この回は進化心理学。リアクションペイパーを読む限り、やはり1回で進化心理学を教えるのが結構難しいことが分かった。十分説明し切れていないところがあったと思う。
現代社会では、いろいろな環境変化が頻繁に起こり人間もしくは、それ以外の生物が自然淘汰されるかもしれませんがもし仮に自分が生きているうちに生物が進化する瞬間を見れるとしたどのような環境におかれている生物ですか?
「進化する瞬間」というのはありません。万年単位で進化はゆっくりとおこるのがふつうです。
大きい配偶子を作るのがメスで小さい配偶子を作るのがオスと定義され、男性よりも女性の作る配偶子のほうが貴重であるということは例をみてわかるのですが、女性が男性を選ぶという構造が支配的であるということがよくわからなかった。
大きな配偶子を作る方がコストがかかるので、女性の作る配偶子の方が男性のそれより貴重だということです。なので、女性が男性を選ぶことになります。
行動免疫システムについて、現在コロナが流行っていますが他人が触ったドアノブや商品などを避けたりするのもこの行動免疫システムに関係ありますか?
めちゃくちゃあると思います。というか、まさにそれが行動免疫です。
大きい配偶子を作るのがメスで小さい配偶子を作るのがオスであると定義されており、このことに関していくつか例が書かれていますが、男性より女性のほうが性欲が強いというのもこの定義に当てはまるのですか?
はい、その通りです。
トレードオフとありますがよく一般的に使われる一定期間までなら返却可能であるあのトレードオフとは違う意味のものですか?
それはクーリングオフ!
434行目から始まるはなしで、動物はどうやったらしんかするのかと思いました。
100行からをもう一度読みなおしましょう。
モーガンの公準にある高次の心理的過程と低次の過程が上手く消化できませんてした。具体的にはそれぞれどのようなことを指しているのでしょうか。また、バスの実験でそれぞれ予想通りのパターンが得られた、とありますが、バスは予想をどのようにして建てたのかが気になりました。
バスの予測は性淘汰理論から出てきたものです。
進化心理学はアメリカの夫婦の考え方が元になっていると知って夫婦で学者はすごいと思いました。
我が家もだ。すごいだろう。
仮説と検証を用いて理論を更新し構築していく、これはどの研究分野でも当てはまるんじゃないでしょうか。
仮設検証型の学問だけではないけれど、多くの分野に当てはまるとは思います。
進化にも定義があることを知りました。集団中の遺伝子頻度が時間とともに変化すること。なんだかとてもカッコよく思ます。
そうでもない。
117の移住による進化はなぜ適応を生み出さないのかが分からなかった。
適応というのは自然淘汰の結果起こるものだからです (ほぼトートロジーですが)。
比較心理学の方法には他にどのような例がありますか?
実験。
これは百匹目の猿現象と関係あるのではと興味を持ちました。先生は一定数を超えると突然起こるとされたこの行動に進化心理学の自然淘汰は関係あるとおもいますか?
「百匹目の猿」は情報伝播の話で自然淘汰の話ではないと思う。猿の間での観察学習というのは極めて限定的です。なので、猿の間ではそういうことは起こらないと思いますが、閾値を超えると一気に普及する現象は人間の間にはみられると思います。
トレードオフと等価交換はほぼ同じ意味なんでしょうか。
なんか違うような気もしますが、そういう訳語で使われている例もあるようですね。でもなんか違うような気がします。どちらかというと、こちらを立てればこちらが立たず、みたいなのがトレードオフのコアなイメージです。
これは昔から抱いてる疑問なのですが、なぜ男女の間に成長の差的なものが出るんでしょうか? 女性の方が成長(社会的な面でも)が早い、男性の方が力がある、など。
この分野完全に素人ですが、女性を巡って争うとか、資源を獲得するために男性は女性よりも身体が大きいです。大きい身体を作るために幼少期の死亡率は女性よりも高いし、成長も遅いのだと思います。
心理学で学ぶことが初めてのため、いまだに心理学についての学び方が分からない。正解という正解がないように思え、常に新しい問題が発見され、常に研究していることくらいしかまだ理解できておらず、戸惑いがある。詳しく学べることはとてもうれしいが、はっきりとした正解が欲しい。どの分野についても発展途上のようでよくわからない。
あなた、めちゃくちゃよく学んでいるじゃないですか、まさにそういうことですよ。大学で学ぶことは「はっきりとした正解」が示されるものではないのです。もちろん、僕ははっきりとした正解があると思って研究しています。でも、そう思って研究している学者が (しかも僕と違う意見の学者が) 世界中にたくさんいます。いずれ真実は明らかになるでしょう、いや、ならないかもしれないけれど、なると思ってわれわれは研究しています。その過程を学ぶのが大学というところです。つまり、もやもやしているあなたは、よく学んでいる証拠です。
分からなかった点は、「セクシー心理学」についてである。この領域の研究が伝統的に盛んであったと記載されているが、具体的な実例またはエピソードがもっと記載されてあったら理解できたと考える。
これは可能だったら、後期第4学期の健康科学部の科目「進化心理学」を履修してくれればすっきりすると思います。
自然選択において、例えば親が運動をずっとしていてその子供も運動神経が良いという例を自分の身近でもよくあるのですがそれも有用な変異として保存され同様な形質を持つ子孫を生ずるということに当てはまるのですか?
