「心理学」の感想 (26 May, 2020)

分からない点、質問については、必ず行数をつけてください。行数をつけていないものにはお答えしていないものがあります。金曜日は毎月のインターフェロンβ注射治療の日で発熱するため全く使い物にならず、週末にがんばって読みました。お答えが漏れているものがあるかもしれないので、あったら教えてください。

28行目の性格はどのようなものとして研究されてきたのだろうに対して、いろいろな定義は述べてあったがどのようにして研究されてきたのかよくわからなかった。

性格心理学のさらに詳しい研究については、「教材・教具」で紹介されている本や論文を読んでみてください。

113行目の頭蓋骨の形によって性格がわかるという説があったと述べてあるが、他に肋骨、腕などの形で性格がわかるということはなかったのですか?

結局骨の形では性格は分からなかった、という程度に理解しておいてください。

血液型でABO式で4つの性格類型に分けられるとありますが、なんでABOなのかなと思いました。

みんな知っているからだと思います。

類型論による性格の分類は、科学的に証明することはできるのでしょうか (もしくはされたことがあるのでしょうか)。

「証明」はできないのですが、「検証」はされています。類型論は少数の型に分けるので、当然その中でばらつきがある。教材の中にも書いてあるように、全く使い物にならないわけでもないが、現代の性格心理学ではあまり扱われていない。特性論の中に取り込まれたと考えてもよいと思います (アイゼンクの特性論を参照してください)。

自分は性格は顔に出ると思っています。よく、あの女の人綺麗だけど性格悪そうとか言うので。性格と顔つきは関係しているのでしょうか?

僕は社会心理学者なので、性格というものはむしろ、人を見る枠組みの一つ (対人認知の側面) として考えています。つまり、その人の内部から出てくるものが性格なのではなく、ある人を見たときに「あ、この人はこういう性格をしているな」と思ってしまうようなものが性格なのではないかと思います。そう考えると、外見はその人を評価するときにそれなりに大きなウェイトがあるので、それ自体が性格 (対人認知) の重要な側面なのではないかと思います。もちろん、顔が綺麗だから意地悪だとかそういうことはないと思いますが、顔が綺麗なひととそうでないひとが同じ行為をした場合でも、われわれの見方は変わりますよね?

性格は遺伝と環境にすごく関わっていると言うことを知りました。よく血液型診断などがありますが、本当に血液型と性格が関わっているのかなと思いました。

まず、ないと考えて間違いない。

111の近代の性格心理学で、フランツ・ヨーゼフ・ガルの骨相学は疑似科学とあるが、疑似科学とは何かが分からなかった。

偽物の科学、ということです。

性格診断テストがあると思いますが、その診断で出た答えが自分の性格と認識しても良いのですか?

それがどういうものかによりますし、性格をどう定義するかによります。僕自身は「性格」というものの存在自体を疑っています。

双子の遺伝子の影響について書かれている所の、寄与率Cの出てくる式がいまいち理解できなかった。

式までは理解しなくてもいいです。考え方がわかればOK。詳しく知りたい場合は、教材・教具に紹介されている安藤先生の本を読むといいです。

私は通状況的一貫性は低いタイプだと思ってます。なおかつ、この一貫性が高い人は個人的にはあまりいないと思うのですが、実際この一貫性に関する数値が高い人は何%、低い人は何%のような数字はあるのでしょうか。

一貫性は個人差の話ではなくて、あらゆるひとは通状況的一貫性はそれほど高くないという話です。もしこれに安定した個人差があるという話だと、性格というものが存在することになる (つまり、通状況的一貫性がそれなりに高いことになる) のではないでしょうか。ややこしいですが。

この講義を受けて結局、人間の性格を確実に分析することは人間である私たちにはできないのだろうと思いました。この研究は科学みたいに確実な成果がでるものではないですよね?そうならば研究者には残酷な気がします。

「そもそも性格なんて存在するのか?」という研究なので、そうなりますし、多くの研究は「確実な成果」は出ません。そういうものなのです。たくさんの人が研究してやっと少しずつ分かってくるもので、科学だといってもそんなにすっきりしたものではないのです。研究者はいつももやもやのなかにいます。

授業で分かったこと性格心理学について深く知ることが出来た。性格一つを見るだけでもいろいろな切り口があり、もっと深く知りたいと感じた。授業で分からなかったこと特になし質問、要望特になし

正直こういう感想しか出てこないというのは教材の読み込みが足りないと思います。分からなかったことや質問が出てこないというのは残念です。これだけではなくて、こういう方が数名います。質問が出なかったとしても、もう少し深いレベルで分かったことを書けるようでなければいけません。これだと読まなくても書けます。

