「進化と人間行動2012」の感想 (8 Jan, 2013)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。お返事が2ヶ月近く遅くなってしまった。ごめんなさい。

今回のビデオを見て、ヒトの表情は分かりやすいものと分かりにくいものがあるなと改めて思いました。

そのくらいは、今回のビデオを見なくても分かるだろう。

進化生物学と、進化心理学は大体同じなのかと思った。

進化生物学の知見を心理学に生かしているのが「進化心理学」。

お母さんの顔が無表情になると赤ちゃんもションボリするのはかわいかった (笑)

責任重大だよね。

「なぜ人は生きていて、死んだらどうなるのか」など、延々と考えてしまって、

最初の質問の答えは簡単で、ビートたけしによれば「親がやっただけじゃねえか」。死んだらどうなるのか、は、生まれる前にどうだったかを考えればいい。多分もっと眠れなくなる。

日本の男性の殺人率が減少した理由として社会の現状が1番大きいのかもしれないが、殺人の生きるうえでの必要性が小さくなったというのは考えられないのだろうか。

もしかして、いわゆる「識者」が嘆く「最近の日本」の現状と関係があったりするかもしれないよね。「最近の日本はここがだめ」と言われるような要因が、同時に殺人も減らしているとしたらどうだろう、と意地悪なことも考えたくなる。

豚、鶏、牛、魚などは殺してもいいのに、どうして人間はダメなのでしょう。

菜食主義者「本来は豚とか鶏もダメなんだよ」

ライオンがライオンを食べたりはないと思います。

カマキリは小さいのだと食べちゃうし、オタマジャクシも共食いするよ。動物の世界と人間の世界を一つの倫理軸で評価しようとするのは無理。

普段は彼氏に会いたい、と思うけど、二週間ぐらい会わなかったらなんかすごい気持ちが冷めて会いたいと思わなくなります。

勉強になります。別れたい女からは2週間逃げまくればいいわけだ。

日本で殺人は減ったが、逆に自殺は増えたんじゃないかと思います。

人口10万人あたりの自殺率自体は単純に増加しているわけではないみたいだよ (参考資料)。

日常の中で「そりゃそうでしょ」とか、「あたりまえ」と思いがちなところに疑問をもつのが大切なんだなあ、と思いました。

まさにそう。学者への第一歩。

この授業をとってから日常的な事の中に問題や疑問を見つけようとするようになっていた。

とてもいいことです。卒論のテーマも、そういう視点から見つけて行きましょう。

私はもうすぐ20歳になります。アクティブに生きていきたいです。

がんばってください。

確かに人を殺すっていうのは、難しい問題で、なぜその事が悪いのかというのは言葉につまると思った。

殺人 (少なくとも同一グループ内での) は悪いという倫理観を持つことが人類の適応上有効だったんだろうと思うが、他のグループの人に関しては殺しても構わないと思ってしまうのも、また人間だと思う。日本で死刑賛成の人が多いのは、そういうことだよね。「ものすごく悪いことをしたグループの人は殺しても構わない」ってこと。

ヒトの表情の変化に個人差があるのはなぜなのですか。

表情を隠せる人とそうじゃない人がいるってのはありそうだけど、みんなが表情を騙せるようになると表情自体に意味がなくなるよね。だから、そういうことは誤差なんだと思う。

女性より男性の方が殺人率が高いのは、男性の方が感情に対する衝動に弱いのでしょうか。

感情に突き動かされることが、女性よりも男性でより重要だ、ということだろうね。

稀に連続殺人犯や殺人を愉しんでしまっている愉快犯がいますが、彼らは何故殺人をするのでしょうか? 進化の過程に原因があるとは考えにくいのですが……。

遺伝の問題という領域に踏み込んで考えることもできると思うけど、でも、全ての例を一つの理論で説明することなんてとてもできないよ。