「心理学」の感想 (19 May, 2020)

2回目のリアクションペイパー。提出率が85%くらいまで下がってしまったが、がんばってついてきてほしい。頼む。小テストの難易度が高いようなので、他の問題に飛べるようにします。また、解答時間も次回より5分ほど増やしました。

リアクションペイパーの締め切りを伸ばしてほしいという意見も伺っています。しかし、このリアクションペイパーへのお答えを書くのには1日以上かかるのです。今週は金曜朝に締め切って、金曜夜まで作業しましたが終わらず、土曜の夜も作業をしています。ということでご勘弁ください。300名を超える履修者ですが、全てのお便りに目を通した上で、必要と思われるものに回答しています。

なお、リアクションペイパーは火曜朝からオープンですが、PDF資料はその前から全て公開しています。あらかじめ資料を読んでメモを取っておくことをおすすめします。それが予習にもなります。

98行目の田中ビネー式知能検査の2歳から成人まで適用可能であるこの検査は合格と不合格この2つで判断されるが、この判断基準が理解できなかった。

判断基準はこの授業の範囲外なので説明していませんが、とりあえず生活年齢からスタートします。5歳の子なら5歳からスタートする。1つでもパスできなかったら4歳の課題に下げる。これがクリアできたら、精神年齢は4歳。全部パスできるところまで下げて、上限の年齢を特定するということです。

372行目の例題に対して、もし店員がにこやかではなく、悪い態度をとってしまっていたら結果は逆になっていたのですか?

店員の態度が悪い場合、他の客にも同じようにしていたら「この店員は機嫌が悪いか、もともと感じの悪いひとなんだ」と思うのが合理的な認知ということになりますね。一方、自分だけに悪い態度の場合は、「自分のことを嫌いなのかな」と思うのにはそれなりに合理的な根拠があります。

151行目にある、メタ分析が具体的にどんなものかわからなかった。

複数の研究のデータをまとめて分析することです。例えば、ある療法が鬱に対して効果があるかどうかを調べた研究が100個くらいあるとしたら、その100個のデータをまとめて分析して、効果があると言えるのかどうかを検討することです。

1回分の量が少し多いので、もうちょっと少しづつ進めてほしいです。

気持ちは分かるが、90分ずーっとしゃべるともっと文字数は多くなると思う。通常、教員は1回の授業で3万字から4万字程度はしゃべっているはず。配布資料は1.5万字で、教科書の該当部分は1万字程度と考えると、対面式よりも提供される情報は若干少ないくらい。対面式の場合、スライドを使ったものが多いのでごまかされているが、実際はかなりの量をノートにとらないといけない。そのように考えて十分練って作った量なので、なんとかついてきてほしい。僕はこの臨床心理学の1回分の教材を作るのに1ヶ月くらいかかっています。なんと、みなさんはその1ヶ月分の苦労が1週間で学べるような仕組みになっているのです!

今回の小テストは出来が悪かった。かなりまじめに勉強して挑んだのだが予想外の問題が多かった。

もし意外な問題が出ていたとしたら、参考になるので教えてほしい。どういうのが予想外なのか知りたいです。

YG性格検査について読んで、就職活動でよく用いられるSPIの性格検査を思い出しました。特性や答え方など内容がとてもよく似ていていて、分かる結果も同じだと感じたのですが、何か繋がりがあるのでしょうか。SPI以外でもイラストをみて感情を答えたり、写真から連想する人の表情を選択肢から答える、というのもありました。こういった企業の採用で使われるテストも臨床心理学の応用だったりするのでしょうか。

どちらかというと性格心理学の分野かもしれませんが、SPIも心理学者が開発に関わっています。その是非はともかく、極めて心理学的な考え方だと思います。

大体理解しました。

すばらしい。

2018年から公認心理士試験が始まったと書いてあり、資格としては新しいと思います。試験が始まるまで臨床心理士として活動していた方の多くも公認心理士の資格を取得されているんですか?

とる人もとらない人もいます。うちの大学の臨床心理士の先生はだいたいとられたはずです。新たに試験を受けないといけないからたいへんですね。

分からなかったことはとくにない。

たのもしい。

来談者中心療法p13の390~394の箇所

これ、何がわからなかったのか書いてもらえないと答えようがないです。

教科書やプリントでの学習において、到達目標や、重要な箇所を詳細に書いて頂けると嬉しいです。

これは全てコマシラバスに書いてあります。それぞれの授業でだいたい4つくらいの細目に分けてあって、それらの細目の中で何を学ぶか、重要な部分は何かが書かれてあります。まずそれを読んでください。もっと具体的に重要な用語は太字にしてあります。

327の超自我について、フロイトが表した心の図での仕組みが分からなかった。

超自我は自我を抑える役割にあると考えてください。

また、臨床心理士や公認心理師の資格を持つことで、学校の先生や研究者以外にどのような職に就けるのでしょうか。

最初の授業で学んだように、これらの資格は業務独占ではないので、資格がないとできない仕事というのはないが、児童相談所で働いたり、スクールカウンセラーとして働いたり、病院で働いたりできます。

質問なのですが査定等は一般人が希望すれば受けれるものなのでしょうか?