328の図が理解できませんでした。

左は散布図です。例えば、「あなたはまじめですか」と訊ねたデータがX軸、まじめな行動をどのくらいとったかという値がY軸だとすれば、「まじめである」と答えた人ほどまじめな行動をとっている場合 (点の1つは一人のデータ)、右肩上がりのデータになります。完全に直線上にあれば、自己報告 (性格) と行動には強い相関があるということです。これがある程度ばらついている、つまり、「自分はまじめだ」と言っているのにまじめではない行動ととるひとがそれなりにいる、みたいな状態だと、相関は低くなります。相関係数.30というのがこの図で、結構ばらつきがあること分かりませんか? 右側の方はとりあえずいいです。

私自身しっかり勉強をしてテストに挑んでいるつもりではいるのですが、毎回時間が足りなくて最後の問題までたどりつけません。

相当できる人は最後まで辿り着けます。全員が全部できるようなものはテストとして意味がないので、それを目標にがんばってください。しっかりやればできるはずです!

なぜ血液型は4種類なんですか。

抗原の違いで分けたABO式は遺伝子型では、AA、AO、BB、BO、OO、ABの6種類ある。実際には4種類の表現型が重要で、それは輸血のときに問題が起こるかどうかという観点から重要。もちろんこれ以外の分け方もあります。

今回小テストをやってみて、時間は伸びたものの、問題数が増えており、やはり見直す時間がなかったので、可能であればもう少し時間が欲しいです。

平均点が相当伸びたので、このくらいでいいかなという判断です。もっと勉強すれば短い時間で回答できます。がんばってください。これ以上は応援するしかできない。

フランツヨーゼフガルの骨相学は今現代でも参考にされているのでしょうか?

歴史的な価値しかありません。

分からなかった事は特になかったです。じっくりレジュメとテキストを読み、授業を受けているかのように、性格心理学の歴史の変遷や性格の概念、性格の分析法の体系、その提唱者などについて濃い内容理解が出来ました。ありがとうございます。

しっかり読んでくれているようでうれしいです。

質問は2点ございます。行動遺伝学の内容で、性格は「遺伝」と「環境」が一定量影響を及ぼし合って形成していることが分かりましたが、レジュメの14ページ388~391行目にあるように、遺伝子だけでなく同じ環境で暮らしている「共有環境」の効果を考える必要がある、という事は、その「共有環境」の反対の概念である「非共有環境」は環境の要因として遺伝の要因とは影響を及ぼし合わない、と解釈しても良いのでしょうか。これに関連した内容が第3回の”TED”で、住む環境の異なる二卵性双生児が、互いにブレスレットを付ける位置や食べ物の好み、癖などと言った、人間の性格を表すいくつかの「行動」の面で共通点があったという話を聴き、「非共有環境」がその共通点に関係しているかは分かりませんが、それが遺伝の要因と作用しあう可能性もあるのではないかと思い、ご質問させていただきました。よろしくお願い致します。

遺伝の要因と共有環境 (非共有環境) の要因はそれぞれ「独立」です。独立というのは無関係ということです。共有環境にある場合は、同じ行動を示していても、それが遺伝と環境のどちらの要因が働いているかは明らかではありません。一方、非共有環境でも同じ行動を示していたとしたら、遺伝的要因が強く示唆されますよね?

2点目は、この授業のリアクションペイパーについてなのですが、リアクションペイパーは大体どのぐらいの分量で書けばよいのでしょうか。あるいは、自分の思いついた事であれば、何字書いても良いという事なのでしょうか。よろしくお願い致します。(本文2673文字)

「いくら書いてもいい」というのがお答えになります。これは多分これまでのリアクションペイパーで最も長いですが、書くこと自体が自分の考えの整理になりますので、書くことは推奨します。もちろん、他の授業の課題もあると思いますので、分かったこと、分からなかったこと、質問をそれぞれ1ツイート程度 (140字程度) でまとめてみる、というのでもいいと思います。余裕があるときは書きたいだけ書いたらいいと思います。たくさん書いてくれるとこちらとしてはうれしいです。

次に、わからなかった点は、脳機能局在論です。脳機能と頭蓋骨の形によって性格が決まるというのがよくわかりませんでした。どのような脳機能が性格に関わってくるのでしょうか? 今回も興味深い内容でした。性格の話は自分の身近なことでもあるので読んでいて面白かったです。

どのような脳機能が性格に関わってくるか、というご質問ですが、性格の通状況的一貫性が疑われているくらいなので、それは簡単にはお答えできないかなと思います。というか、脳について担当者はあまり知らないということと、どちらかというと性格というものの概念それ自体の存在を疑っているので、この質問にはなかなかうまくお答えすることができそうにないです。すっきりせずにすみません。

分からなかったことは、ユングは性格に関する心理学のイメージがなかったので、どの部分が性格心理学に関係しているかということです。

ユングが今回の点で関係しているのは、内向−外向の類型論のところくらいです。

身近に性格という言葉はよく聞いてましたが、正確な定義はよく知りませんでした。今回の講義で性格の定義は個人差がある点とある程度一貫していることが重要であると分かりました。類型論より特性論の方が妥当性があるように感じたのですが、特性論の方が優勢といった感じなのでしょうか。類型論で妥当性のある理論は無いのでしょうか。

どちらかというと類型論は特性論に取り込まれてしまったと考えてよいと思います。

血液型性格診断の〜型は〜な性格のような性格であるというような診断は科学的に根拠はないデタラメなものですか?

