「心理学概論I 2015」の感想 (21 July, 2015)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。前期最後の授業。

(クジャク) 羽の美しさがモテるというデータはどこから来たのでしょうか。

オスとメスの特徴が異なる場合、性淘汰が関わっていることが多い。オスの身体が大きい場合、オスどうしのメスを巡る争いが激しいという可能性が考えられるが、この場合、特に美しい羽がオスどうしの争いで有益であるとは考えられないので、「モテる」からという以外考えようがない。現時点では羽による差はないが、全部のオスが基本的に美しい羽を持っているということは、美しい羽を持ったオスが性淘汰の結果進化したのだと考えて間違いないと思う。

研究家って複数の研究を何年も同時進行でするんですか? それとも一つの研究だけに没頭するんですか?

「研究家」という言い方はふつうあまりしないと思うが、それは学者によっていろいろある。僕自身は常に複数のプロジェクトを並行して行っている。複数の人たちと共同研究をするスタイルだと、そうなる。

進化に関してですが、例えば遺伝子構造が似たもの同士 (血縁者など) で子どもを作ると、新しい遺伝子があまり組み込まれなくて、進化はあまり顕著に出ないのではなとふと思いました。

少なくともヒトの場合、血縁者同士の子作りには先天性異常のリスクが高まるが、どのくらい進化スピードに影響を与えるのかはちょっと分からない。多様性が担保されにくくなるので、当然スピードは遅くなるんじゃないかなあ。

 今生きている生物は偶然有利な特徴を持って生まれることができたという幸運に恵まれた存在でもあると言えますか? それとも、なるべくしてなったと考えますか?

ふつうは「偶然」と考える。環境自体がどうなるかなんて大昔には予測できなかったはずなので。

目が青い人は黒い人に比べて、光を取り入れるのですぐにまぶしくなると書いていましたが、それは本当ですか。

白人はよくサングラスをかけているよね。

先生の授業とても好きです。次もとります。(ゼミとか)

実験手伝って。

植物は、「生きもの」に入るのでしょうか。

もちろん植物も生物だし、進化する。

出席カードの返答がとてもおもしろくて、性的な話が多くて、たまに爆笑ポイントのある先生の講義がたのしかったです!

誤解を招くことを書かないで。

よくわざわざ待ち合わせをしてまで一緒にごはんを食べたりということが多くありますが、それも心の進化で、昔はそんなことはないのでしょうか?

それはさすがに文化でしょう。