「進化と人間行動2017」の感想 (12 Dec, 2017)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。Rozin先生の講演会に出たひとはその感想も書いてほしい、とお願いしたところ数名が書いてくれた。やはり英語の問題はあったと思うが、こういう話を楽しむためにも英語の勉強は続けてほしい (若干ブーメラン)

人が虫を食べないのは、モラルというよりは食事を視覚的に楽しむことが多くなり、飽食が当たり前のようになってきて、栄養よりも、見た目の方に重点を置くようになった文化的な理由があるんじゃないかなと思いました。

その説明だと、なぜ見た目を重視すると虫を嫌うのかが説明できない。虫をおいしそうーって思わないのはなぜか。

人間は脳の1割ほどの能力しか使えていないときいたことがあるが

それはよくある都市伝説だと思う。そんなことはない。

教科書に載っている研究が1997年とか90年代が多くてびっくりしました。97年は私が生まれた年なので割と最近だなあと思います。こういった研究は最新のものを載せているということなのですか、それとも最近になって分かってきたということなのですか?

97年は僕が大学生だったので若干ショックな発言だが、それはともかく、90年代はこの研究の世界だとかなり古い。この教科書も内容が古くなってきたので、そろそろ新しい知見を入れた授業内容にしなきゃと思っている。

結局、脳が巨大化した最大の理由はよく解明されてなくて、どれが正解なのかははっきりしていないということですか?それとも相互作用みたいな複数の要因で成り立つのでしょうか

おそらく原因は一つではないと思うし、そもそも「原因」って何かという問題もあると思う。少なくとも僕が授業の中で「これが原因!」と自信を持って教えられる段階にはない。

人が虫を食べたがらない僕の考えですが、動物は色や匂いで判断して、それが食べられるかを決めます。毒をもつ生物は鮮やかな色をしたものが多いです。よって虫も光沢をもつものが多数存在し、食欲を失わせるからだと思います。

それではあざかやか色じゃない虫はおいしく食べられるのだろうか。

葉っぱばかり食べているサルと果物を食べているサルだったら果物を食べているサルのほうが社交性があるという話だったが、人間のなかにも毎日ポテトチップスばかり食べている私とちゃんと自炊して豊かな食生活を送っている人では社交性に差がでるのではないかと思った。

論理が飛躍していると思う。イギリス人は弁当にポテトチップス (クリスプス) を持ってくるが、彼らはわりと社交的だ。