はい。

私には兄弟が二人いるのですが、容姿、性格、考え方が全然違います。これは環境の要因が原因なのでしょうか?

もし、その兄弟が本当に遺伝上のきょうだいであったとしても、ふつうのきょうだいの場合は遺伝子はせいぜい50%しか共有していないので、大きな違い出てきます。それでも他人よりは似ているはず。

授業で分からなかったことは、131のカミッロ・バルディが設立した筆跡学では、筆跡でどのように性格を見抜いていたのでしょうか?

大変申し訳ないのですが、17世紀の筆跡学については、こちらの勉強不足で実態を知りません。一応そういう本は持っているのですが、今回の授業準備には間に合いませんでした。

色々な人の考え方がありすぎてよくわからなかった。

「色々な人の考え方」が「ありすぎる」ことと、「わからない」ということは別だと思うので、もう少し、一体何が分からなかったのかをしっかり書くようにしてください。これでは、あなたが何をわからなかったのか、こちらもわかりません。

一貫性論争は特性論でも類型論でもなくなんの分類なのかなっと疑問に思った。

特性論にしても、類型論にしても、性格は状況を超えて、人の行動を説明できる、ということを前提にしています。

全体的に内容が難しい過ぎてよくわからない。理解出来ることが少ない。

全部書き出す必要はありませんが、たとえばどの文が理解できないのか、行番号を指定した上で、どう分からないのかを教えてください。

10ページ270の因子分析とは何か。

例えば、学力には「数学力」と「国語力」があるとします (これは例でテキトーです)。学力テストを行ったとき、この数学力と国語力で、人の学力をうまく説明できるかどうかという分析を行うことです。学力というものの背景に「数学力」とか「国語力」といった複数の共通因子を想定するやり方ですね。

これはテストに関してなのですが、私のPCがなぜかIMEが無効になっており、半角英数でしか打ち込むことができませんでした。(現在の文章はメモに書いてコピペしております。検索エンジンを含むインターネットの打ち込み欄に入力しようとすると半角英数字しか使用できない状態になっております。原因を調べていますがまだ治っておりません。) テストでコピペをするのはどうかと思い、入力する欄はすべてローマ字で入力しております。再受験は可能でしょうか。またメモに打ち込んだものをテストでコピペをすることは大丈夫なのでしょうか。お手数おかけしますが回答をお願いいたします。追伸 再起動をすると治りました。再受験は可能でしょうか?

すみません、できません。コピペして回答しても問題ありません。

一貫性論争において、行動観察の結果から構成された「パーソナリティ」によって人の行動を説明しようとするのはトートロジー (同義反復) であるということについて理解することが出来なかった。また、一貫性論争で何について論争されているのかが分からなかった。

トートロジーについては、最初の授業資料の「傾性概念」のところを読み返してください。一貫性論争でパーソナリティによる説明がトートロジーだというのは、パーソナリティが傾性概念だから、という批判だと思ってください。後半部分は資料をもう一度読めば分かるはずです。人の行動を説明するのは性格なのか、状況なのか、という論争です。

わからなかったことは特にありません。質問も特にありません。

そんなことはないと思うんだ。絶対に分からないことはあるはずです。

そして前回のリアクションペイパー書いたんですけど、同録されていません。

あなたは前回 (臨床心理学) のリアクションペイパーの提出がありませんでした。なので、回答もできていません。もう一度確認してみてください。

段落番号248~のオールポートがフロイトに失望した理由がよくわからなかった。

オールポートは実際に自分が今見てきたことを言ったのに、フロイトはそれは作り話で、実際には (深読みして) オールポートの幼少期の告白だと勘違いしたということ。「ああ、この人はこんなふうになんでも深読みしていい加減に答える人なんだな」って失望です。

ゴールトンの優生学の主張は、ダーウィニズムと呼ばれると書いてあったが、ゴールトンがダーウィンの影響を多く受けていたため、そう呼ばれるようになったということで合っているか。

