「心理学概論I 2010」の感想 (8 July, 2010)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。

ネアンデルタール人はホモサピエンスと同じ種でありながら、どうして絶滅したのだろうと思った。

ここらへんはまだよく分かってないのよねー。

私はよく寝ぼうしてしまうんですがお母さんも時間にルーズなところがあるんで

自分の母親のことを人前で「お母さん」と呼ぶのは恥ずかしいのでやめよう。ちゃんと「母」と言いましょう。自分の妻のことを「奥さん」と言うひともいるけど、これもかなり違和感あるな。

前から気になりましたが、この出席カード先生が全部読んでチェックするんですか。あと、質問を読んでから答えるのって時間はどれくらいかかりますか。

もちろん全部読む。一回の授業で1時間はかかるかな。個々の質問については、調べてから回答するものもあるので、時間は一概には言えない。美人秘書がいたら全部やってもらうのだけど。

今日やった「種の保存」関連は 4. 利己的遺伝子 の内容ですか? 4-1は 利己的遺伝子とは? でしたが、今回のところは何番にあたりますか?

あれ、何番だろう。ここらへん適当にやっているので……。「利己的遺伝子」の話のところには間違いない。

“種”ってドコまでを”種”っていうのだろう、と思いました。

はい、あなたちゃんと授業聴いてなかったね。それ、説明したよー。

今日は猛烈に眠かったですが、先生の服の色のおかげで寝ずにすみました。

よかった。

例えば親が子を守ろうとするのは「種の保存」のためではないということですよね?

そう。親が子を守ろうとするのは「血縁選択」。つまり、子は親の遺伝子を半分くらい受け継いでいるわけだから、その子を守るのは自分を守るようなことなのだ。

試験が近くなって焦りぎみの今日この頃です。

1年生はいいよねえ、だんだんテキトーになって勉強しなくなっちゃうので……。

「レミング」と聞くと某ゲームを思い出すのですが、先生は分かる世代ですよね。

その話をするとは、なかなかやるな。話に出そうとしたけど、多分誰も分からなくておっさん扱いされると嫌なので、やめておいた。

先生はカープ応援してますか? ちなみに私はカープもサンフレも応援してまっす!!

もちろん応援しまくり。新球場はまだ行ってないけど、サンフレッチェのゲームは見に行くし。でも、日ハムとかコンサドーレ (今は二部だけど) と対戦するときは微妙な気分だね。

私もアランジアロンゾ好きなんですよー!! いっぱいグッズ持ってますよ♡ ちなみに私はわるものとうそとき、うおくんとかっぱくんが好きです。

僕なんて、アランジバイク2台持ってるよ。2004年のと2008年の。『わるい本』はかなりいいよね。2002年くらいまで広島にもショップがあったんだけどねえ。

moodleのテストに出る重要用語を見て勉強すれば十分ですかね。

あ、ごめん、あれ途中までしか作ってない……。なんとか今週中にある程度作りたいけど……。ノートを見直すのがいちばんかな。

交配した後、オスとメスのどちらかが死んでしまったり (確か、カマキリはメスがオスをたべるみたいな話聞いたことあります。) ということがありますが、これは子孫を残すための自己犠牲といえますか?

自己犠牲でもなんでもなくて、子孫を残したら死ぬのがむしろふつう。人間の場合、特に女性が閉経後も長く生きるのは謎とされている (男性は死ぬ寸前まで生殖能力がある場合も珍しくない)。生物学的には、子孫を残す能力がないのに生き残ることのメリットは何か、という問題。「おばあさん仮説」というのがあって、孫の世話をしたりすることによって、子孫が繁栄するのを助けていると考えるひとたちもいる。オスのカマキリだって必死に逃げようとするのだから、自己犠牲ではないよね。

大きいアリと小さいアリはきっと交配できないですよね?

どうなんだろう。人工的にさせたら子孫を作りそうな気もするが……。

自己犠牲集団のイメージがわきにくいんですけど、アリとかハチとかのことですか?

アリとかハチが自己犠牲的なのは、同じ巣にいる他の同胞はみんな血縁者だから。血縁者を命がけで守るのは、「血縁淘汰」を考えると、当然のこと。自分を守っているのと同じなので。

中西先生の授業は他の先生に比べて、命題というか、これをおぼえて帰れ、みたいなのがはっきりしていて受けやすいです。

まず伝えたいことは何かを考えてから、シラバスを組み立てて、授業を作れば、自ずからそうなる。それが理解しているかどうかを調べるのが期末試験なので、がんばってください。

人間行動を進化的観点から見ることのメリットは何ですか?

自分で考えましょう。これまで授業を受けていれば、分かるはず。間違っていてもいいから、何か書いてみましょう。