精神科や相談センターなどに行って必要であると判断されれば受けることができます。

ムードルによる課題で100%評価とのことでしたが、単位の取得は60%以上でしょうか。

そうです。ただ、評価にかかる比率は中間のまとめテストや最終回の最終試験の比率を高くし、前半部分の小テストの配点は低くする予定です。前半部分はまだ小テストに慣れていないこともあるだろうし。

マズロー本人が絶賛しているゴーブルがまとめた物なのであるから信憑性が高いことは言うまでも無いが、もう少し詳しく知りたいと感じた。また、どの階層にどのくらいの割合の人が当てはまるのかというのもわからないので気になった点である。

あれはろくな根拠のないモデルなので、あまり真面目に受け取ることはないです

わからなかったところとしては、カールグフタスユングが考えるコンプレックスといま日本に浸透しているコンプレックスはまったくの別物なのかという点です。浸透しているコンプレックスはしっかりと意識されているように感じたのでユングのコンプレックスとは違うものなのかと困惑しました

それもあるし、日常用語のコンプレックスはネガティブなものが多いのではないでしょうか。全く別物ではないが、一部だけが有名になっているということだと思います。

なぜ臨床心理学は、心理学において最も中心的な位置を占めていると思われているのですか。

仕事との関係がイメージしやすいからではないでしょうか。あるいは何かのテレビ番組で有名になったからとかそういうこともあるかもしれません (テレビはあまり見ないので分かりません)。

最後にDSM-5とスクリーニングが何かわからなかったです。もし説明が書いてあったらすみません。

行番号を示してください。教科書だったらページ数を。DSM-5はアメリカ精神医学会のマニュアルですが、どこらへんがわからなかったでしょうか。スクリーニングというのは、コマシラバスに書いた内容で言えば、介入の要不要を決めるということです。

臨床心理士と公認心理師の違いがよくわからなかった。市と師の字が違う等。

後者は国家資格というところが違います。説明してあります。字が違うのは、多分国のルールなのでしょうが、よく分かりません。

教科書に関する質問なのですが、明日コンビニでネットのお金のカードを買い、kindleの教科書を買おうと予定しますが電子書籍でも紙と比べ劣っていることはないかと不安ですが大丈夫でしょうか。

内容は一緒で、劣っているところはないので安心して買ってください。

分からなかったところは、8ページの242~244行目にある「~論文のほとんどは対照群の設定のない前後比較デザインに基づいたものであり、~」の部分で、「対照群の設定のない前後比較デザイン」とはどのようなものかがよく分かりませんでした。。自分は8ページの236行目の「対照群を設けた無作為化比較試験」とは対照のもの、つまり対照群を設けない無作為化比較試験という意味で、比較する対象は実際に設けず架空で考えて比べた場合の結果を表すもの、すなわち8ページ240行目の「統計的根拠のない『イメージ』のようなもの」なのかと思いましたが、この解釈で合っているかを教えて頂きたいです。また、CBTとACTは異なる療法であることは分かりましたが、ACTの説明文で、10ページの287~288行目に「一方、ACTではこのような認知の変容や置き換えが可能なまでに回避・制御的になると問題が生じると考える。」とありました。この文中の内、「回避・制御的になる」という事がよく分かりませんでした。私は、「(問題とされる認知の変容や置き換えが)回避・制御的になる」という事は、言わばフロイトの提唱した防衛機制の内、「逃避」や「退行」のような働き (機制) に近いような認知の変容や置き換えを行っている、という風に解釈しましたが、これは正しい解釈でしょうか。よろしくお願い致します。

非常に詳細な質問がされており、参考になります。まず、「対照群を設けた無作為化比較試験」とは、クライアントをランダムに2群に分けて、片方は放っておき、もう片方には何らかの療法を施す、ということです。放っておいた方でもある程度の回復が見られれば、それが自然回復率ということになります。したがって、そういう比較がされない限りは「科学的根拠のない『イメージ』のようなもの」ということになってしまいます。ACTについては、問題となる認知を変えようとすること自体が問題になる、ということです。CBTでは「私はだめ」という認知を変えようとしますが、その認知自体がどう獲得されたかというところまで踏み込んで考えるということです。フロイトの話とは別のものだと思ったほうがいいかもしれません。

要望としては、一回目の授業のようにリアクションペーパーの猶予を一週間下さると嬉しいです。もっとよく資料を理解したいので時間が必要だと思いました。よろしくお願いします。