合っている。ダーウィン自身は非常に慎重だった。

習慣的性格と役割性格の意味が分かりませんでした。

前者は経験によって身につけた性格、後者はその人に与えられた役割に応じた性格のことで、大学生だと大学生らしく、大学教員だとそれらしく振舞うようになるようなことを意味します。

characterと気質の違いは、気質がより詳細に書かれた生得的なものという違いと考えていいでしょうか。

詳細かどうかは関係ありませんが、気質の方がより変化しにくく生まれつきの傾向です。

p6 152行から紹介されているクレッチマーの類型論とシェルドンの類型論の違いがよくわからなかった。

クレッチマーが最初、シェルドンは後。クレッチマーは精神病との関係から性格の類型論を考えて、シェルドンはそれに影響を受ける形で実証データで3類型の正しさを裏付けようとした。

分からなかったことは、p14の373行からp15の400行までの、遺伝の寄与率や共有関係の寄与率の求め方の仕組みであったり、p15の403行から307行までの説明などがなぜそうなるのかということが理解できなかった。

ファルコナーの公式自体は計算できる必要はありません。概念的に理解できていれば大丈夫です。一卵性双生児と二卵性双生児のデータから遺伝の寄与率と共有環境の寄与率を算出できるということ自体は分かりましたか? 403行目からのところは、指の本数のようにばらつきのないものは遺伝率を算出するのに適さないということです。

質問は、p5の112行あたり。フランツ・ヨーゼフ・ガルの骨相学とは、頭蓋骨の形によって性格が分かるとありますがどうやって分かると考えていたのですか。

脳は場所によって機能が分化しており、その機能に関する部分が大きく出ている人は、その機能に応じた性格を持っていると判断します。もちろん、この説はすでに否定されています。

小テストに関しては問題数や時間もちょうどよいと感じた。前回の反省を生かして自分で勉強時間を増やしノートにすべての論や人物についてまとめることで問題をすらすらと解けるようになった。これ以上問題数を増やしたり、制限時間を短くされるとすべての問題を解けないと思うので今回くらいがちょうどいいです。

しっかり勉強してくれているようで、うれしいです。こちらも手探り状態のところがあり、ご迷惑をおかけしています。

体格と性格は関係していることがわかりました。トートロジーの説明が少しわからなかったです。要望として、レジュメの長さを短くして欲しいです。

今の分量でも分からないところが出てくるのに、短くしたらもっと分からないけれどそれでもいいんですか? 分からない箇所については行数を指定してください。

教科書はどこを読めば良いのかあまり分かりません。

教科書はすでに配信している第2章のところですが、分かりませんでしたか?

授業で分からなかったことは、今は行動だけで性格を判断しているように思えるがどうなのか、ということです。

心理学では「行動 (behaviour)」が全てです。

資料の170行目「外胚葉型は肥満型」ではなく,外胚葉型は痩せ型で合ってますよね。

ああ、間違いです、ありがとう。そこは痩せ型です。

性格には個人差があるという点と、ある程度一貫しているという点があると示されているが、この2つは矛盾しているように感じた。

矛盾しているというより、状況と性格の2つの要因が関わっていると考えたらどうでしょう。

教科書販売はもう大学で行っていますか

6月2日からという情報があります (https://omise.seikyou.jp/shudo-u/2019/04/post-46.html)。ただ、ここのリストには心理学の教科書は見当たりません。AmazonのKindleで入手することをおすすめします。注文していない場合は入手できないと思われますし、その場合はこちらでも対応ができません。

性格を変えるために環境を分析し変化させたり抜け出そうとする努力は必要だと分かったけれど、自分にとっては自分自身で性格を変えようと意識すること自体が性格変化に一番影響し、性格変容と違い変えようとする性格は心のどこかに残り完全に払拭することは難しく何らかの状況で不意に出てきてしまうと思いました。先生は環境を分析したり脱出してまで性格を変えようとすることについてどう思われますか?

そもそも性格を「変える」というからには「性格」というものが存在するという前提が必要だが、社会心理学者としての僕は性格というものがそもそも存在するものだというところを疑っています。性格を変えたいのなら、自分が身を置く状況を変えた方が早いのではないかと思います。

210、211行目の「アメリカ的なパーソナリティを個々の特性に分析してそれを測定するということは不可能だと考えるということ」の意味が理解できなかった。

これは分かりにくかったですが、特性論のように詳細な特性に分類した上で、それぞれの特性の量的な違いとして性格を見ること (特性論で考えること) は無理だと、類型論の研究者は考えていたということです。

ノートをとる際、どのようにまとめたらいいか教えてほしい。

特にノートを取る必要はありません。あえていえば、PDF資料にマーカーを引いて読みましょう。そのままパソコン上でマーカーを引いてもいいし、印刷しても構いません。

一貫性論争の項の依田新の『性格心理学』は一貫性論争にどう関わっているのか。(ミシェルがどのような点で批判したのかは分かったのですが、それは『性格心理学』の著書の内容ということですか?)