それはラマルキズムといって今は否定されています。「獲得形質は遺伝しない」のです。ただ、エピジェネティクスなどで検索してもらうと、多少はそういうこともありそうだ、ということが分かります。
歴史の中で生物が進化する上でヒトなど新しい環境に適応した生物が生まれてきたことは分かったが、大昔から姿かたちがほとんど変わらないといわれるカブトガニのような生物たちにはなぜほかの種で起こったような進化が見られないのか気になる。
彼らの棲む環境が大きく変わらないからではないでしょうか。
授業で分からなかったこと、質問、要望 今回の質問も2点ございます。1点は、授業のレジュメの内容とは少し離れますが、現在少子(高齢)化という問題がある中で、1900年代の第一次、第二次ベビーブームのような人口増加現象が、中国やアフリカでの人口爆発のように、日本でもこれから起こりうるのでしょうか。Wikipediaには、「第二次世界大戦 (太平洋戦争を含む) が終わると、戦争から兵士が帰還した際や、戦争の終結に安堵した人々が子供を作ったため、前後の世代に比べて極端に人口比が高い現象が世界的に見られた。」とありましたが、こうした理由以外にもベビーブームを起こし得る理由はあるのでしょうか。あるいは、行政などの関与 (例えば、「ひろしま版ネウボラ」という女性への妊娠期から子育てまでの支援政策) によりベビーブームを意図的に誘発させる事は可能なのでしょうか。
実は先進国の間では少子化がどこでも進行するということは知られていますが、その理由はよく分かっていません。まさにみんなで今研究しているところです。子育て支援が不十分だからだという人もいますが、支援が十分な国でも基本的にマジョリティは少子化です。移民の間では多産なことはありますが。支援によって産む人はいると思いますが、平和になると子どもを産む数が減ってしまうようなしくみがあるのかもしれません。たくさん人が死ぬ環境ではたくさん産むのではないかと思いますので、今の少子化はむしろ望ましいことなのかもしれません。労働力が少なくなった分はテクノロジーでなんとかしていくべきなのではないでしょうか。
2点目は、レジュメ8ページの220~221行目で、「~グループに協力的な行動の存在は部分的にグループ間の淘汰の成分で説明できる可能性はありそうである。」という部分の「成分」という言葉の意味がよく分かりませんでした。後の221~222行目の説明 (「問題はそれがどの程度利他性の進化に寄与しているかということであろう。」) と繋げて、グループ間の淘汰の中で、グループに協力的な行動の存在が一つの重要な要素 (成分) としてどれほど利他性の進化に寄与しているか、ということを調べる事が重要である、という意味になるのでしょうか。よろしくお願い致します。(本文2625文字)
成分というのは、ここでは個人の間の淘汰と、集団の間の淘汰の2つの成分のことです。集団の間の淘汰は群淘汰理論として否定されましたが、ソーバーとウィルソンたちの本にあるように、一部の研究者には支持されています。僕自身も群淘汰にはわりと好意的でそういう研究をしています。集団の間の淘汰が協力を進化させている、という可能性についても批判は多いものの、一理あるのではないか、ということです。今回もたくさん書いてくれてありがとうございました。前半部分のまとめもよかったです。
進化心理学の研究は今でも盛んに行われていますか?
めっちゃ盛んで、僕もやっていますよ。
151行目の「遺伝子座」とは何ですか?
「遺伝子 (または特定の塩基配列) が占める染色体上の位置」(Zimmer & Emlen, 2013) です。これ、教材に間違いがありました。ABO式血液型は1つの遺伝子座に対立遺伝子 (A, B, O) が2つ配置されるものです。
移住による進化は適応を生み出さない。進化を起こす要因はもう一つあることが分かった。群淘汰の内容がいまいちわからなかった。また層淘汰理論や自然淘汰や群淘汰の関係性を知りたい。
多層淘汰理論は群淘汰の新しいバージョンです。基本的に自然淘汰のかかり方に関する理論です。
進化は進歩ではない。それぞれの環境に適応しただけのことであり、目的もない。人間こそが一番であると、無意識に考えてしまう、我々人間もただ適応をした形の一つに過ぎないのですね。いつかは、ガンダムの「ニュータイプ」みたいな人も出てくると考えられますね (すでにいるのかもしれません)。進化も、環境に適応をしただけ、という考えになるのは、最初の授業などで学んだものと通ずるものがあり、だんだんと心理学の考えにもなれてきました。
よかったです。「ニュータイプ」じゃなくて「スーパー日本人」というものならありますが……。https://www.coistream.osaka-u.ac.jp/about (これ、どう思いますか……)
348の自然主義的誤謬について、男性は一度に何人もの子供を作ることが出来るため、女性に比べて不倫の動機づけが高く、父性の不確実性から子育てへのコミットメントが女性より低いという事実があるからといって不倫を正当化するというのは、男性側の究極要因だけを考えた身勝手な主張であるということに疑問を感じた。他の女性に貢いだ場合にも確実に資源を与えることは可能な場合もあるし、子孫を増やすという面においては、沢山の女性と交際を持つということも正当であるのではないかと考える。文化の面において「不倫は悪である」という考えが一般的な考えとして多く存在しているし、私もその考えを持っている。しかし現に一夫多妻制を採用している文化も存在している。「不倫は仕方がない、容認すべきである」という主張は言い過ぎであるが、この主張を真っ向から否定するのは違うのではないかと感じた。
逆に女性にとっては、不倫をするような男だと資源を確実に持ってきてくれませんので、女性が不倫にたいして強く反応したり批判したりすることも、同時に認められるでしょう、ということです。不倫が正当化されるとしても、不倫を糾弾することもまた正当化されるわけです。なので、そういう観点から見ても仕方がないのではないかということです。
性淘汰理論の段落番号242~249のダーウィンの悩みがあまり理解できなかった。
クジャクの羽は彼の自然淘汰の理論から考えると、生存に不利なのに、なぜそのようなものがあるのだろう、という悩みです。
169行目に退化も進化の一つであると述べられていますが、退化の例として何が挙げられるのでしょうか。
モグラの目はどうでしょう?
