「心理学」の感想 (23 June, 2020)

後半戦、基礎心理学の領域。今回は知覚心理学。試験時間の延長を求める意見がありますが、1問1分程度で平均点が90点に迫っています。100点を求めているわけではないので、すでに十分みなさんできています。これ以上の試験時間の延長はしません。なお、中間試験はできるだけ調べてできないようにしたいので、試験時間を短くしてあります。

これを書いている金曜は週に一度の皮膚ガン治療の日でたいへん痛い注射をするのです。このインターフェロンβの注射をすると免疫力が向上するわけですが (その意味で風邪もひきにくいのですが) 当日夜の発熱という副作用があります。なので金曜中のフィードバックは難しいと思いましたが、なぜか提出数が少ないので間に合いました。というか、出していない人がなぜかかなり多いので延長します。もちろん減点はしますが、来週火曜までにだしてください。また、遅れた分については質問への回答ができないので、どうしても答えが欲しい場合はMoodleに書いておいてください。頼むから脱落しないで最後までついてきてください。

モスキート音という言葉は知っていても、実際に聞いたことがなかったのでYouTubeで聞きました。しかし、16000Hzくらいから聞こえなくなり、耳年齢29歳程度らしくショックでした。モスキート音は不快な音とされていますが私的には高い音が鳴ってるというくらいでそんなに不快ではなかったです。もっと長く聴き続けると不快になるのでしょうか、それとも私がもう若くないのでしょうか。

僕などは全く聴こえないので、聴こえるということは十分若いです。おめでとう。

ドイツの学者がいっぱい出てきて、名前がこんがらがり、錯覚図を見過ぎで目が痛くなりました。

気持ちは分かります。

この回とは関係ありませんが、この間アトムに乗った時に、電車やバスで端に座ろうとすることにも心理学が関わっているのではないかと思いました。

それはパーソナルスペースの話でしょうね。端だとそちらのほうは気にしなくてもいい。

313のモスキート音が若年層には不快に聞こえるのはなぜなのかが分からなかった。

若年層にしか聴こえないからです。では、なぜ高い音が聴こえると不快なのか (黒板をひっかいた音など)、ということですが、すみません、分かりません。

人が目にする色によって心理状態が変化するのは何色かわかれば教えてください。

「心理状態」というのが何を意味するのか分からないので、なんとも言えませんが、例えば青系は寒い感じがしてあ赤系は暖かい感じがするとか、そういうことはあるのではないでしょうか。それは色が何を象徴しているか、何と似ているかに影響を受けるものだと思います。

165頁の可視光線の数値が380nmから780nm³となぜ単位が変わるのかが分からなかった。

これ、「3」は注の番号です。単位はnm (ナノメートル) です。

ルビンの壺のような絵が二通りの見え方をするというのは他にもたくさんありますが、個人的にすぐに二通りに見える絵と、答えを教えてもらってもなかなか二通りに見えない絵とあります。これは「絵」側の問題なのか、それとも「人間の目」の得意不得意や相性の差の問題なのでしょうか。他にも、ゲシュタルト崩壊しやすい字とゲシュタルト崩壊しにくい字とありますが、これもどうなのでしょうか。

これを言ってしまうとあれなのですが、「両方」です。

測定するにしても心理学では同じ量でも個人にとっては違う量になったりすると思うので正しく測定することができるのかどうか分かりませんでした。明確に測定する方法はあるのでしょうか。

当然個人差はあります。基本的に心理学では個人差はエラーとして処理します。個人差を超えたところで共通性が見出せるかどうかを統計的に検討しています。「人によって違う」のは確かですが、高い音が加齢に伴って聴こえなくなるのは、ある程度共通しています。30代で全然聴こえない人もいれば、40くらいになってもそれなりに聞こえる人がいる、という意味での個人差はありますが。

授業で分からなかったこと、質問、要望 今回は2点ございます。1点目は2ページ46~49行目の「青、甘さ、冷たさなど、互いに類似点がなく、一方から他方に移行できない経験をモダリティ、赤と黄などのように相互に移行可能な経験を質 (quality) と分類した (丸山, 1973: 76頁)。」とあり、モダリティと質の違いはよく分かりましたが、例えば青と冷たさは人間の知覚認識のイメージとして「青色を見ると冷たいと感じる (寒冷色のため)、冷たい (色) と言えば青」というような言葉の形式と意味の結びつきも見られ、相互に移行可能な経験とも見られるように感じたのですが、この解釈は間違っているでしょうか。2点目は、救急車が自分の前を通り過ぎたときに音が変わる「ドップラー効果」がありますが、これも音の知覚心理学として実験され、研究領域に入っているものなのでしょうか。よろしくお願いいたします。