依田の『性格心理学』には一貫性論争のことは書かれていません。

もしあれば今まで出てきた人物の一覧表があれば便利だと思いました。参考になるサイト等ありますか?

ありませんので、自分で作ってみましょう。それが勉強になります。

一卵性双生児と二卵性双生児を使った研究は遺伝子の影響を数値化したと解釈してもいいのか?

そうです。

性格に関することで昔から多くの研究が行われていて詳しい内容が分かった。分からないところは特にないです。字だけだと理解ができてるかどうか不安になります。

どうして字だけだと不安になるのでしょうか? 結局頭に入れるときは全て文字で入れていると思いますよ。

P3の70 気質はそれほど主要な研究対象となっていないとあるが、円の中核にあるため私は一番大切なものだと思いました。

これは現代では、行動遺伝学において遺伝的要因として扱われていると考えてよいと思います。

前回自宅で小テストを受けたのですが、途中で次の問題に行こうとしたらページがありませんと表示されその後数分間テストが受けられないことになりました。テスト中にこのようなトラブルが起きた場合どうしたらいいですか。私の家のWi-Fi環境があまりよくないため、現在zoom授業の時は学校の情報演習室を利用している状態なのですが今後そのようなことが続く場合には学校でテストを受けようと思うのですが、前回のテストはとても悔しかったです。

残念なことにたまにそういうことがあるようです。ご家庭のWi-Fi環境がよくないとのこと、改善するのが難しければ確実に受けられるようにするためには、大学でされたほうがいいかもしれません。すでにメイルをいただいた方なら評価の際に著しく不利にならないように考慮します。まだお知らせいただいていない場合は、トラブルがあった場合はメイルでお知らせください。

あと、授業を受けてきて分かったことなのですが、個人的にメモを取ることが苦手なので、実際の対面授業だと授業PDF量相当で来られると大切な部分を逃してしまうので文章化していつでも見れるのはありがたいことだと再認識するようになりました。

通常のスライド型授業では、箇条書きで説明がされており、項目と項目を繋ぐ関係は教員のトークで理解できるようになっています。したがって、スライド授業は資料の数が少ないように見えて、実は学生ノートテイクの技術に依存する形になっています。ノートテイクの技術を身につけるのが大事でないとは言いませんが、それは本質的なものではないので、今回はあえて全部書いたものを配ってあります。

分からないこと、気になることは、生活環境によって形成される性格は理解できますが、性格の遺伝がよく分かりません。体格や顔が似るように、精神的なものが似るのは脳の形状も遺伝するからといった解釈でいいのでしょうか?

脳の形状はあまり関係ないでしょう。むしろその中身の話で、遺伝子を共有しているというのがポイントです。

いつもメモしながら読んで確認テストをしてとやっているんですが次の授業に間に合いそうもない時は授業時間外に行ってもいいのでしょうか

授業時間にはこだわらないでください。リアクションペイパーは3日間、小テストは1週間できるようにしてあります。その間でやってもらえたらそれで十分です。せっかくオンデマンドでやっているので、自分のペースでやってください。よろしくお願いします。

マシュマロ実験についての記載があったが、内容があまりにもひどすぎてこの実験自体、本当にあったのだろうか。

どこらへんがひどいと思われたか、詳しく知りたいです。再現性が低いということ以外にひどい点がありますか?

ブライアン・リトルさんの話を聞いて、心理学の面白さが広がった。普段教科書やペーパー学習する心理学よりも楽しく授業ができたので、対面の授業の魅力が湧いてきた。こんな動画がこれからもあってほしいです。

動画は検索してリンクを貼っただけだが、PDF資料は毎回1週間から1ヶ月かけて作ってあるのだから、そちらもありがたがってほしい。

一卵性双生児と二卵性双生児の実験のところの指紋隆線数の説明のところ

どう分かりませんか?

質問、要望自分には弟がいるが、自分と違いかなり外交的に見える。同じ家と親で育ったのにここまで違うのは「気質」が違うからなのか

遺伝的にはふつうのきょうだいは半分異なるので、大きな違いがあることも理解できるかなと思います。

今回遺伝で性格が変わるか、環境で変わるかという話が出てきましたが、遺伝子が全く同じで環境も変わらなかったら性格は全く同じになるんですか? もし全く同じにならないなら、ほかにどのようなことが関係しているのか知りたいです。

偶然も関係します。また、状況によって人の行動は違うので、全く同じ人でも状況が異なれば違う行動を採ります。それが一貫性論争に繋がってきます。

性格は難しいことがわかった

いや、分かっていない。

性格心理学がどのように発達していったか知ることができました

いや、まだ知るには至っていない。

ありません。授業ありがとうございました。

恐縮です。こちらこそ授業を受けていただき、ありがとうございます。

心理学の勉強はやはり資料をひたすら読むことがベストですか?それ以外に何かやるといいことってありますか?