自然淘汰についてのダーヴィンの記述。(130行目〜142行目) わからなかったことはないが、「するならば」や「すれば」などの仮定形によって一文が構成されていて理解するのに時間がかかった。
これは元の翻訳の問題なので許してほしい。
177行目の移住による進化が適応を生み出さない、ということについて。進化において適応を生み出すことが必要なのか? 言い換えれば、進化と適応は結びついているものなのか? 進化→自然淘汰→適応という関係? 進化と自然淘汰と適応、それぞれの関係が理解しにくかった。
進化は必ずしも適応にむすびつくとは限りません。自然淘汰によって起こる進化は適応に結びつきます。
個人的に、この心理学の授業のような授業ですることを全て文面に出して提供されるやり方が、とても勉強しやすくて、もちろん講義で先生の話を聞いてメモを取ることも楽しいのですが、それではメモを取った気になっていただけで、あまり見直そうという気になれなかったのですが、このように手元に資料があるとどこがわからなかったのか、物事のつながりがよく分かったりするので、単位のためだけでなく、勉強したいと思っている者にとっては理解が深まると思います。密度の高い講義資料を作成してくださってありがとうございます。
こちらこそそう言ってもらえて嬉しいです。これまで、こうした形で授業資料を出したことはなかったのですが、1月から準備をはじめていたら新型コロナ騒動が起こってオンラインになってなんていうタイミングだと思いました。詳細な資料を作っていてよかったです。4ヶ月以上かかって書いたものですが、書き上げたばかりなのでまだ分かりにくいところも多いと思います。皆さんのコメントで改善していきたいです。
結局群淘汰は存在しないということですか?
今研究が行われています。決着はついていません。
質問したいことは、多層淘汰理論説についてです。p8の219行でナイーブな郡淘汰説はともかくとありますが、結局、現時点では郡淘汰説が正しいと判断できるような主張はないということですか?
正しいと主張している人もいますし、それを批判している人もいます。
第6回の授業と第7回の中間まとめのテストが同じ日からなのですが、中間まとめのテストには第6回の内容も含まれていますでしょうか。教えて頂きたいです。
第6回の内容も含まれるので、一週間伸ばしました。
自然主義的誤謬の説明の例として書かれていた,363 ~ 365 行目の「男性の側の子孫をたくさん作るという究極要因に関する動機づけと,女性の側の確実に生まれた子供を育てるために裏切らない男性を求めるという動機づけの間に葛藤関係がある」ことを踏まえて,このような葛藤関係が生じてきた理由は,将来どのような環境になるかが予測できないので,あえて動機づけの間に葛藤関係を作り出し,どんなに環境が変化してもある程度対応できるようにするためであるというのは,1つの考え方としてありますか。
「あえて作り出す」ということは、神のような存在を前提としないと無理だと思います。「ある程度対応できるように」などという視点で進化を引き起こすことはできません。進化は結果でしかないのです。
生物の進化から多様性を説くことは便利ではあるが、気を付けなければ都合のいい解釈に利用されてしまうということが分かりました。性淘汰の例において、男の小ささが分かりました。クジャクが鳴き声で雌に選ばれるならなぜ羽に目玉があるのかが分かりませんでした。
クジャクは性淘汰の結果、全ての雄が立派な羽を持つようになったので、羽の違いでモテるモテないが決まることがなくなった、ということではないかと思います。
男性が女性にお金目当てだなどという言葉を発することがよくあるがそれは種として考えれば至極当然のことということを知った。遺伝があったとしても環境や育て方で親とは全く異なる性質を持った子供ができる可能性はないのだろうか。
上の方でも書きましたが、基本的に獲得形質は遺伝しません。
3ページ65からのポパーの話の解釈が難しかった。
できるだけ単純な理論を選びましょう、でも、それが単純な理論かは簡単には分かりませんよ、という話です。
今回の授業でわからなかったことは、なぜ人間はありのままの姿を見せた時に成長するのかということです。
「ありのままの姿を見せた時に成長する」というのはどういうことでしょう?
修道大学でいつ頃教科書を買うことができますか
それは生協に聞いてください。すでにお伝えしているように、生協で手に入らない場合はAmazonや楽天などを利用してください。在庫はあると思います。
先週の小テストでラスト2問くらいのところで急にムードルが落ちて7分ほどタイムロスしました。割と時間には余裕があったし、何回も受けられるので余裕はあったけれどものすごく焦りました。不可抗力の場合でテストを受けなおす場合テストの問題は同じですか。また、期末試験で追試を実施する予定はありますか。
テストは一回限りの予定ですが、何かあったときにはメイルでご相談ください。個別に対応します。
リバースエンジニアリングのところの92行目、”生存と生殖のために解くべき問題” この言葉の意味がわかりません。
生存率と生殖率を上げるということです。生き残って子どもを産み育てるということです。
7p、186から190 群淘汰の説明で、何がおかしいのかよく分かりません。
例えば、今日本が他国と戦争をしているとして、兵隊を募っているとします。あなたは兵隊として志願しますか? 日本が勝った方がいいけれど、自分は兵隊として行かずに日本が勝つのが一番いいですよね。戦争をしていうから全員が無条件で協力するという全体が群淘汰にはあるので、おかしいということです。
先生自身が、女性に対して重視することは何ですか。
その情報を得て何かいいことがあるのかは分かりませんが、好みの顔をしていて僕より頭がよければそれでいいです!