1点目については、移行可能という意味の違いだと思います。複数のモダリティが1つの知覚に関わるというのはありえることです。2点目、ドップラー効果については、物理現象なので、これは心理学ではあまり扱わないと思います。

私はまだモスキートーンが聞こえますが、先生はいつ頃から聞こえなくなりましたか?

「モスキート音」あるいは「モスキートリングトーン」かな。気づいたら聴こえなくなってすごくショックです。一応お伝えしておくと、僕は1976年生まれなので、客観的にはおじさんなのですが、明確なおじさんになっても、本人の中では中2の頃と気持ちはほとんど変わっていません。自分がおじさんおばさんになったら何か変わると思ったら大きな間違いで、今の中身のまま身体が衰えていくのです。関係ありませんが、頭頂部も薄くなってきました。

似たような用語が出てきた際に判別するをうまくする方法はありますか。

学んだことを人に話しましょう。人に説明すれば覚えます。語呂合わせとかで覚えるのはあまりよくありません (定着しなかったり、勘違いして逆に覚えたりする)。

312行~ 可聴範囲が、年齢に変動していくのには、個人差がありますか?

あります!

307行目に「音の大きさは心理量であることに注意が必要である。」とありますが、爆音を鳴らしながら走るバイクがいたとして、周りの人はバイクの音をうるさいと思うが、運転している人はその音を心地よいと感じる、みたいなことでしょうか。

はい、まさにそうです。例えばおとうさんがオーディオ趣味で爆音で音楽流していて嬉しそうにしていても、家族には迷惑だったりしますよね。

分からなかったことは、332行目からのマスキングの所で、「(マスクする) 音」というようなことがよく出てきますが、これは音をふさぐということですか?

聴こえなくなる、聴こえにくくなる、妨害する、みたいな意味ですね。

ウェバーはどうやって標準重力600gのとき弁別閾が12gになることが分かったのか。

「ウェーバー」。80行目と81行目をもう一度読んでください。

ポンゾ錯視でなぜ上にある線分は下にある線分より長くみえるのか。

奥行きを考えたら理解できません? 同じ大きさのものでも、遠くにあるものはふつう小さく見えますよね?

複合反応と融合反応の違いがわからなかった。

融合反応は刺激として提示したのと異なる音が聞こえること、複合反応は刺激音があわさった音が聞こえることです。

段落番号354~のマスキングが起こる理由が少し分かりずらかった。

神経活動の埋没の方は、情報量が多すぎて、神経は反応しているのだけれど、音が埋れてしまうということ。抑圧説は、神経反応自体が起こらなくなる、という説です。

ストラットンの逆さ眼鏡実験を面白いと感じたが、逆さメガネを外した後の話で、「何度も繰り返し行わなければならない状態になった」とあったが、これは本来の感覚を取り戻すために時間がかかるという事なのか、あるいは完全には元に戻らないのか、興味深く感じた。

もちろん、元には戻ると思います。

音について、1/f揺らぎというものを聞いたことがあるのですが、それはどのようなメカニズムなのでしょうか。

川のせせらぎみたいなのをなぜ心地よく感じるのか、という話だと思いますが、すみません、分かりません。面目ないです。

3色説と反対色説がどういうものかよくわからなかった。

これは185行目から195行目を5000兆回読むと分かるはずです。ポイントは、反対色説では「対になった色 (赤と緑など) は同時には決して見ることができない色であると考える」というところです。

72行目~73行目【塩辛いものばかりを食べていると、塩辛さに対する刺激閾が鈍くなる。】ということは、アイスを食べ続けると舌が麻痺して甘さが感じられなくなるのは、同じく「刺激閾が鈍くなっている」といえますか。アニメや海外映画などの吹き替えは腹話術効果であるといえますか。

いずれも、言えます。

分からなかった事は、p.15の354行から360行のあたりについてで、特に「マスカーが多量の神経活動を引き起こし」、「信号が単独で提示された場合」などの意味がよく分かりませんでした。

「マスカーが多量の神経活動を引き起こし」は焦点となっている以外の音がたくさん聴こえている、ということで、後者はその音だけが提示されているときに、別の音が提示されると、という意味です。

質問は、錯視が見えなかったり、見えにくかったりする人と、反対に錯視が見えやすい人には何か違いがあるのですか?

