学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。質問が多すぎて、答えられないひとも結構いる。ごめんなさい。
認知的一貫性は自分の態度を決定するもので、他人の行為に一貫性を求める傾向がある、ということではないのですか?
認知的不協和理論なんかは、自分の態度の一貫性を求める結果として、態度が変わったり、行動が変わったりするんだよね?
悪いことだと分かっていながら敢えてやるところとか、これも不協和なんでしょうか。
そう、そういう場合は不協和が生じる。
自分が好きな物を、嫌いな人が好きだということを不快に感じることは人間以外でも当てはまるのでしょうか?
それは考えたことがないなあ。人間以外の動物で、そこまで推論できるのはいるかな? チンパンジーの連合形成ではそういうのが観られるのかな。
認知的一貫性と選択的情報処理とは、人間には都合よく解釈してしまう働きがあるということでしょうか? 例えば、授業中どうしても眠い時に、「いつもは頑張っているから今日ぐらい寝てもいいや」と授業の居眠りはダメだという認知をいつも頑張っているからという認知に取り替えて寝てしまう
それは認知を取り替えるというより、「いつもは頑張ってる」という新たな認知を付け加えているということ。
私は人を注意することが苦手です。自分も必ずしもちゃんとできている訳ではないのだからと考えて人を注意することができないのですが、これも、不協和と言えるのでしょうか。
注意をしている自分と、ちゃんとしていない自分というのは不協和だから、そういうことを避ける、と認知的不協和理論で解釈できそう (正しいかどうかは謎)。
認知的不協和理論のヘビースモーカーの例での解消の仕方は、防衛機制の合理化と (この例に関しては) イコールと考えていいんですか?
そう言われるとそうだね。よい着眼点 (同業者の方、間違えていたら教えてください)。
今まで、いろんな先生から認知的不協和の話を聞いたが、中西先生の説明が一番分かりやすかったです。
ありがとう。
ダイエットをしている女性は”やせたい””食べないことは体にわるい””やせたらきれいになれる”と思っているようですが
そうなの? 食べないことはむしろ身体にいいと思っているんじゃないかな。若い女は痩身願望ありすぎ。
不協和軽減のための態度は自分に言い訳をしているように思えます。これが正当化なんでしょうか?
その通り。
来週の授業の前に、認知的均衡理論と認知的不協和理論の違いをもう一度説明してもらえると助かります。
了解。
毎回、例をだしてもらうまで殆ど理解できません。先生の例分かりやすいです。
例示すると分かりやすい、というのは確かなのだけど、理論を聞いて自分で例を考えてみるというのも訓練になるのでやってみましょう。
不協和軽減しない人はいるんでしょうか?
もちろんいると思うけれど、本当に不協和を軽減しようとしていないのか、そもそも不協和を感じていないのかは調べてみる必要があるね。
心理学をうまいこと理解するコツはありますか?
身近な例で考えてみること。
もう少しスライドを長く表示してほしいです。
そうします。
私だったら高い報酬をもらうことほど嬉しいことはありません!
そう、それはそうなんだけど、フェスティンガーとカールスミスの実験は、その報酬をもらうことがどのくらい嬉しいか、ではなくて、実際に行った実験がどのくらい (本心から) おもしろいと思ったか、ということを訊いている。
認知的不協和理論のことですが、+、+、+の時の均衡状態時と、-、-、+の時の均衡状態時では何か違いはあるのですか?
いずれも均衡で安定する、ので同じ。