授業と関係ないですが、過去の自分の行動に対しての後悔をなくすにはどうしたら良いと思いますか。
後悔というのは将来の意思決定を改善する機能があるのです。なので後悔をなくすのではなく、後悔しましょう。
(主旨とは違うかもしれないが) なぜ男の不倫は当然みたいな考え方が存在していたのかということ。
「男の不倫は当然みたいな考え方」をしているのは一部のクズだけなので、気にしなくてもいいと思います。
教科書には該当する章がないと書いてあるが授業プリントだけで十分かどうか。
この回についてはそうです。
資料を読んでいてよくわからなかったのは「ティンバーゲンの4つのなぜ」に関してです。
何が分からなかったですか? (この確認が多いと思う)
トレードオフとは心理学の研究で必ずついてくるものなのか。
「適応」という問題に興味がある研究者ならそういう考え方をすると思います。
資料を読んでいると、多くの心理学者の実験で追試というものが行われていますが、それは何のために行われているのですか。それは必ず行わなければならないのですか。
実験や調査の結果が信頼に足るものかどうかを再確認するためです。これについては、研究倫理のところでより詳しく学びます。
7回目の中間まとめ授業の小テストは7回目の授業で行う内容の小テストですか、それとも1〜7回目までの内容を含んだ小テストでしょうか?
1回目から7回目までの内容を含んだ小テストです。
自分自身が、部活で鍛え、骨格や体質が変化したしたものが変態、子孫にそれが遺伝し、鍛える以前からそうした体格が形成さられているものであれば進化といった捉え方でよいのでしょうか。
獲得形質は遺伝しません。
自然淘汰には目的がない。それは未来の環境が予測不可能で進化とは過去に起きたことだとされているのにテレビなどの生物を扱う番組などで「今も我々は進化し続けている」などよく見かけますがここで言う「進化」とはこの授業で扱った進化とは別のものなのでしょうか。
どういう文脈で言われたものかによると思いますが、進化はし続けているとは思います。
438行目に書いてある優生学とはどのようなものだろうか。
例えば障害を持った人が子どもを残すのはよくない、という考え方です。これは政治的にも科学的にも正しくありません。
「サルが進化して人になった」話はテレビ等でも紹介されていたことがありますが、あれは堂々と間違ったことを言っているんでしょうか。
完全な誤りです。
動物種には自分の生存を妨げかねない形質がみられる。それは望ましい配偶者を獲得するうえで有利に働いたため進化した。という考えは、望ましい配偶者を得て子孫を残すことが時に自分の生存より優先すべきことである。と言い換えることができるのではないでしょうか。子孫を残す雄と雌が前提にある性淘汰理論において、LGBTはどう考えられているのかが疑問でした。
それはいい質問です。「望ましい配偶者を得て子孫を残すことが時に自分の生存より優先すべき」かどうかは人によります。進化は「べき」については論じません。また、例えば同性愛についてどう判断するかですが、そもそも誰を愛するかという問題は個人の問題なので、これについても、進化理論は何も言わないと思います。では、なぜ子孫を残さないのに同性愛が存在するか、という問題が出てきますが、これについても研究は行われています。基本的には同性愛者は一定数存在するので、何らかの適応上の意味があるのではないかと考えられています。
究極要因について、もっと事例を知りたい。
基本的に究極要因というのは生存と繁殖のことなので、「いろいろ」はないのです。この質問の前でたいへん丁寧に授業内容がまとめられていて感心しました。次もがんばってください。
わからなかったことは心理学入門の本のp.81、p.82の援助に関するところで女性など社会的に弱い立場の人が援助を求めた場合援助を受けやすくなるのはわかるのですが男性よりも女性の方が援助を行いやすいというのは少し疑問が残るのですが何かそのことに関しての実験が行われたうえでこのように書かれているのでしょうか。
その通りです。ただ、この教科書にはその根拠が示されていませんね。また、『人を助けるこころ』(髙木修, サイエンス社) のp.120に「援助行動の性差に関する研究知見はあまり一貫していません」とあります。状況によるので、一般的な性差について何か言うのは難しいと僕は思います。
ダーウィンさんが出てきましたが、NHKのダーウィンが来たという番組のダーウィンはこの人が由来ですか?
多分そうです。聞いたとはありますよね?
愛情という感情は存在するんですか?
以前から言っているように、こういう概念は構成概念なので、「あると考えて研究する」ものです。実体が存在するわけではないです。
自然淘汰のところでどうして生物は性別が違ったり、血液型が違ったするのでしょうか? また、どうして男性と女性の割合がちょうど50%前後になるのでしょうか?
男女の性比は、女性が多くなれば女性が余るようになり、男性が多くなれば男性が余るようにあるので、半々になります。そもそもなぜ性別があるかという問題はまた別の問題になってきて、多様性をうむひとつの仕組みなのだろうと思います (多様な子が生まれた方が環境変動に強い)。血液型の違いはおそらく中立進化 (偶然) です。
難しいと思ったのは183から190の部分の説明です。繰り返し読んで理解していきたいと思います。
似たような質問が上のほうにあったので、そちらで説明してあります。
今回の授業で取り扱ったものはすなわち”イド”であるか?ということ。
これは今回の内容とは無関係です。
今回の内容は特にエビデンスもクソもあったもんじゃない内容だと個人的に思ったのですが、”定説”を決めているのは”賛同する学者の量と質”なのですか?