1週間だとフィードバックが遅くなるし、1日遅らせると土曜日の朝に上がってきてこれのフィードバックに週末が潰れてしまうので、ワークライフバランス上、金曜の朝までを締め切りとするしかないのです。ご了承ください。資料はいつでもみられるようにしてあるので、事前に読んでおき、メモを手元に残しておいてそれをコピペで回答するというやり方もあるかと思います。

中学生の時に心理学に興味を持ち、フロイトに関する本を読んだのですが全然理解できなかったので、今回この授業を通して無意識と意識の区別など理解できることが増えて嬉しかったです。

僕自身もフロイトはあまり分かっていないのですが、分かった点もあったようでよかったです。

臨床心理学の分野では実践家の方が多いとありましたがなぜ実践家の方が多いのですか。

応用分野だから、ではないでしょうか。

小テストの問題数や時間を固定して欲しい。

だいたい毎回問題数は20前後です。時間も同じくらいにしてあります。最初は短かったので、2回目からは長くしてあります。

小テストの選択問題をもう少し増やしてほしいです。

小テストの問題は全てもう作ってあります。選択問題の比率などは教員が責任をもって決めるものなので要望にお答えすることはできません。

小テストはどのくらいの時間をかけて、どのくらいの要領で勉強すれば満点を取れるように作られているのでしょうか。

つまらないことを今から言います。この科目は2単位科目です。大学の授業は1単位45時間の学修で構成されます (大学設置基準で決まっています)。したがって、2単位の場合90時間の学修が必要です。1コマ90分を大学では2時間と計算します。したがって、15回の授業をやると、30時間になります。あれ、60時間足りない。この60時間が予習と復習です。それぞれ30時間必要です。1週間あたりにすると、予習で90分 (2時間分)、復習で90分 (2時間分) です。つまり、毎週授業を含めて3コマ分の勉強をすることで授業内容が完全に理解できるようになっています。1週間で4時間半勉強しても満点が取れなかったら教えてください。

わからなかった点は、DSMの分類というところが少しわかりにくかったです。

どう分かりにくかったのか、教えてほしいです。

最後のページに「検査、療法一覧」のような感じで検査、療法名と開発者をまとめた表があったらいいなと思いました。

作ったら勉強になるので作って送ってください!

授業で疑問に思ったことは、臨床心理士は普段はどこにいるのでしょうか? 私が中学生の時はカウンセラーが時々来ていましたが、どこから来ているのだろう? と疑問に思いました。

今はStay homeなのではないかと思います。というのはともかく、大学の教員がやっている場合もあって、その場合は通常は大学にいます。パートで働いている場合は普段は家にいます。いろいろだと思います。

最後に質問ですが、小テストの結果を見ることは出来ないのでしょうか? もし間違っている所があったら、間違ったままインプットしてしまうのが怖いので、結果と答えも見れるようにしてもらえたらと思います。

解答できない時間になったら (火曜の9時)、結果が公表されます。是非確認してください。

心理学を使った実験などの実例をもっと詳しく知りたい。

これからどんどん出てきます。

公認心理師法第42条の条文で議論になったと書いてあったが、なぜ議論になったのかいまいちわからなかった。

分からない点は行番号を記してください。これはちょっとGoogle検索したらすぐ出てくると思います。「医師の指示 公認心理師」あたりのキーワードで検索してみてください。

分からなかったことは、クライエントという言葉の意味です。

辞書を引いてきましょう。

インテーク⾯接と受理⾯接の違いがあまり理解できなかった。

同じです。

公認心理士という資格ができてからも新たに臨床心理士になる人はいるが、それは公認心理士よりも短期間でなれるからなのか。より専門性を高められるなら公認会計士を目指すことにしないのか。

公認心理「師」! なぜか最後が公認会計士となっているが、多分公認心理師の間違いですね。今は両方取る人が多いのではないでしょうか。臨床心理士だけを取るひとは少ないと思います。

臨床心理学における心理療法に含まれる精神分析についてのフロイトによる心を構造化し、人格を分解するという分析についての理解が難しく全てを理解出来なかった。また、精神分析についてあまり理解することができなかった。

フロイトの『精神分析学入門』は入手しやすいので興味があれば読んでみてください。簡単ではないと思います。

妥当性尺度という言葉の意味が分かりませんでした。

これは好印象を与えようとして回答したり、あるいは矛盾のある回答をしたりすることを検出するための項目です。

フロイトの段落番号318~323の図と前意識の説明の部分と、段落番号325~330の自我、超自我、エスの説明がよく分からなかった。

前意識は努力すれば意識化できる無意識部分です。自我は本能的なエスとそれを抑えようとするのが超自我で、それらの関係を調整しようとする私そのものみたいなイメージで考えるといいかもしれません。これは意識化されないものと考えられています。

心理テストでも、16personalities性格診断テストというのを受けたことがあるのですが、この心理テストも何かの研究を応用しているのでしょうか ?