これはどういう質問でしょうか? そういう個人差があるかといえば、あります。

335行目のマスキングのある音に対する最小可聴値が他の音の存在によって上昇する現象、ある音に対する最小可聴値が他の音の存在によって上昇するときの上昇量というところがありますが、あまり分からなかったので教えてほしいです。

「最小可聴値が他の音の存在によって上昇する」というのは、最低限聞こえるだけの音の大きさが大きくなる、ということです。大勢でがやがやしているときには大きな声でしゃべらないと聴こえないですね。

知覚心理学の内容はすでに生物学や脳科学で解明されているというイメージなのですが、違うことを研究しているのでしょうか。

「脳科学で解明」ということがどういうことなのか考えてみてください。ある経験が起こっているときに「脳はこういう反応をしていました」ということが分かったらそれは「解明」でしょうか。僕自身は脳のことにはほとんど何の興味もなくて、「そうなんだ、へー」くらいにしか思いません。どのレベルで分かりたいか、ということなので、よりミクロな過程が分かるようになったから、「解明」されたのだ、ということではないと思っています。

モスキート音が年齢とともに聞こえなくなるのは、耳が年齢とともに老化していくからですか。

まさにそれを「老化」と呼んでいるのだと思います。できないことがいろいろ増えますが、その一つに可聴範囲が狭くなる、ということもあるということですね。老眼にもなりますよね。

アハ体験も視覚心理学の分野ですか。視力回復動画はトリックアートと同じ類で、全くのデタラメですか。自分はあのような動画は本当だったら理想だけれど、何も効果なく、むしろ逆効果だと思っています。

アハ体験はどちらかというと認知心理学でしょね。視力回復動画ってなんでしょう? こういうときはどういう動画か、リンクでも示してもらえると確認できるかもしれません。とにかく人にものを伝えるには、引用が大事です。

あと、ウェーバーの法則を拡張してフェヒナーの法則が生み出されたと書いてあったが、どの点を拡張したのかがよく分からなかった。

ウェーバーは標準重量をS、弁別閾をΔSとすると、SとΔSの比が一定になることを見出したが、フェヒナーはウェーバーの式を積分して、「感覚の大きさ (E) は、刺激強度 (S) の対数となる」ことを示しました。つまり、「刺激がどのくらいの違いで弁別できるか」というウェーバーの法則が、フェヒナーによって、「どの程度の刺激が与えられたらどの程度の感覚が得られるか」という形に拡張されたわけです。

今回の資料で紹介されている研究者は物理学者が多かったのが少し気になります。

これ質問になっているのですが、どういう質問でしょうか? 知覚心理学は精神物理学から発展したので、そうなります。

錯視と錯覚に違いはあるのか気になった。また、幻聴は知覚心理学に関係するのかという事も気になった。

錯視は錯覚が聴覚に生じることです。幻聴も関係するとは思いますが、どういう意味で「気になった」のでしょうか。

マスキングのところでの低周波は高周波をマスクしやすいが逆は起こらない。というところでじぶんのなかで具体例が見つからず低周波や高周波についても説明ができない。

低音と高音といえば分かるでしょうか?

263行目から記載されているハーマングリッドと呼ばれる現象は、図の色を変えても起こるのだろうか。

実験してみましょう。

質問、要望今日テレビで、アメリカでコロナウイルスの感染者が多いのは精神力でコロナを跳ね除けるという考えを持っている人が一定数いるからだと報道していました。これは環境に適応するための間違った認知と言えますか。

明らかに誤ってると思いますが、アメリカで新型コロナの感染者数が多いのはそんな理由となのでしょうか? そのデータもありましたか?

この授業とは関係なく疑問に思ったことなんですけど、人が他の人に奢るという行為はどのような心理が働いていますか?

奢りたいという心理ではないでしょうか? (心理学者に心理を聞いてはいけません!)