「賛同する学者の量と質」という話はしていないと思いますが、どこでそう誤解したのでしょうか? 進化に関する定説はエビデンスによって更新されていっています。例えばダーウィンの時代には遺伝子が発見されておらず、また彼は同時代のメンデルの遺伝の法則も知りませんでした。そのため、一部誤ったこと言っています。しかし、20世期初頭にメンデルの研究が再発見され、進化の研究は大きく発展します。遺伝子も発見されます。なぜ「エビデンスモクソもあったもんじゃない」と思ったのか、エビデンスをもって議論をしてみてください。
今回教科書の指定がないということもあり、全体的に少し難しく感じました。最後の行に「進化生物学をきちんと理解すれば、むしろ進化というのは多様性を維持させる仕組みであるということが理解できるはずである。」とありますが、なぜ進化生物学をきちんと理解すれば、進化は多様性を維持させる仕組みであるという事が理解できるのか、もう少し詳しく説明していただきたいです。よろしくお願いします。
世の中には様々な生物種が存在します。また、同じ種の中にも様々な個体が存在します。われわれヒトも人によって全然違いますよね? 将来の環境が予測できないため、進化はある程度多様な個体が生まれる方向で機能します。
私は単純に心理学が面白いと感じ、中西先生の授業を履修させていただいたのですが、公認心理師や臨床心理士になる予定のないただの商学部生が心理学を学ぶ意義はどこにあると思いますか? 先生の意見を聞かせていただきたいです。
自分の行動も含め、人間行動について、ある種客観的な目で相対化してみることができるようになりますので、教養として心理学を身につけるのは意味のあることだと思います。「自分が今こんなことを感じているのはこういう意味があるんだな」と一度立ち止まって考えることができます。
naturalistic fallacyがよくわからなかった。漢字も読めなかった。
「しぜんしゅぎてきごびゅう」と言います。分からないときは検索したり辞書を見てください。教材に書いたように、「である」から「べき」と考えてしまうことです。354行目から例示してあります。
377行目、現代は女性が子育てに専念しなくてもよい環境が整っているとあるが、やはり現代社会ではなかなか女性が社会に出て働いたり、役職についたりすること、男性が育児に専念し、仕事を休むことなどに対する容認はあまりされていないように思う。心理学とは関係ない範疇になってしまうのかもしれないが、こちらもどうにかならないものかと考える。
どうにかしたいと思いますね。これは政治の責任だと思います。
分からなかったことは、資料123行めの「生き残るものより多くの子が生まれる」の部分です。子が生まれて、そのうちの一部が死ぬ (一部が死ぬことはすなわち、生まれた子の数より死なずに生き残る子の数が必然的に少なくなる) という理解で合っているでしょうか。また、ここでの「生き残る」は実際に繁殖するまで生き残ることを指しているのでしょうか。それとも繁殖できる時期まで成長できていれば十分なのでしょうか。
その理解でいいです。生き残るというのは、実際に繁殖まで生き残ることです。
今回の授業でわかったことは結局、男性は女性の顔とか年齢とか外見を重視し判断していることが分かりました。。。そして男性は女性に比べ男性は一度に何人もの子供を作れて女性に比べ不倫への動機付けが高く、そしてそれを「男性は不倫するように進化しているから仕方ない。容認するべきだ。」と自然主義的誤謬をして開き直る男はどうしようもないと思いました。
「女は不倫を許さないように進化している」と喧嘩をするのがいいと思います。
先生に質問なんですが心理学の先生は人の心は少しはわかるのでしょうか。。そんなもの分かったら恋愛においても苦労をしないなと思って私も少しはわかるようになりたいです。
心理学の先生に限らず、ふつうのひとは人の心が分かります。相手の考えていることはふつうある程度分かっていますよね。もちろん、超能力のような形では分かりませんが……。
もう少し仮説演繹型についてわかりやすく説明して欲しいです。
理論から仮説を導出して、それを何らかの実証的な方法で検証することなのですが、どこが分からなかったかもう少し教えてもらいたいです。
進化的な説明は本人が意識している原因とは何の関係もない、ということが少し理解に苦しみました。ある行動によって、狙った効果とは別の効果が発生するということでしょうか。
本人が意識的に狙った効果と、その行為をわれわれがするようになった進化的な原因とは別のものだということです。別にモテるためにおしゃれをしているわけではないとしても、モテるための行為としておしゃれは進化した、みたいな話です。
質問は、このコロナ禍のなか感染せず生き残っている私たちにも進化論に基づいたリバースエンジニアリングをしているのでしょうか。
リバースエンジニアリングしているのは研究者です。もう一度読み直してください。
自然的誤謬について、~は~である というようなものはすべて自然的誤謬に入るということになるのではないかと感じた。
そうではありません。「である」は事実なので問題ありません。「である」したがて「べきだ」というのが自然主義的誤謬です。
小テストを受けている最中にメンテナンス時間になって強制的に開かなくなり提出状況がレビューになってしまいました。よろしくお願いします。
メンテナンスにかかった人については全員受験を削除しました。もう一度やってみてください。
性淘汰理論のバスの調査内容で、予備調査や追試調査はなぜ行われたのか? どのように行われたのか?
詳しくは論文がフリーで読めるのでそちらを検索して読んでください。予備調査と本調査では表現が異なります。このように、どのような表現がよいか分からないので、とりあえず調査をしてみて、その結果にもとづいて本調査を構成することはよくあります。
22行目の、進化論を仮説導出に使うのがよい理由について1つは、と書いてあるが他の理由も知りたい。
他の理由は「リバースエンジニアリング」のところ以降に書いてあります。
前回の小テストの問題1で、問題文に「実際にその状況が現出してしまう現象」と書かれており、「現出」という単語が使われていたので、「成就」より「実現」の方が好ましい表現だと思い、「自己実現」と回答して不正解になりました。「自己実現」と「自己成就」の大きな意味の違いはあるのですか? 「自己実現」ではダメですか?