16PFはキャッテルという性格心理学者が開発したテストです。

246行目の自然回復率については、もっと一般的には平均への回帰とあるが、平均への回帰とは一度目は結果に偏りがあっても二度目の結果では平均値くらいの結果になるということで合ってますか?

基本的にはそう考えてもらって構いません。

感想なのですが、前回の授業の質問などの回答がわかりやすく、読みやすかったです。ありがとうございました。

これ何時間もかかるので正直しんどいんですが、みなさんもがんばって勉強をしているので、こちらもがんばります。

前回の第一回のリアクションペーパーと小テストを見逃しており、気がついた時には既に期限切れであった。不慣れな非対面式授業だが気をつけていきたい。

それはまずい。次からは絶対に忘れないでやるようにしてください。非対面でもできるだけ脱落する学生を減らしたいと思っています。

無作為化比較試験について、p6の165〜166行に書いてあるように、試験の対象になっていることを対象者に伝えることは、治療の効果に影響しないのか気になった。説明を受けた対象者がどちらの治療法を受けているとしても、「自分は従来型の治療法Bを割り当てられていて効果は薄いんだ」と思い込むことはないのだろうか。

自分がどの群に割り振られているかを教えなければ大丈夫です。もちろん、思い込みについてはどうしようもないですが、どういう思い込みをするかは人によってランダムだと考えれば気にしなくてもいいと思います。

質問は、p11の318行目のフロイドの理論の説明で、本人の過去の嫌な思い出を催眠かで想起させると症状が喪失することからとありますが、それはなぜですか?

過去の嫌な思い出を抑圧しているが、思い出は消えているわけではない、という状況がその人の症状を引き起こしているからです。ふつうは思い出すことがえきないけれど催眠で思い出させることによって、抑圧から開放することで問題が解決するという話です。注にも書いてるように、こういうやり方には問題もあります。

二重盲検法がどのような方法なのかが少し理解できなかったです。

調べられる人も、調べる人も、誰がどの条件に割り振られているか分からない、という意味で、「二重」となっています。

質問としてはなぜ公認心理師は研究能力が必要とされてないのかということです。

資格の精神に関わる問題で、僕にも分かりません。僕は研究能力は必要だと思っています。

授業内容の質問ではないし、一回目の授業で質問しとけばよかったと後悔しているが、リアクションペーパーのわかったことの欄は授業の内容をつらつら綴るだけの欄なのか、本当に自分が分かった! なるほど! と思ったことを書くのかどっちなのかな? と思ったので質問させてもらいました。

どちらでも構いません。1回分の授業内容で自分が「この授業を受けて分かったのはこれだ」と思ったことを書くといいです。そうすると、僕は「こういうところが印象に残るのだな」と分かります。

文字だけでは少し難しいのでできれば映像授業が良いと思う。

なぜ文字だけでは難しく、映像があれば良いと思うのでしょうか。もう少しそこを教えてください。

心理検査は査定の一種であるとあるが、査定とは何かが分からなかった。

57行目からをもう一度読んでください。

これからも1回目と同じようにテスト2回にして欲しいです。

テストは1回しか受験できません。

授業で分からなかったことは、平均への回帰のところで、なぜ次に測定すると平均に近い値が得られるのか、と思いました。

平均というのは分布が正規分布であればもっとも出やすい値のことだからです。

初めて聞く名詞ばかりで理解するのに大変でした。

聞いたことのある名詞ばかりの授業って何も学んでいないってことですからね。

公認心理師になるには,英語を完璧にマスターしておかなければいけないのですか。このように考える理由は,海外では日本よりも心理学の研究が進んでいるイメージがあるため,英語力 (主に読む力) は公認心理師になる上での必須スキルになると思ったからです。

もちろんあった方がいいですが、資格の要件に英語ができることという基準はないと思います。

公認心理士は臨床心理士との違いがあまりないように感じたのですが、なぜ新設する必要があったのかが分かりませんでした。

臨床心理士は国家資格ではないので、公認心理師を作ったのです。

P.7の197行目のDSM-5の分類も心理学の守備範囲が広がっていくように項目が増えていきますか?

これは毎回改訂されています。ここに紹介したのは最新版です。

心理学を学び、就職活動で有利になる知識はありますか。

その会社が心理学の知識を必要としていなければ直接有利になるような知識はないと思います。

7ページの197番
「DSM-5の分類」のところにアンダーラインを引いていますが、名前を覚えればいいのですか?