だんだんと複雑になってきた

そうでもない。

156~158行にかけて、逆さ眼鏡を着用し生活する実験が終わった後、障害物を避けようとするとそれに当たってしまう。とあります。これは脳の補正が機能する必要がなかったためその機能が一時的にせよ使えなくなった。という状況なのか、通常通り補正をしたうえで、網膜上に移った像をもう一度逆さまになるように補正していた名残で視覚配列が狂っている。という状況なのか掴めませんでした。

すみません、ちょっと書いていることを正確に理解できなかったのですが、逆さメガネの環境では脳が上下を逆さにする必要はないのですが、逆さメガネがなくなるとまた上下を逆さにする必要が出てきます。その処理が追いつかなかったということです。

ストラットンの逆さ眼鏡のも順応ですか。あと、外した後、ちゃんと元の状態に戻れたんですか?

いずれも、「はい」です。

来週は中間試験と9回目の授業を両方やるということですか?

そういうことです。中間試験は必ず火曜日にやってください。9回目の授業は翌日以降でも構いません。リアクションペイパーは3日以内、小テストは1週間です。

逆さ眼鏡の実験の話がよく分からなかったので簡単に説明して欲しいです。

どこが分からなかったのかを説明してくれないと説明できません。引用文献にあげた吉村 (2008) は検索すれば入手できます。詳しく知りたい場合はそちらを読むのがいいです。

聴覚刺激と視覚刺激の対提示の実験の数値を詳しく覚える必要はありますか?

質問の場合は、行数を書いてください。

授業で分からなかった点についてですが、イマイチ知覚心理学の研究がどのような目的で行われているのか理解しきれませんでした。知覚心理学とは「人間が外界をどのように捉えているのか」を研究する学問で、認知心理学などの大元となる学問という認識でよろしいでしょうか。認知心理学と知覚心理学は連動しているけれど、それぞれの分野が確立されいていて、分裂しているというような認識です。

分裂はしていないと思います。情報を取り入れるところが知覚心理学で、取り入れた情報をどう処理するかが認知心理学です。おおざっぱに言えばですが……。錯視の研究なんかはスピードを出しにくい道路のペインティングなどに活用されていたりしますね。

307行目、音の大きさは心理量であることもおもしろい。313行目にあるモスキート音、そういえば最近耳にしないなと思い、全てを悟った。私はまだ20代前半であるが耳の衰えが早いのだろうか、、。

そうなのだろう…….。

少し前に見た人によって、色が違うといった写真が流行った記憶があり、あれは、なぜ見た人によって色の捉え方が変わるのですか?

金色と青色のドレスの話ですね。検索するといろいろな説が出てきますが、僕は結局分かりませんでした。

感覚と知覚の区別が明確なものではないとすれば、これらの単語はどのように使い分けているのでしょうか?

あまり意味のある使い分けではないと思います。つまり、「気にするな」ということです。

フェヒナーの法則がありますが、その方式を用いて計算したもの又、研究した対象は何があるのでしょうか

フェヒナーの法則についての論文を検索してみると分かります。Weber FechnerあたりをキーワードにCiniiなどで検索してみてはどうでしょうか。

質問は、拷問や相手の情報を聞き出したい時などに、心理学のテクニックを実際に活用することはあるのでしょうか。

今回の授業の範囲ではないと思います。

今の時点で教科書が届いていないので、もう電子書籍版を購入した方がよいですか?

かなり前にそうした方がいいとお伝えしています。PDF資料だけでもいける、ということであれば強制したりはしません。教科書の方がずっと初心者向けに親切に書かれています。

4ページ81行目の、おもりの重さを少しずつ減らしているのに、300gの標準質量に対して306gに増えているのがどうしてなのかわかりませんでした。

あ、間違えました……。逆です。「増やして」ですね。すみません。

法則の式が出ていますが、これは式も含めて覚えた方がいいですか。

原理が分かっていれば式は構いません。

家の何かの機械からモスキート音のようなものが聞こえていたのですが、どのような理由で何が音を発しているのか知りたいです。

すみません、あなたの家の音のことは僕には分からない……。しかも僕の耳は加齢により聴こえないので、役に立ちません。

弁別閾の実験で用いられる重量弁別器の実物はどういったものですか?

