「心理学概論I 2010」の感想 (20 July, 2010)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。

もし仮に一度滅びたかもしれない種がまた出てきたとしたら、進化がリセットされたということですか。

進化はリセットされない。かならず前の世代の上に起こるのが進化。絶滅したものは復活しない。

人間の脳が大きいのは、捕食者との遭遇などの身の危険が少ない環境になったことも関係があるんですか。

どうだろう、むしろリスクに満ちた環境であることが、脳の大きさに有利に働いたという感じがする。

大奥を初めて見たときも、なかなかの衝撃を受けました……。

すごいな、僕は大奥見たことない。生まれた頃にはもうなかったので。

頭の大きい人は脳が大きく、優れているなんてことはあるのでしょうか?

それは昔の骨相学。

全体的に、女性は損することっていうか大変なことが多い気がします。(中略) 男の人は「男でいい」って言う人のほうが多いです。

そんなことはない。男なら誰だって一度は「女になって女湯に入ってみたい!」と思ったことがあるはずだ (多分そういう発想は女性にはない)。

メスがオスより大きい個体はメス同士のたたかいがあるってことです?

そうではなくて、卵を産む必要があるとか、そういう理由でメスが大きくなる場合がある。メスの方が貴重な性なので、基本的にメスは選ぶ方。選ばれるオスが戦う。

道徳について少し調べてみたくなりました。

それはよい心構え。道徳の研究は心理学でも、生物学でもとても重要。

脳の単位はミリリットルなんだなと今日、改めて思いました。

ccでもいいし、表面積で考えてもいいよ。

最近は自分の子供を殺す事件が増えたような気がします。

デマ。昔からそんな事件はたくさんあった。家族はリスクに満ちているもの。

子を粉ミルクで育てたら、育てる方が、年子が生まれやすい、という事ですか?? これはやっぱり違います?? 笑

笑ってる場合じゃないよ。授乳させないほうが排卵がはじまりやすいので、年子がほしい場合にはミルクにするべし。でも、おっぱいたくさん出るひとの場合はそんなもったいないことはしないほうがいいと思うけど (ミルクだってお金かかるんだし)。

人間だったら、自分の子を殺した男の子を産むことは、ほぼ絶対というぐらいありえないことだと思う

そんなことはない。戦争になるとしょっちゅう起こるよ (戦争というのはそういうものだ)。また、女性にとっては、子を殺されることはつらいことだし、生物学的にも「よくない」ことなんだけど、子どもを生む事はどんな相手であれ、生物学的なメリットになるという点は (倫理的な問題と切り離して) 考える必要がある。

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