学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。
僕は「USJのジュラシックパークは面白かったです」と言うと、先輩は、「あれは怖かった。二度と乗りたくない」と言っていました。同じものに値足て恐怖を抱く人と抱かない人の違いは何なのでしょうか?
それはドーパミンD4受容体の多型 (個人差) として説明されているらしいよ。スリルに感受性の鈍い人と鋭い人がいるという話。
心理学系の仕事につくときに何か資格はいらないのですか? 持っておいた方がいいものがあれば教えてください。
大学教員になるための資格は基本的にない (あえて言えば、これは資格と言うべきなのかどうか分からないが、最低修士号、望ましくは博士号があるとよい)。臨床心理の仕事がしたければ (あるいは臨床心理を教える大学教員になりたければ) 臨床心理士を持っておくといい。うちの大学院の場合、心理学検定の1級を持っていると一部の試験科目が免除されるので、そういう目的があれば心理学検定を取っておくのもいいね。
まず、自分のこともちゃんとできないのに子育てなんてできるはずもないといった感じです。
自分のことはちゃんとできないけど立派な子どもが育つこともあるのだから、あまり悩まないほうがいい。
恐怖を感じた時や、不安になった時、落ちついて行動すれば何ともないことなのにパニックになってしまい、正常に行動できないことが多い気がするのですが、これは、危険への対処を促進する所か、より危険な状況になったりしないのでしょうか。
例えば狭い部屋で火事になったとき、パニックになって部屋から出られないなんてこともあるが、それは多分われわれの暮らしている環境が、われわれが進化して来た環境と異なるという問題もあるのだろう。
心理学概論IIで「心とは何か」というレポートを書かされました。心とはいったい何であるのでしょうか。「心とは何か」について考えること自体がとても意味ないことだと最近思います。
せっかく心理学専攻の学生なんだから、考えようよ。僕の意見では「心とは、それがあると仮定するとうまくいく、想像上の産物」。
シャープペンシルを忘れたので、黒ボールペンで失礼します。
これからもうシャープペンシルは持ってこなくていいよ。大学生になったら鉛筆なんてもう使わなくていいのだ。僕は高校時代からボールペンでノートを取っていました。
恋愛をすると、相手を見たとき、血流が速くなり逃げたくなるのは、一種の恐怖なのでしょうか。
怖い相手と恋愛をすることもないと思うから違うでしょう。
国立人口問題社会保障研究所が、18才から30才までの恋人の有無について調査していたと記憶しています。低下し始めているようです。
でも、このデータを見る限り、あまり変化はないようだ。「草食系」はやはりデマ? あれ、不思議だな、1987年には恋人として交際している異性がいるが19.4%、交際している異性はいないが48.6%で合計して68%しかいない。残りは何? ああ、友人として交際している異性がいる、というのがあるのか。この率は随分低下しているね。
トマトソースはコンソメいれてみたらおいしいと思います! 適当ですけど……。
コンソメじゃなくて、コンソメスープのもとになるやつ (ブイヨン) でしょ。確かにあれは入れたほうがいいと思う。
リアクションペーパーへの返答を聞いていて、いつも思うのはあたり前だと思ってきたことや常識だと思い込んでいることも本当にその根拠やデータはあるのかを疑うことが必要であるということです。
それはよかった。でも授業が終わると雑談以外は完全に忘れ去られているのがつらいところだ。
(主婦の仕事) 1日9時間働くとします。時給800円とすると
随分時給設定が安いな。絶対その値段ではやりたくないよね。
女性は男性に対して精神的な不倫に関して嫉妬するから、記念日を聴いてそれを確認するということで、友人 (特に女の子 (照)) には誕生日にお祝いするようにしているのですが、これはけっこう理にかなってたりしてますか?
かなってたりしてます。あとは髪型を変えたり新しい洋服をおろしたりした場合にはちゃんとそれに言及する。
先生の愚痴は、生活感があって、人間味を感じておもしろいです。
以前Twitterで「大学教授のくせに生活感があってよくない」というようなことを言われたので「だから教授なのだ」と言い返してやったのを思い出した。
恋をすると胸が苦しくなるのは何故ですか?
生理的な喚起が高まる (=興奮する) から。
アイドルのルックスのことで小競り合いがあったが、別に先生が誤ることはなかったと思う。
すみません。
恐怖症は経験から生じてくることもありますが、生まれつきでつくものってあるのですか?