自分で実験とか調査に参加して、その研究内容の話を聞いたりするのもいいです。

教科書P84に書かれている観察学習では、子供が大人の暴力行為を見ることで暴力行為を行いやすくなると書かれていますが、子供だけに起こる現象ですか? それとも、大人が他の大人の暴力行為を見ることで大人も暴力的になりますか? ざっくりでいいので赤い糸の説明がほしいです。

観察学習は大人ももちろん関係します。赤い糸というのは次の授業内容 (社会心理学) の話ではないでしょうか? もちろん「そんなものは存在しない」のですが、「後で振り返ってみて、あれを赤い糸だということにしよう」という後付け解釈がなされるのが赤い糸です。教科書では学習心理学の般化のしくみなどで解釈できるかもしれない、といった説明がなされていますが、統一的な理解は困難でしょう。「そんなものはない」わけですから。

心理学のノートまとめをしているのですが簡潔にまとめようとしてもなかなかまとまらなくて重要ポイントの抑え方とかあったら教えてほしいです。

教科書を一通り読んだあと、PDF資料を何度もマーカーを引きながら読むのがいいと思います。まとめかたのポイントしては、細目レベルを参考にするのがいいです。あれが各細目を300字程度でまとめたものです。

この回では様々な人間の性格についての分類が出ているが、人の性格を初対面で短時間で理解するにはどうすればよいのだろうか。

人の行動は状況に大きく依存するので、短時間で理解することは無理です。従って、入学試験等の面接試験も僕は無意味だと思っています。

発達心理学の中で、遺伝説、環境説、輻輳説、相互作用説・環境域値説がありますが、性格心理学の中でこれらの概念は登場しないのでしょうか。

基本的にそこが行動遺伝学の話に対応すると考えてください。よく知っていますね。

9行目、性格とパーソナリティの若干の意味の違い、とはなんなのか知りたくなった。

どちらかというとパーソナリティの方が後天的な意味づけが強いということですが、ここでは気にしなくてもいいです。

11ページの脚注のマシュマロ実験について、なぜ他のお菓子ではなくマシュマロを用いたのか、何か理由はあったのかが少し気になりました。

すみません、僕もそう言われるとなぜかは分からないです。

授業で分からなかったことレジュメで挙がっている学者は現代に近づくと心理学者が多く、それよりも前だと心理学者でない学者や医者が多いように感じたのですが、心理学を研究する学者が少なかった等何か理由があるのでしょうか?

心理学自体が新しい学問なので、昔は専業の心理学者が少なかったのです。

素朴の疑問なんですが、こうゆう性格がわかる心理のテストなどするのでのですが、毎回違うのは自分はどうゆう性格なんですか、就活に活かしたいのです。

まず自分が書いたものを一度推敲することをおすすめします。「性格が分かる心理のテスト」というのはどういうものでしょうか。おそらく心理学的な裏付けのないものだと思いますので、それであなたの性格は分からないと思います。もし「性格」が分かったとしたら、どういうふうに就活に活かせると思いますか? 性格のことを考えてもあまり就活には関係ないのではと思います。

心理学は、平均を考えることが多いため、統計学など他の学問と合わせて考えることがやりやすく、新しい価値を生み出しそうと思ったのですが、難しいのでしょうか。また、遺伝により性格の形成に影響があるならば、仮に犯罪者と犯罪者の間に生まれた子供はやはり犯罪を犯す可能性は高いのでしょうか。

前者については、もちろん心理学は統計学を多用します。一方でその誤用も大きな問題になっています。「新しい価値」は特に生み出していないと思います。心理学は価値とは本来独立であるべきだからです。犯罪については、犯罪者になるのは環境要因が大きいと思われますので、犯罪者の両親のもとに生まれても、良い環境が与えられれば犯罪者にはならないでしょう。

様々な考えがありますがどの理論が信憑性が高いなと読み取るにはどうしたら良いでしょうか。

紹介した中ではビッグファイブに関してはかなり安定したものだと言われています。研究はどんどん進んでいきますので、基本的に新しいものがよいものです。

アメリカ人特有のジョークや言い回しが少しついていけなかった。

分かる。

42番の「パーソナリティは個人の内部で、環境への彼特有な対応を決定するような、精神物理的体系の力動的動機である」と書いてあるが、性格はその人が育った環境が大きく関係しているのか。

行動遺伝学のところでも書いたように、遺伝と環境両方が関係しています。

4ページ79行目から書かれているテオフラストスの30の個性というのは、研究などに基づいたものではなく、人は30の個性に分類できるというあくまで個人の見解ですか?

そうです。

6ページ153行目のクレッチマーの類型論は、体格によって性格を分類するという理論ですが、肥満体型だった人がダイエットをして痩せ型になった場合、性格も躁鬱気質から分裂気質に変わってしまうのですか?