8号館の実験室にあるので、後期になって希望があれば教えてください。見せてあげます。

心理学にグスタフっていう人、多いと思った。

そうでもない。

私にはもちろんどの錯視もシラバスに書いてあるような、錯視として見えたのですが、シラバスに書いているような錯視に見えない人もいるのですか? (例えばミュラー・リヤーの錯視で、上の方が下の法よりも長く見えない) など。

ほとんどいないと思います。これはかなり再現性が高い。

感覚と知覚の区別が明確なものではないといういうことがわかったが、感覚は理解できるが区別が知覚とはなにかが理解できなかった。区別が明確なものでないからこそそれぞれの説明には理解するのも難しかった。知覚とはなんですか。

感覚のことです。違いはありません。

ハーヴェイの打ち方がわからず、ハーブエイになってしまったので、気を付けたいと思います。

「ha-vei」と打ってください。「ヴ」は単体では「vu」で出ます。

263行目~265行目のハーマングリッドと言う錯覚で、⽩い格⼦の交差点部分に影が⾒えたり消えたりするというのは交わった部分が黒く見えるということですか。

その通りです。

63行目のプロットするとは?

描写すると、ということです。

今、知覚・認知心理学を履修していることもあり、そちらの復習にもなりわかりやすかったです。中間テストが怖いですが1週間延びたということで勉強時間が増えたと思って頑張ります。

全く申し訳ありませんでした。

刺激を感じられる境界のことを刺激◯と言うが、◯の部分の漢字が読めなかったため、教えて欲しい。

質問の際は、行数を示してください。また、文字が読めない場合のために、われわれは漢和辞書の使い方を習っています。Googleも役に立ちます。PDF資料はコピペもできるので、コピーして検索窓に貼り付けてください。今漢字が読めないのは問題ありませんが、読み方を調べられないと今後困ります。

心理学の資料を読むことでレポートでの引用文を示す書き方も同時に学ぶ (知らない間に身に付く) ことができるのではないかと思う様になり、(心理学の内容を理解するのが第一ですが) そういった意味でもこの資料はありがたいと感じました。ありがとうございます。

この資料はふつうの教科書よりもずっと丁寧に引用をしています。ページ数を示さないものが心理学には多いですが、こうやって示しておくと他の人がチェックできます。これはぜひやった方がいいと思っています。

2ページの45にあるモダリティの意味がわかりませんでした。モダリティの意味を調べたのですがしっかりと理解で来なかったのでわかりやすく教えて頂けると嬉しいです。

音は耳で聴く、色は目で見る、というように受容する感覚器官が異なるもののことです。耳で味わうことができないのは、モダリティが異なるからです。

フェヒナーの法則の”log”がわからない。

対数は高校の数学で習っていませんか?

図の8-11可視範囲の見方がよくわかりませんでした。

横軸が周波数 (音の高さ)、縦軸が音圧です。99%というのが、99%の人が聞こえる音の範囲を示したものです。音が低いところと高いところで音圧が大きくなっていますね。つまり、低音も高音も音が大きくないと聴こえにくいということです。中間はわりと音圧が小さくてもいけますね。

分からなかったところはマガーク効果により結局なにがおこったのかが、よくわかりませんでした。

視覚情報が聞こえる音に影響する、ということです。

363からのところで,マガーク効果の中に腹話術効果というものがあるという事ですか。

腹話術効果と関連する話、ということです。

ストラットンの逆さ眼鏡実験についてなのですが、今私たちが見ているものは本当は逆さということなのでしょうか

その「本当」が何かが問題なのですが、少なくとも網膜状には逆に映っています。

知覚心理学について理解することができた。

何を理解したかを書いていないので信じられません!

ビデオ授業してほしいです

この要望はとても少ないのですが、たまにあります。直接話したいことがあるということであればZoom等で対応できるので、個別にご連絡ください。

分からなかったことで言えば、カフェオール錯視の図を見てあまり効果が分からなかったことと、これはミュンスターベルク錯視の一つという認識なのかどうか分からなかったです。

