勝利確率を高める秘訣です。

また、コンコルドの誤診も興味深い事柄でした。なぜなら自分がそうだからです。やはり沢山お金や時間を使ったものには絶対欲しいという欲が生まれるものだと思います。これはポケモンGOにも当てはまると思います。絶対に欲しいかと問われたらそんなことは無いけれども、ボールやきのみを沢山使ったポケモンは絶対に捕まえたいと思ってしまいます。

僕レベルになるとボールやきのみはめっちゃ余っていていつも捨てているのでそういうのは平気です。はやくそういう境地に至りましょう。