生まれたときから経験を必要とせずに生じる恐怖症というものがあるのかどうかというのは分からない。
最近、手書きでも「、」が「,」に近くなってる気がします。
ちゃんと身に付いていていいね。
ムードル上で出される課題の件なんですが、先生が (締切にしました) と出したときに評定が出ているのですか? 提出したものに評定が出ていなかったので……。
ああ、それはまだ締切にしていないやつなので、近いうちにやります。
あと、前回の表情についてのことを、個人的にももっと知りたいので、よかったら先生のおすすめの本を教えてください。読みます。
エクマンの『表情分析入門』なんて手始めにどうだろう。ああ、それより先に北村英哉・大坪庸介『進化と感情から解き明かす社会心理学』を読もう。
寒さと暑さに対しての苦手意識はどこから生まれるのでしょうか?
僕は北海道生まれの北海道育ちだが、寒さにはかなり弱い。北海道では室内が暖かいし、外を歩く時はかなり暖かいコートを着るので、あまり寒い思いはしないからかもしれない。こちらは特にお店の断熱がちゃんとなされていなくて、室内なのに寒いことが多く、嫌になる。
最近おばあちゃんの痴呆が進んできて大変です。会話がかみあいません。記憶がゆがめられてます。
あれは家族にとっては相当しんどいよね……。介護をしている人が倒れないように、気をつけてください。
今日は書きたいことがたくさんあります。まず昨日オーディオが水没し、そのうち使えなくなると宣告されました。
ごめん、今日はあまり書きたい気分じゃないので、最初のだけ。「オーディオ」と書かれると僕はこういうのを想像するのだが、ポータブルなやつだよね? iPhoneでいいじゃない。
先生が料理できると知って、ちょっと意外に思いました!
多分教育や研究よりは向いているよね。
色々な授業で、「この理論とあの理論は対立していて、どちらが正しいのか議論している」というのがよくあるけど、どうして「どっちが絶対」というのを突き止めようとするのかがよくわからない。「この場合はこっちが正しくて、あの場合はあっちが正しい」ではダメなのか。
だいたいはそれも含めて議論をしていることが多い。しかも、そういうガチのバトルを繰り広げることによってデータが蓄積されてわれわれはより真実に近づくことができる (少なくともそう信じてみんなやっている)。真実の探求は個別の研究者に可能なことではなく、研究者のコミュニティ (学会など) によって実現可能なのだと思う。それは、正義の探求が弁護士個人に可能なのではなく、裁判というシステムによって担保されているのと全く同じ。
スポーツをしている時に、アドレナリンが放出されるといわれているけれど、それはスポーツをすることに恐怖を感じているとういうことなのか気になった。
同じような生理状態でも、状況によって感情のラベルは異なる。スポーツをするときのアドレナリンの放出は恐怖とは違う。
先生のツイッター見てたら、先生ってよく、散歩いくんですね。先生はフォローしたのに、うちのことしてくれません。泣
学生は見つけたらだいたいフォローする主義なので、気付いていないだけだと思う。アカウント晒してよ (ツイッターで@つけて書いてくれたら分かると思う)。
もう4回欠席しました。これってアウトですか?
もう欠席しないように!
今日の話で、中西先生がいい夫、いいお父さんすぎて感動しました。
そういうふうに見えるように話しているからね (自己呈示)。多分家族には別の感想があることだろう。
人は緊張した心理状態の方が上手くいくといいますが、わたしは逆に失敗してしまいます。これは個人差なのでしょうか?
その話に興味があるのなら、ぜひ来年度後期火曜1限に予定している「集団力学」を履修しよう。「社会的促進」とか「社会的抑制」の話が関係するはず。
レストランやファーストフード店で、ソファ席に座りたがる子がいますが、それも捕食者への無意識の恐怖ですか?
楽だからじゃないの?
うしろの方から風がきて、すごい寒いのですが、どうにかなりませんか。
大学がケチなせいで、暖房入るのが遅いのが問題。でも、次の時には暖房が入っているはず。
「モジュール」というのが良くわからなかったです。
実は僕もよくわからないんだ。必ずしも実体ではないから。
学習心理学で恐怖をとりのぞく実験がありましたが、それはサルにも可能なのでしょうか?
もちろん。人間にだって。
ハロプロの件、あやまってくれるとは思ってなかったので、うれしかったです。ありがとうございました。
それはどうも。人にはそれぞれ大好きなものがあるからね。
アドレナリン=エピネフリンですか?
そう。