ミュンスターベルク錯視というのが昔から知られていて、カフェウォール錯視はその一種だということです。

マガーク効果の実験で、私たちが視覚的な手がかりを利用しながら知覚しているという結論に至る理由が分かりませんでした。

見た目によって聞こえることが変わるからです。

要望なのですが中間テストを延期するときはもう少し事前に延期すると連絡していただけると幸いです。

全く申し訳ないとしか言いようがありません。すみません。当日「やってみたらできなかった」という報告を聞いてはじめてその日にできなかったことが分かりましたので、僕にはどうしようもありませんでした。事前のチェックが十分ではなかったのではないか、という責めについては甘受します (が、「詫び石」は出せません)。

そして質問は、継時マスキングというのは、時間的にずれて呈示されているのになぜ聞こえなくなるのかが知りたい。

刺激は時間の流れの中で処理されるからです。前に聞こえたものが次に聞こえるものに影響するようにできています。例えば難しい問題を解いた後は、ふつうの難易度の問題でも簡単だって思うようなものです。違う話ですが。

勉強グッズとして知られている赤シートや緑シートは,へリングの反対色説を利用しているということで合っていますか?

いや、あれは赤シートを被せると赤が見えなくなる、というように、赤と緑が打ち消しあっているわけではないので、違うのではないでしょうか。

80~のエルンスト・ウェーバーの実験には利き手と逆の手で重さの感覚の差は考慮されていますか。

考慮されていないと思います。いい視点ですねえ、これは。http://subsites.icu.ac.jp/people/okamura/education/ge/projects/2014/2014G07.html こんな情報を見つけました。

今回の資料を通して感覚と知覚を測定する道具と幾何学的錯視の定義がわかりました。でもウェーバーの法則とフェヒナーの法則のところはこの資料だけは分かりにくいです。もっと資料が欲しいです。

来年度に向けて資料を改善したいと思います。具体的に分かりにくい文があれば教えてください。

道路で絵か模様の錯覚を利用して車の速度を下げるというものをテレビで見た事があるのですが、やはりこのように生活などに錯覚を取り入れて何か対策するということは多いのでしょうか?

まさにこれ、ちょっと前に書いたものです。多いかどうかは分かりませんが、役には立ちますね。

また、色覚の話で色相、彩度、明度の3属性や混色の加法混色、減法混色についてですが、少し気になることがあります。私は絵を見ることが好きなのですが、日本人の絵師と中国の絵師は色の使い方が違います。日本人の絵師は影をつける時その元の色の濃い色を使って影をつけるのですが、中国の絵師は反対色を使ったり全然違う色で影をつけたりする人が多いです。これは何か心理学と関係あるのですか?

それおもしろいですねえ。心理学と関係があるかどうか、ということであれば文化ということで関係ありそうですが、ちょっとすぐにお答えできなさそうです。おそらくどういうふうに影をつけるかという問題は知覚心理学の問題であると同時に文化心理学の問題でもあると思います。が、それにお答えする知識が僕にはありません。

混色や反対色説の英訳のところで出てくるcolourという単語はcolorとは違うのですか。

colourは英国あるいはヨーロッパ式、colorは米国式です。この資料は全て英国式です。行動もbehaviourと書いています。米国の世界支配へのささやかな抵抗です。

花火が見えて花火の音が聞こえるのは、視覚的捕獲にかかる時間が音速より早いということなのか教えてください。

光の方が音よりも速いからです。雷もそうですね。

要望は加法混色と減法混色の違いについてもう少し分かりやすい例が欲しいです。

183行目あたりで分かりません?

会話の中でジェスチャーが大切である、情報が伝わりやすいと言われますが、今回の資料で出てきた腹話術効果が関係しているのでしょうか。ジェスチャーと発声が同時に行われている場合は、ジェスチャーが優位に認知されるということでしょうか。シラバスに期末試験が90%を占めていると書いてあると思うのですが、中間試験は何%占めているのでしょうか。

ジェスチャーが優位かどうかは分かりませんが、相乗効果みたいなものではないでしょうか。そのシラバスは、対面試験ができる前提のときに書かれたものなので、全部Moodle上の課題で評価するしかなくなりました。中間試験と最終試験、リアクションペイパー、小テストの内容で評価しますが、バランスはまだ考えていません (そもそも期末試験90%で作っていた資料なので)。ただ、中間試験と期末試験の評価割合を大きくする予定です。

313行の「モスキート音は20代後半には聴こえない」を書きました。しかし、よく聴く人は20hzから20000hzまで聞こえるじゃないですか。

はい、個人差はありますが、かなり少ないと思います。