後期末授業アンケートの結果 (2008年度)

前期末にもやった反省を。

前期末と同じく「13. 授業は全体として満足した」(満足度) の項目 (3点がない5段階評価) の平均 (前の記事でも書いたが、等間隔でないのに平均してるぼけな採点法を本学では採用している) を見てみよう。少人数クラスの演習や実習 (つまり、3年生と4年生のいわゆる「ゼミ」) は全て5点満点。少人数なので基本的に学生側の評価も甘くなるが、全て満点は多分初めてだ。よい学生に恵まれた。ありがたい。

さて、履修者数190名 (うち回答者数104名) の「進化と人間行動」はどうだろう。満足度の平均は4.5点。1点 (「そう思わない」) を付けた学生はいないが、2点 (「あまりそう思わない」) を付けた学生が6名。履修者数が101名から200名までの授業の平均値が4.3なので、案外平凡な値だ。

自由記述欄に目を移そう。スライドを映してからノートを取る時間を十分取ったのが高い評価を受けているようだ。 ブログで毎回学生への回答をしていたのも好印象。「知識が増えた。脳が重くなった」と書いている学生がいるが、知識が増えても脳は重くなるはずがないので、何か怖い病気なんじゃないかと心配になった。はやめの受診をお勧めする。「身近で俗っぽい例で話を進めてくれたので」って、俗っぽくなんてないぞ!

1限にこの授業があることに不平を漏らしている学生がいたが、それはこちらも同じだ。ここくらいにしか入れられないのだ。こちらも1限なんて嫌なのだ。部屋が暗いことにも少し不満があるようだ。スライドを映すとダウンライトしか付けられないだめな設定になってるのだ、あの教室は……。

「スクリーンに映すとき、たいていの先生は次に進むのがはやくて書ききれないのですが、中西先生は多く時間をとってくれたので、きちんとノートがとれてよかったです」—-ノート取れないといらいらするんだよねえ。これ、自分が学生時代に (当時はOHPだったが) 経験したので、よく分かる。「朝一でするには、過激なところが多かったです」とのことなので、来年度からは夜のバーでやるのがいいね。

「かじょう書きっぽいところで、全部『■』からはじまるので、ノートとりにくかったコトもある」—-だったら、自分で丸数字とか工夫するべきだ! 社会に出たら誰も「ノートをとりやすいトーク」なんてしくれないんだよ?

さて、全体的に好印象な「進化と人間行動」と異なり、「心理学外国語文献 (01クラス)」はひどい。何がひどいかというと、自由記述がほとんどない。履修者数は44名 (うち回答者数は31名)。授業の満足度平均はなんと3.9点! これは相当低い。「あまりそう思わない」学生が8名もいるのだ。この小さなクラスで! 改善してほしいところには「パソコンで提出物をやるとついつい忘れてしまうためプリントの提出物も作ってほしい」というエコを無視したコメントや、「使うプリントがむずかしい」という難易度に対する注文、「提出物期限を次の授業までにしてほしかった」といった課題提出に関する要望があった。ひどいのが「学習意欲をかき立てられた」という項目で、これに「そう思わない」が3名、「あまりそう思わない」が11名もいる。あわせて14名。また英語嫌いを増やしてしまったようで、大いに反省している。僕自身英語は「しゃべれない、聞き取れない、ちゃんと書けない」の三重苦なので、この評価はほぼ正当なものだろう。誰かもっといい担当者を付けたほうがいい。もうひとつの02クラスのS先生のところはどうだったのだろう? 今度こっそり教えてください > S先生。