実現でも構いませんが、テクニカルな理由で「自己成就」だけを正解にしています。これについてはさきほど手動で「自己実現」も正解としました。インターフェイスの問題で自動採点が複数の正答を登録するのがたいへんなので、教材で最初に出てきた用語を回答するようにしてください。なぜか「自己成就」でも間違いになっている人がいたのでこれも正解にしました。これは問題が悪かったと思います。すみません。
369から379を読んでこういった理由も含め、出生率が年々下がっているのですか?
先進国ではだいたい下がっています。
222からの『利⼰的な遺伝⼦ (The Selfish Gene)』 のところで利己的な個体は利他主義者を犠牲にして短期的に成功するとあるが、この論では、利己的な個体は一時的にはグループを強くすることにつながるが、長期的に見ればグループを絶滅に向かわせることにつながってしまうということなのか気になった。
なので、グループが持続しているということは、結局個人にとって協力が得をするような構造になっているということだと思います。
169~170で退化というプロセスも進化の一種というように書かれているが、進化のために退化というプロセスが、集団内の遺伝⼦頻度の時間的変動のために起こったことになるのか?
遺伝子頻度が変動することが「進化」なので、どの方向での変化が起こってもそれは「進化」だということです。
イギリス生物学者リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』での「利己的な個体は利他主義的を犠牲にして短期的に成功する」という部分が分からなかった。
自分の利益になる個体の方がそうではない個体よりも得をしますよね?
また、進化心理学では主にどのように研究しているのかがよくわかりませんでした。
例としてバスの研究を紹介しました。
女性同様に、子どもは欲しくないが性行為をしたいという性的欲求に従い複数の女性 (若いにこだわらず) と行為を重ねることも究極要因的に子孫を残すための行為なのでしょうか。
究極要因としてはそうでしょう。ただ、特定の個人の行動を究極要因によって「説明」しようとするのには慎重になる必要があると思います。
グループのために自殺する個体としない個体、どちらが自分の子孫を残すかを考えてみれば、で自殺のワードが出てきたのがよくわかりません。
例えば特攻隊や自爆テロなどはどうでしょうか?
私は法学部に所属しており、以前学習した内容で、離婚後にできた胎児が離婚時の相手との間にできた子なのか、再婚相手にできた子なのか判定するための法律が定められていることを思い出しました。この法律は直接的に、父性の不確実性に関係しているのだなと思いました。それに、男性が若い女性を不倫相手に選ぶ理由が、子孫を残せる見込みや、多少の容姿の良さがあると認識するからだろうなと、今回の講義を通して考えました。
確かに法律的にもそこは重要な問題ですね。
進化と進歩の違いがあまり分からなかった。進化の定義が「集団中の遺伝子頻度が時間とともに変化すること」とされていますが、この定義だと退化も同義と考えてもいいものなのでしょうか?
そう書きました。
進化心理学を学ぶ上で生物学的進化が重要なのかと思った。前の単元より理解に苦しむような感じがした。まず淘汰の意味がよくわからなかった。ダーウィンよく出てくるのですがダーウィンは心理学において何について貢献したのですか?
進化心理学はダーウィンの自然淘汰による進化理論に基づいておこった学問です。
授業資料の268行目の「⼥性は⾃分が産んだ⼦どもは確実に⾃分の遺伝⼦を半分は有した実⼦であると実感できるが、男性にとってて、⾃分のパートナーが産んだ⼦どもが「⾃分との」⼦どもなのかどうかという点は確証ができない」とありますが、この理由は単純に、子どもを産んだその女性が別の男性との子供を作っていたことを指しているのか、それとも別の理由を意味しているのかが分からなかったです。
別の男性との子かもしれない、ということです。
わからなかったこととして、群淘汰の説で、グループのために⾃殺をする個体としない個体、どちらが⾃分の⼦孫を残すかがわからなかった。
自己犠牲をする個体はそうでない個体よりも自分の遺伝子を残す確率が低下する。
1) 単純な説明原理 の中で出てきた「親和欲求」とはどういったものですか。
人と親しくしたいという欲求です。
群淘汰の誤りについて、p.7の188行目の「利己的な個体の方がより多く子孫を残すため、この仕組みは簡単には機能しない」というのは「個体数を調節するために子供を産む数を調節すると考える」群淘汰の説と何が違い、誤っているのか分かりませんでした。
自分の利益になる行動をする個体は増え、自分の利益をかえりみず、グループのためになる行動をする個体は減るということです。
自然淘汰の前提で、「変異の中には⽣存や繁殖に影響するものがある。」が例が思いつかず、分かりませんでした。例えばどのようなものかが知りたいです。
すばやく走れるチーターと、あまり速く走れないチーターとでは、どちらが生き残って子孫を残す確率が高いでしょう?
環境が激しく変化する中で自然淘汰が崩れないか問題はないのか。
「自然淘汰が崩れる」とはどういうことですか?
「セクシー心理学」と呼ばれる理由はなんですか?
性の研究ばかりしているからです。
208行目の平衡状態を保つために食事を遠慮するなどということを動物はしないと言われていますが、この状態が続けばいつかすべての動物は絶滅してしまうのですか。
絶滅する動物もたくさんいましたよね。する場合もしない場合もあります。
自然主義的誤謬では374行目以外にどのような例がありえますか?