なので、あの類型論はおかしいのです。でも、「あーありそう」と思ってしまうような何かがあるのも確かで、それはなんでなんだろう、と考えるのは意味のあることなのかもしれません。

恋愛感情と対人魅力の違い

違うところ読んでない?

質問です。資料p.10のレイモンド・キャッテルの特性を表面的特性と根源的特性に分けたとあるが、表面的特性と根源的特性には具体的にどういうものがありますか。

これは観察可能なものと不可能なものという意味です。16の因子が根源的特性にあたり、「打ち解ける–打ち解けない」とか「謙虚–独断」といったものです。これらは直接観察不可能なものですが、そうした性格特性が表面に出てきたものを表面的特性といいます。

注1の「行動の仕方が性格」という言葉の意味が理解できなかった。

性格も行動の一種だということです。

ミシェルのマシュマロ実験についてですが、なぜ目の前のマシュマロを我慢できる子は将来社会的に成功するという風に考えられていたのかが分からなかったです。

長期的な視野でものごとを考えることができる、ということでしょうね。

教材のプリントの8枚目、223行目に特性論は特性の量的な違いとしての個人差と書いてありますが、では類型論は質的ということで大丈夫でしょうか。

大丈夫です。

一貫性論争はどの様に決着が着いたのかが分からなかった。

結局決着はついていないと思います。

キャッテルの16パーソナリティ因子質問紙とは具体的にどういった事が書かれてあるのですか?

一応、英語版ならここでタダでできるようです。https://openpsychometrics.org/tests/16PF.php 日本語版は日本分化科学社というところから『16PF人格検査手引』という本が出ていたはずですが、もう売っていないようです。図書館にもありませんでした。

映像の方がいいです。

こう言う人が数名毎回いるが、なぜ映像の方がいいのか全く理由が書かれていません。PDF資料と同じ内容を概略のスライド提示と僕の喋りだけで提示し、それを自分でノートテイクするほうがいいということですか? なぜそれの方がいいと思うのですか?

前回のテスト中にアクセスが集中したのかネットワーク環境が問題なのかわかりませんが、画面が動かなくなり、小テストを最後まで解くことができませんでした。この場合はどうしたらいいですか。

テストをやり直すことはできませんが、そのテスト結果が原因で成績評価が不利になるとかわいそうなので、何かあった場合はメイルをください。こちらで記録しておきます。

今回視聴した動画の内容はテストなどに出てくるのですか?

動画は見た方が面白いと思いますが、そこでだけ出した内容はテストに出ません。通信制限がかかっている学生のためを考えてそうしてあります。

難しい説明のところにはもっと現実での具体的な例を挙げてほしいです。

例を出すと「わかったつもりになる」のでそれは慎重になっています。Google検索などで自分で探してみるのもいいでしょう。

何故一卵性の方が性格が似るのか?

その質問が出てくるということは、しっかり教材を読み込んでいないと思われます。もう一度読んでみましょう。

可能ならプリントの文字を大きくしてほしいです。

PDFファイルなので、いくらでも自分で調整できます。

43行目の「精神物理学的体型の力動的機構」というところが分かりませんでした。数学的要素がある文章が少し難しかったです。

パーソナリティというのは「ダイナミックな機構である」ということと、それは「精神物理学的システム」の中に存在するということを言っているのですが、確かに難しいですね。精神物理学というのは後で出てきます。刺激を与えられたときに、どのような感覚が生じるかを研究する分野です。ダイナミックな機構というのは、環境情報の変化に伴って異なる行動が発動するといったような、一定の入力に対して一定の出力が返されるような仕組みのことを言っています。例えばパーティの場ではこそこそしているが、家族といっしょにいると楽しそうにする、みたいな。

外では聞き役、家ではおしゃべりなのは内向的ですか?

「内向的」かどうかというのは、それを測定する心理尺度との関係ではじめて言えるので、測定しなければなんとも言えない。という前提を置いた上で、「聞き役」かどうかは内向的かどうかと必ずしも直接的に関係するわけではないと思うので、「そうとも言えない」のではないかと思う。

15ページから16ページにかけての式を大まかにしか理解できなかったのですがあまり重要性は高くない所でしょうか?

大まかに理解できていれば十分です。

性格診断とか占いとかって心理学的な観点からみて信ぴょう性の高いものですか?

個人が楽しむためのものであるが、学問的にはどうなのかぜひ教えていただきたいです。

その「性格診断」というのがどのようなものか分からなければなんとも言えないところだが、本屋で平積みされているようなものはたいてい学問的には意味のないものです。ただの遊びでしょう。

404の遺伝率は0になってしまうというところが分からなかった。指の本数はだいたい5本で遺伝率は99パーセントくらいではないのか。

環境の寄与が0なので、そもそも「遺伝率」を算出する意味がない、ということです。環境と遺伝両方がかかわるものでなければ算出できません。その「99パーセントくらい」というのはいったいどういう根拠でしょう?