これは特に覚えなくてもいいと思います。

国家公務員専門職に合格するにはどのような教材でどのような勉強をしたらいいのでしょうか。

そういう問題集が出ているので、それを参考にするのがいいと思います。

スペクトラム障害やパウフィリア障害はどういう障害なのか分かりませんでした。

これは「統合失調症スペクトラム障害」と「パラフィリア障害」のことですね。内容について把握する必要はありませんが、https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/dsm-5_guideline.pdf あたりを参考にしてください。

1点分からないところがあり、マズローの欲求階層説で、F.G.ゴーブルの著書にある図では一番上に正義、秩序があるのに、なぜ枠の外の下の方に【自由・正義・秩序】があるのでしょうか? それがよくわからないので教えていただけると幸いです。

これは人間の内部にあるものではなく、外部の環境にあるものだからです。自由が認められているかどうかは環境によって決まりますよね。

⼀般社団法⼈⽇本⼼理臨床学会などの学会大会はどのような内容なのでしょうか。

この心理臨床学会の大会内容って非公開なんですよね。いかがなものかと思いますが。

また、心理療法に不適応児や精神病の方に該当しない一般人のデータはクライアントとしての検査の参考や一部として含まれているのか気になりました。

少なくとも心理査定のデータは日本人一般から標準化されていると思います。

科学は方法だとするなら科学を学ぶ際に理由を考えないほうがよいのか。

そんなことはないと思います。科学は批判しながら学べばよいと思います。

私たちが就職する時に受けることになるSPIの性格検査も、回答する質問から私たちの”平均的な”性格しか出せないということですか?
もしそうなら、その結果が就職できる・できない、の基準として利用されてもいいのか気になります。

そもそも性格検査のようなものを就職試験で使うというのは僕は問題があると思っています。こういうのに疑問を感じるのは大事なことだと思います。

こんかいもおもしろかった

本当!? 本当ならもう少しどこがどうおもしろかったか書いてほしいです。書いてくれると担当者が喜びます。

ビネーについてどのような功績か、わからなかった。

知能検査を開発したことです。

教科書の第五章とは何ページまでのことを示しますか?

第5章は全部です。

33~34行目の哲学的思索にゆらいする心理学的・教育学的原理とはどういうものか教えていただければありがたいです。

これは心理学史のところで出てきますが、ウィトマーの師匠のヴントがやっていたような心理学のことだと思います。

17行目に「臨床心理士の資格は国家資格ではなかった」とあるのですが、今は国家資格ということですか?

「臨床心理士」は今も国家資格ではありません。新しくできた「公認心理師」が国家資格です。

質問ではないですが、教科書についてです。注文の後、発送して貰ったんですが心理学の教科書だけ在庫切れで届きませんでした。領収書に書いてあった代金は心理学の教科書が差し引かれた金額でした。
また、「緊急事態宣言で、出版社の作業も滞ってるため、追加注文しても入荷の見込みが不明のため、ご注文をお受けしていません。」と本と一緒に送られてきた紙に書いてありました。

あら、となると注文もできないということなんですね。となるとKindle本を買うのが一番早いかな。少し安いし。メルカリあたりに古本があれば、改訂版ならそれでも構いません。

自動車学校に入校した時に受けた適性検査も心理検査のひとつですか?

どんな検査か分かりませんが、思想は同じかもしれません。

小テスト前回より難しくなりましたか?

そうですか?

初めて見る言葉が多くてなかなか覚えられないのですが、全部覚えないとこれからの講義についていけなくなりますか?

そんなことないです。全部覚えたら大学院の入試にも対応できるくらいの知識量になると思います。

276行目からの実際にうつ病と診断された50代男性の具体例のところで、なぜ認知行動療法を使わなかったのか。
本人が認知行動療法を希望しているのならばそれをさせるほうが治療に役立つのでは? と思った。

例えば、医者が「この病気は手術をしないと治らない」と主張しているのに、患者が「いや、手術は不要で、投薬だけで十分」と主張したら、そのようにしたほうがいいと思いますか?

授業のキーワードからその日の授業の重要な要点を簡潔にまとめるにはどのように心理学を学習したらいいですか?

授業のポイントはMoodle上のコマ主題細目と細目レベルにあります。ここらへんをまず読んでもらって、その内容を踏まえた上で教科書と配布資料を読むのがいいと思います。重要ポイントは太字にしてあります。

本日学ぶ内容の教科書の範囲が分かりにくいので、P〇〇〜P〇〇と提示して欲しい。

基本的に章単位です。今回の場合は第1章と第5章。中途半端になる場合は指定しています。

*特にありません。*特にありません。
*特にありません。

そんなことはない。

臨床心理学が精神病や感情的な問題に対応しているというのは理解できますが、なぜ、臨床心理学が身体の病気や、感染症などの人体に直接変化があるような問題にも対応しているのがわかりません。