体力のある人の方が生き残りやすいけれど、体力のある人だけが生き残る「べき」というのは間違いですよね。
過去の遺産から検証された自然淘汰はどのぐらいあるのですか?
「どのくらい」と言われると「たくさん」としか言いようがありませんが、そこは考古学や分子生物学などの成果の話になると思います。人類の起源なども随分明らかにされてきました。
今回小テストを受けさせてもらったのですが、インターネットの接続状況が途中からとても悪くなり、テスト時間の合計が10分程しか無く半分程しか解答できませんでした。ネット環境が悪かったのはこちらの不備であることは重々承知なのですが、テスト勉強をして自分の力を試して内容の理解につなげるということが目的であると思うので、全く自分の力を試すことが出来なかったという点についてとても後悔が残っています。すみませんが、ネット環境を整備してもう一回小テストを受けさせてもらえるようよろしくお願いします。お忙しい中申し訳ございません。連絡手段が見当たらなかったので
以前もお伝えしましたが、小テストについてトラブルがあったかどうか確認のしようがありませんので、繰り返し起こる場合以外は対応できませんが、問題が起こったということについてメイルで個別にお知らせください。アナウンスメントに載せました。
女性が男性に対して見た目を重視する場合は、女性が経済力を持っているからなのでしょうか。
違います。女性は男性の見た目を男性ほど重視しないと言われています。経済力を持った女性が男性の見た目を重視するかどうかは分かりません。
質問、ダーウィンは孔雀の羽の模様が目玉のようだから孔雀が嫌いだったのか?
ネタにマジレスして申し訳ありませんが、違います。
進化の定義がポケモンの例などを用いて説明してくださっていたので分かりやすかったです。ありがとうございます。54行目に「愛情」という比較的高次の水準にある心理学的尺度とありますが、「愛情」の他にどのようなものがあるのでしょうか?
自尊心や自己実現などはどうでしょう。
最初は長文を読むのが苦手で大変でしたが、最近では心理学の長文を読むのが最初より楽しくなってきました。ありがとうございます。
それは最高の評価です。ありがとうございます。この授業を受けると、教科書とPDF資料で2冊分読むことになると思います。最後まで読み切ったら自信を持ってもいいと思います。
淘汰という言葉を初めて聞いたので調べると、「選択の逆」と記されていたのですが、自然淘汰で調べると自然選択と同じ意味として出ているので、自分自身の理解がまだ十分できていないせいだと思いますが、結局淘汰と選択は何が違うのかがよく分からなかったです。
淘汰も選択もselectionで同じです。どこで調べましたか?
p.12の336行~337行目の「その行動はどんな機能があるから進化したのかを示す要因」という究極要因の説明がどういうことかわからなかった。
例えば化粧をするのは性的に成熟しており、また十分若いこと示すという機能があります。
群淘汰について、グループにおいてなぜ利己的な個体が多くの子孫を残すのかわからなかった。利己的な人はつまり自分が大事なわけだから、無駄にリスクがかかる子育ては選択するのだろうか。質問も上記に同じです。なぜ、利己的な個体が多く子孫を残すのか。
自分の利益を追求するので、生き残りやすいからです。
進化的な説明はどうして、本人が意識している原因とは何の関係もないということに気を付けるのか。
「そんなことを考えてしていない」という批判が無意味だということを言うためです。
言葉をなぜ難しく表現をするのかわかりません。圧倒的初心者でもわかりやすいようにしてほしい所存です。
言葉を難しく表現はしていません。できるだけ、分かりやすく表現しています。ですが、大学ではじめて学ぶ学問なのですから、簡単なわけはありません。圧倒的初心者にできることはひたすら学ぶことです。何が分からないかを明らかにして、僕に具体的に質問することです。
またチンパンジーは人にはならないのところで、進化とは遺伝子の変化の事だと大まかには理解できたのですが、もしチンパンジーと人が同じ環境に適応していた場合チンパンジーは人になりえていたのでしょうか。
チンパンジーとヒトには共通の祖先があります。なので、そこで書いている「もし」は実際に起こったことです。
進化心理学についてよく分かりました!
何が分かったかを書いていないので、あなたが何を分かったのかを知りたい。
中間テストについてなのですが、人物の名前などはフルネームで覚えなければいけませんか?
これまでと一緒です。名字だけでいいです。
今世間である有名人の複数の女性との不倫が話題になっていますが進化心理学的には男性の本来の行動なのですか? それを理性によって抑制しているだけなのですか? またこのような問題が起きた時に女性がよく集団になるのは本能なんですか? 今回の授業内容から少し外れていてすみません。
「本来の行動」と「理性的な行動」を分けることにはあまり意味ががありません。が、男性の方が女性よりもしやすい、ということについては十分納得できる根拠はあります。一方で、女性はそういう男性に騙されないようにする必要があります。男性と女性の間に存在する利害対立の一種とも言えます。特にこういうときに女性が集団になるということはないと思いますが、当然そういう男性は女性に責められますよね。
22に心理学研究はとは無関係なところから仮説を導出していると書いてあるが例えばどこから導出しているのか?
例えば直感や、観察です。
トレードオフと言う、何かを得ると何かを失うと言う考えが面白いと思ったのですが、その下に書いてある例えを読んでも少し理解しにくかったです。
遊んだら楽しいけれど勉強する時間がなくなる、というのは分かりにくいでしょうか?