244のモデルのあたりがわかりませんでした

「モデル」というのは、その上で買いてある「一般化された人」のことです。なので、特定の人のことではありません。例えば「内向的な人」というように。

授業で分からなかったことは、その人の性格を診るうえで、さまざまな項目に分けられているが、質問などだけでその項目において数値を定めたりしているのか少し疑問に思いました。また、その他にはどのような方法があるのかということや、理論によってはこの項目でその人のどのような部分を診ようとしているのか、とても気になりました。

もちろん、面接をしたり実験をしたりいろいろな方法でわれわれは人間のことを確かめます。いろいろな方法で調べた結果と質問紙での回答が一貫していれば、質問紙での回答も悪くはない、ということになりますね。

よくネットで目にする血液型の性格診断はどうしていつも当てはまっていると思ってしまうんですか?

「バーナム効果」で検索してみてください。

質問は、哲学者のテオフラストスの本が、人間の性格を問題としたもので最も古い文献とされている、と書かれていましたがテオフラストスが初めて空とぼけ、へつらい、などという30の個性を考えたのですか?

初めてかどうかは分からないが、少なくとも残っているもので最古のものはそれですね。

教科書の73ページ目の説得的コミュニケーションについての質問なのですが、説得される側からして魅力的な人である人や力を持つ人ほど効果が高いと書かれていますが  (12、13行目) 例えば少年院や刑務所にいる犯罪歴がある人々を更生させるためにもこの説得的コミュニケーションは使われていますか? 日常会話以外でどんなシーンで使われているのか興味があります。

それ今回の範囲じゃないです。

小テストは何割くらい取れたらいいのでしょうか。私的にはすごく難しく感じるので。

最低6割は取ってください。7割取れたらまあいいと思いますが、形式を変えたので、目標は3回目から8割くらいです。

日本のパーソナリティ心理学会はなにをする場なのでしょうか?

性格心理学についての研究発表をする場です。

142のチャールズ・ダーウィンの種の起原は、種の起源とどちらでもいいのでしょうか?

どちらでもいいです。

5回目と6回目の授業日がどちらも6月9日になっていますが,この日に二回分の授業を受けるということですか? あと,授業は書いてある授業日じゃなくても自分で先先進んでいいですか?

すみません、02クラスが間違えていました。6月9日の週は5回目だけです。翌週、6回目と7回目の内容をやります。1回分授業スタートが遅く調整が必要だからです。7回目は中間まとめでこれまでの内容を復讐してもらって中間試験に答えるものになっています。これは6月16日の日のうちに解答してもらいます。なので、発達心理学の学習はこの中間試験を受ける前にやっておく必要があります。なので、どんどん自分で進んで学習してください。

質問ですが、性格心理学によって測定された性格や行動の予測を、臨床の場で使うことはあるのでしょうか。

性格心理学の分野で開発された心理テストを臨床の場で使うことはあります。

281〜284の辻平治郎らのFFFQはポール・コスタ・ジュニアとバート・R・マックレーのNEO-PI-Rを日本人向けにアレンジしたってことですか。

そうです。

服従は誰にでもしてしまうのか、条件があるのか、知りたいです。

これは社会心理学の内容ではないでしょうか? 条件はあるし、誰にでもしてしまう可能性がある、というのがお答えになります。

逆に分からなかったことは、性格の概念図のところの気質以外の項目の説明が無かったので他の項目の特徴が分からなかった。

質問は、先ほど言った気質以外の項目の特徴を教えてほしいです。

性格ー>パーソナリティの順で生得的な要素が薄くなります。あまり厳密な区別ではないので、気にしない方がいいと思います。

3ページの性格の概念図や説明の「狭義の性格」とはどういうものなのかが分からなかった。

広義の性格とは図03-01全てのことです。狭義の性格とは、気質よりも生得的要素が薄く、習慣的性格よりも生得的要素が強いものを言います。中心に誓いほど遺伝的な要因が強くなります。

類型論の特徴の、個性は説明されうるものではなく、むしろ理解されうるものである。という点が分かりませんでした。

これは類型論の主張ですが、少数の類型に分けることで、人間行動を説明することはできないかもしれないが、人を理解しやすくなるでしょう、という意味です。

類型を作ったところで、「⼀⼈の⼈間が、⼀つ以上の類型に属してしまうことを発⾒する」と批判している

と219で書いてあるのですが、類型論は科学的ではないのですか。

科学的です。科学的ですが、そういう批判がある、ということです。

67行目の「気質という概念は、性格のうち比較的基底にある」の比較的基底の意味がよく分かりませんでした。

遺伝的要因が強い、という程度の意味です。