精神的な問題が身体症状として現れてくることもあります。感染症は直接関係しませんが、感染症によって引き起こされる心の問題は対象となるでしょうね。

わからなかったことは、公認心理士になれる法律が2017年と最近になって制定されたことの理由です。

心理学者の政治力が足りなかったのです。

講義資料中の”氷を握るエクササイズ”のもたらす効果とそのエビデンスが気になりました。

この動画がいいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=t95LGvN1iYU

「自身の状態ついて合理的な見方ができているクライアントに対してCBTを用いても、内容の異なる思考を増やすだけなので、効果が望めない (280行目)」という主張は理解できましたが、281行目の「行動を変容させるためには、認知の内容ではなく、機能が変化することが不可欠である」の「機能」が何を指しているのか分かりません。刺激に対する反応のことですか?

認知の内容というのは例えば、「私はだめだ」と思うような認知のことで、そのような認知がどういう状況で起こって、どういう行動を引き越し、その結果何が起こるか、という点が機能です。

ACTがイマイチ何なのか理解できませんでした。アバウトな質問で申し訳ありません。回答していただけるとありがたいです。

CBTは認知を変えることで問題を解決しようとしますが、ACTでは自分に生じている認知を変えるのではなく、十分体験する (冷たい氷水に手を入れている場合、その痛みがどのようなものでそれが自分にどういう影響を与えているかをよく観察する) という違いがあります。

また、文中何度か出てくるクライアントという表現が度々クライアント表記となっており違いが気になった。

これ、両方同じように読めるのですが、「クライエント」か「クライアント」かということですよね。ゆらぎがあってすみません、どちらでも大丈夫です。

YG性格検査で調べたところ無料で受けることもできるようですが、自分の性格だけではなく「中身がどういうシステム (加点減点など) で、どのように診断されているのか」も気になるところです。

採点法まではこの授業の内容ではないのですが、『「心理テスト」はウソでした。受けたみんなが馬鹿を見た』という本の140ページあたりから分かりやすく説明されています (この本では題名のとおり、心理テストに対する批判的な内容ですが)。Amazonで古本が安く入手できます。

分からなかったことは、他に臨床心理士と公認心理士の違いはありますか、業務内容やどちらの方がなるのが難しいのかなど知りたいと思いました。

なるのが難しいのはどちらかといえば、公認心理師の方でしょうね。学部と大学院両方が必要です。学部もどこでもいいわけではありません。業務内容はあまり変わらないと思います。将来的には臨床心理士は先細りかなと個人的には思っていますが、どうなるか不明です。

授業で分からなかったこと臨床⼼理⼠と公認⼼理師の比較の部分で「臨床⼼理⼠は資格を更新しないと失効するが、公認⼼理師にはそのような制度はない」とありますがこのような違いがある理由はあるのでしょうか?

すみません、なぜこうなったかは「中の人」でないので分かりません……。

前回の小テストが思った以上に点数が低くてショックだったので今回はいい点をとれるよう努力したい。

点数が低い学生がいるとショックなのはこちらも同じです。

質問は無意識とは本能であり、そこからなにかをしたいと考えるときの動力がエスという理解でいいですか。

無意識は本能かどうかということではなく、知覚できない部分という意味です。エスは無意識とほぼ同義ですが、そこには性欲であるとか攻撃性といった本能エネルギーが存在すると考えられています。もちろん、そんな物質が実際にあるという話ではないわけですが。

無作為化比較試験の部分で、「治療に積極的かどうかが結果に影響する」とありますが、この治療に対する積極性というのは、純粋に治療行為に対して積極的なことでしょうか? それとも以前までの私のように臨床心理学に対しての信頼が薄いということなのでしょうか?

前者です。

16の臨床心理士は心理カウンセラーとは違うのですか?

臨床心理士が心理カウンセラーとして働いていることはもちろんあります。

資料の中で、「患者・クライアント・クライエント」と書かれていましたが、これらの違いや使い分ける意味を教えてください。

患者は心理療法の対象としてはあまり使いません。クライアントかクライエントと言いますが、これらは単に表記のゆらぎです。すみません、こちらで表記のゆらぎチェックが不十分だったということです。

検査の名前や用語が出てくるときに横に英語での言い方が書かれていることがあるがその英語も日本語とセットで覚えた方がいいですか?

英語は覚えなくてもいいです。どちらかというと英語を書いているのは僕が検索して調べやすくするためです。たまに日本語訳が複数あるものもあるので、英語でも書いています。

学校心理士は学部4年を得てなれるのですか?

実務経験があればなれるようです。

半構造化面接はあらかじめ質問項⽬は用意していて、内容を適宜変更する方法とあるが、変更する内容は前例などから数パターン用意したりしているのですか?

そういう場合もあるし、途中からは完全に自由になる場合もあります。厳密に決まっているわけではありません。

質問です。臨床心理士と公認心理師について「士」と「師」の違いはありますか?