130行目からの自然選択のところがわかりませんでした。
ここのダーウィンの翻訳は分かりにくいのですが、言っていることは122行目のところです。
授業を重ねるにつれて、下までスクロールするのが長いので、最新のものを上にくるように順番を変えて欲しいです。
左の「ナビゲーション」を使ってください。
しかし、遺伝子頻度の変化の図がよく分からなかったです。t時点からt+1時点の表し方も分からなかったです。
時間が経って遺伝子の頻度が変わった、くらいに理解してもらえれば大丈夫です。
リバースエンジニアリングは人間行動を観察する際も同じ、という考えが分かりませんでした。リバースエンジニアリングは製品を対象にしているのに対し人間行動の観察の対象は人間であるし、結局何が同じなのか理解できませんでした。
何のためにそのような行動をヒトがとるのか、ということを分析するということです。
進化心理学と進化生物学はどう違い、どこが同じなのか分かりませんでした。
進化心理学は進化生物学の成果に基づいた心理学です。
しかし、進化論に基づく考え方を輸入する傾向がこれまで学んだ社会心理学の中では顕著だったけれど必ずしも進化論である必要はなくほとんどは進化論とは無関係であるという記述に少し矛盾を感じどちらが正しいか分からなかった。質問はどちらが正しいかを知りたいです。
社会心理学には進化論を導入している部分もそうでない部分もあります。どちらがただしいというわけではありません。
分からなかった点は自然主義的誤謬とは、例えばよく聞く言葉は全てそれに当てはまるのでしょうか? 例えば『世の中金が全てだ』という言葉も自然主義的誤謬ですか? 例で挙げられている『女は家庭で子育てに専念し、男は外へ働きに行くべきだ』もよく聞く言葉であるため気になりました。
「金を持っていれば幸せである」という事実から、「金持ちは幸せになるべきだ」と考えたとしたら、それは自然主義的誤謬だと思います。
わからなかったところは46の高次の心理過程の観点の高次の部分のところ。
52行目以降を読んでください。
中間テストは9時から17時までの間ならいつ解いても構わないのかどうか。
はい、そうです。開始を1週間伸ばしました。
外国人の名前がたとえば「ヴェロ・コプナー・ウィン=エドワーズ」であったら、名前の中にある「・」と「=」の違いはなんですか?
「・」は原文ではスペース、「=」は、「-」です。
261の女性が男性を選ぶという構造が支配的という言葉はこどものはなしですか? それとも結婚する人を女性が選ぶということですか?
大人の話です。
リバースエンジニアはトラウマやバカ力と呼ばれるものも入りますか?
関係ないと思います。行動をその機能から見るやりかたの一つです。
モーガンの公準にある低次のものと高次のものについて,何か具体例は出されているんですか?
52行目以降を読んでください。
86~97に肌の湿疹を見て気持ちがるのは行動免疫システムだと書いていますが、これは病原菌の知識があったり湿疹=気持ち悪いものと周りの人が言っているからなのですか。それとも本能的なものなのですか。
どちらかというと本能的なものです。
男性のは、女性の「母性本能」のようなものはないのですか?
赤ちゃんを見てかわいいと思うのは男性もそうだと思いますよ。母親にだけあるというのは母性神話だと思います。
女性が繁殖していくうえでは大切なのに、男性はなぜ女性の容姿などにこだわってしまうのか疑問に思いました。
容姿は女性の妊娠可能性を示しているので進化的には重要です。
今回の授業資料で自然淘汰と自然進化の原因と目的が分かった。一つの質問があります。ポケモンのような姿を変える進化は変態といいますが突然変異と同じですか? そして進化と突然変異は同じとは言えますか?
変態と突然変異は違います。突然変異個体が増えるとそれは進化と言えます。これまでなかった形質が出てくるしくみの一つが突然変異です。
人間はチンパンジーから進化するのではなく類人猿が環境に適応し続けた結果進化したというべきなのかが分からなかった。
ヒトとチンパンジーは共通祖先からそれぞれ別々に進化したということです。
人間が他人を助ける時には助けたいという至近要因と、助ければ何か自分にとって利益になるかもしれないという究極要因が同時に発生するのでしょうか。
同時というか、一つの現象を2つの方法で見ているということです。
質問→配偶者のところについて質問です。288行目に男性は女性の外見を重視すると書いてあります。しかし、女性が男性の外見を重視するという項目はありません。私は女性も男性の外見重視していると思うのですがこの項目がないのはなぜでしょうか?
相対的な話です。女性ももちろん男性の外見を見ますが、男性が女性の外見を重視するほどは重視しないということです。
資料349~379の自然主義的誤謬の説明や例から、自然主義的誤謬は偏見やステレオタイプのようなものだと思ったのですがあっていますか?
それは違います。「である」ことから「べきだ」と考えることです。
私は、女性は妊娠期間が長いため、相手を慎重に選ぶと考えます。よって、男性よりも女性の方が外見を重視するのではないかと考えます。なぜ男性の方が重視すると考えたのでしょうか。また、女性が男性の野心を重視すると考えた理由は何でしょうか。
そこで重要なのは外見ではありません。長い妊娠期間に資源を持ってくれる男性の力 (物理的、社会的、経済的な) です。
そもそも進化論が科学的に否定された場合、今回の進化心理学は何が根拠となるのでしょうか。
進化心理学自体が崩壊するでしょう。
自分の解答は必ず正解と同じですか、例えば三回目小テストの問題1。正解は「ファルコナーの公式」です、しかし私の答えは「ファルコナー」です。それもダメですか。
「ファルコナー」だけではだめです。「ファルコナーの公式」ないし、「ファルコナーの式」です。「ファルコナー」は人の名前なので。