公認心理師は国家資格で、国家資格では「士」を使うものと「師」を使うものが分けられているようです。多分法律の話になるのだと思います。よく分かりません。

臨床心理学は医療の中でもどのようなところに使われているのかが詳しくわからなかった。そして医療以外のところではどのように使われているのかもわからなかった。

医療だと精神科がありますよね。医療以外では教育分野などでスクールカウンセラーが活躍していたりします。

教科書を購入したのでそれに沿ったレジュメを作っていただくことは可能ですか??

え? ちょっと言っていることの意味が分かりません。教科書はとても親切に書かれてあるので、そのまま読めば分かりますよ。教科書は僕が作ったPDF資料を理解する前段階として存在するものです。あなたの言っている「レジュメ」は僕が作成したPDF資料にあたります。

質問や要望は特にないので思ったことになりますが、個人的に字を見るより動画などで話すのを聞いている方が頭に入りやすいと感じました。でも、字の方がすぐに前に戻って確認できるというメリットもあると感じました。

文字のメリットはそれです。もし聞いた方が分かりやすいというのなら、自分で音読すればいいのです。どうせ僕が映像資料を作ってもPDF資料を読む内容になるので。

カタカナの記述問題は変換がうまくできなくて時間を食うのでできれば選択にしてほしい

WindowsだとF7でカタカナになると思う。MacだとControl + K。この際文字入力にも慣れましょう。文字入力に慣れていないから選択式にするというのは全く本末転倒です。

テストの出る順番がバラバラなのでできればレジュメ順にしてほしい。

その方が勉強しなくてもいい点が取れるから? 教材をしっかり何度か読めばどこにこの問題の答えが書いてあるかはわかるようになります。そうなってから解きましょう。

臨床心理学は他の心理学の分野と違い、実践も行うとあるが、逆に言えば臨床心理学以外の心理学の分野は実践を行わないということですか?

そんなことはないですが、圧倒的に数は少ないでしょうね。

資料中の査定 (アセスメント) のところでウェクスラー知能検査の指標の中にワーキングメモリー指標というものがありました。これはどういったものですか。

ワーキングメモリーについては認知心理学 (1) で学びます。それまで辛抱してください。

個人的にこの資料は、見にくく、文章が頭に入ってこないため理解に苦しみます。理解しやすいように内容を必要なものに絞って簡潔にまとめてほしいです。

内容を必要なものに絞って簡潔にまとめたものがこの資料です。読む訓練をしましょう。こんなものより難解な本など世の中にいくらでもあります。僕の文章がいいとは思いませんが、読める力は重要です。

そもそも存在しなかった虐待の記憶を思い出すという問題があると書いてあり、もともとなかった記憶が作られるとはどういう仕組みなんだろうと思いました。

認知心理学 (1) で学びます。

DSM-5のところはすべて覚える必要がありますか?

ないです。

ACTとCBTの違いが難しかったです。(284行~) 資料の10ページにクライアントの例 (293行~) があり、その例もどちらの療法によって良くなったのかがよくわかりませんでした。

前半の質問はすでに他の場所で答えているのでsなこうんしひてください。「どちらの両方によって良くなったのか」については、この例ではACTを採用してよくなったと報告されています。CBTだったらどうだったかは事例研究なので分かりません。

授業で分からなかったことは、YG性格検査の12の特性のアルファベットがなぜそのアルファベットなのかということです。

これはそれぞれの傾向の英語の頭文字です。あまり気にしなくても大丈夫です。

また,”ある時点で何らかの症状を訴えてきたクライエントがある⼼理療法を⾏った「結果」、よくなったかどうかは簡単には分からない。来談したときにはたいへん悪い状態で、それが単に平均に回帰しただけかもしれないし、⾃然に回復しただけかもしれないからである。”というところがよくわかりませんでした。

平均に回帰する、というのは単に最初に来たときには調子の悪いときで、次に来たときはいつも通りだった、という意味です。

科学者の名前と両方の名前が一致できる覚え方ないですか?

療法、かな。何度も読んでいれば勝手に覚えちゃいますよ。

質問はその人の心理的状態を測る手段はいくつもあるのに、わざわざ知能検査をする必要はあるのか? と感じたことです。

いくつもある手段の一つが知能検査だと考えたらどうでしょう? 知能検査も必要がなければしません。

臨床心理士は何に役立つのかわからなかった。

これ、臨床心理士に喧嘩を売ってる? (わけではないよねw)

マズローの欲求階層説が再検討の余地があるという部分の例で自己実現の欲求と生理的欲求は必ずしも独立していないとあるが、なぜ配偶者を見つけるうえで自己実現にかかわる諸能力が関係しているのかがよくわからなかった。

ここらへんは進化心理学の授業で理解してもらえればいいと思う。この疑問をもったままにしていてください。

テストのときまでにたくさん出てきた心理学者の名前と治療方法などは覚えないといけないですか?

もちろんです。

今先生の資料を印刷して大事なところをマーカーで引いているだけなのですが、心理学用のノートを作るべきでしょうか。

ノートを別に作るより、印刷したものにメモを書いたりマーカーを引くのがいいと思います。配布資料が板書やノートだと思ってください。

行番号からの引用部分が何を表しているのか、よく分からなかった。

これはCBTではなく、ACTを使うと判断した経緯が引用されています。

テストはなにをみて勉強すれば点数が取れますか。このまま点数が低ければ単位にも影響しますか。お願いします。

PDF資料を熟読してテストに臨んでください。テストの点数はだいたい6割で合格と考えてください。低ければもちろん影響します。

フロイトの精神分析のところの、人格を自我・超自我・エスに分けて考えたことが精神分析とどう関連しているのかがわからなかった。

抑圧というのがポイントです。意識下で起こっている抑圧が問題となって、いろいろな症状を引き起こしていると考えれば、その抑圧を開放する必要があるだろう、ということです。

341〜344のとこがわからなかったです。

もっと具体的に分からないところを教えてください。原型とは集合的無意識の内容です。例えば太母 (グレートマザー) や老賢人などがあります。老賢人といえば、『風の谷のナウシカ』に出てくるユパ様のような存在です。神話や昔話などに出てくるので、われわれの心の奥底で共有されていると考えられています。こういうものが原型です。

疑問に思ったことは、オリジナルPDF40行目の「彼」というのはヴィルヘルムとウィトマーどちらを指しているのかがよくわかりませんでした。前後の文を読むとヴィルヘルムのことだと思って読み進めましたが、もしウィトマーのことを指しているのであれば教えていただきたいです。

この「彼」はヴントのことではなく、ウィトマーのことです。読み直してみると確かに誰を指しているのか分かりにくい文ですね。

心理学的アセスメントの結果で100%の信頼性100%の妥当性がみられる検査はこれからできるのかなと疑問に思った。

テストというのは完璧なものというのは絶対にできません。そこで複数のテストを組み合わせたりします。テスト・バッテリーという考え方です。

広島修道大学では今回の授業で出てきた資格などでとれるものはあるのでしょうか?

臨床心理士も公認心理師も取れます。

普段やるような心理テストは信頼性が無いということですか?

それはあなたが普段どのような「心理テスト」をしているかによりますが、「道を歩いていました。登り坂と下り坂があります。あなたはどちらを選びますか」みたいなのは信頼性も妥当性もないです。

どの学部でも認定心理士の資格は取れますか?

認定心理士は一定の単位を取ればいけると思うのですが、心理学科でなければ単位を揃えるのは難しいと思います。心理学科でなければ受けられない科目もあります。

公認心理師の試験の形態が全問マーク式で行われていることに対して先生はどう考えますか。

問題ないんじゃないんでしょうか。センター試験もマークです。

質問ですが、大学院に進学せずに四年間の心理学を勉強して卒業した後に、心理学に関する仕事に勤められますか?

公務員の心理職であれば大学院に進学しなくても大丈夫です。

臨床心理士と公認心理師でこれから主流になるのは、国家資格である公認心理師なのでしょうか?

多分そうです。

前回同様興味深い内容でした。(私にとって)文章量が多いはずなのに、自然に読み進められるので、自分がどれほど心理学に興味があるのかが分かった。

そう言ってくれてたいへん嬉しいです。

フロイトの理論は、倫理の授業で大まかに習ったことがあるのですが、329から332の内容が分からなかったです。
資料には、たくさんの手法や療法が出てきましたが、臨床では相手に合わせて選んで使うのですか? それとも一通り試してみたりするのですか?

ちょっとフロイトの解説のところはそもそも文章がうまく書けていませんでした。すみません。問題となるような欲望が意識に上ってくるのを超自我が押さえ込もうとします。こうした抑圧の過程が症状として出てきます。療法は相手の状況を見て選ぶことになると思います。やみくもに一通り試したりすることはないと思います。

先生はいつから心理学に興味を持つようになりましたか? そしてそのきっかけは何ですか?

僕はもともと学部は北海道教育大学というところで、教員免許をとらなくても卒業できる「ゼロ免コース」でした。そこで「文化科学コース」というところに所属していて、文化人類学を専攻していました。僕は文化人類学がとても楽しかったのですが、先生が国立民族学博物館に異動してしまったため、隣の研究室にいた社会心理学の先生に卒論指導をお願いすることになりました。やってみるとわりと面白いので、心理学の大学院に行こうと思って、北海道大学に進学しました。わりと、たまたまです。