学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。
今回から病気の進化的起源の話。内容的にはこれまでより難しかった、という感想が多かった。
高い所が嫌いなのに高い所に行ってしまって後で後悔するので
「頭痛が痛い」、「一番最後」、「馬から落馬」!
今回の授業から、すっごく心理学の授業になって驚いた。
いまさら何を言っているのだろう。ずっと最初から「ふつうの」心理学の授業をしているのに。これが「ふつうの」心理学の授業だということを銘記しよう。
感情はマイナスのイメージですが、感情を抑えることは進化的に不利になることもあるんでしょうか?
感情がなければ意思決定ができない、ということはかのダマシオも論じているところ。感情は極めて重要なのだ。
ハーモニーロードの苔、なくなりましたね。
先日ブログに載せた苔は、残念ながらハーモニーロードのそれではないのだ。あれはピアノ実習棟あたりの散策路の写真。まだ苔は十分にあり、まだまだ萌えられる。
自分は育てているくらいヘビが好きなので、ヘビ=あぶない、きもちわりういという前提はやめてほしいです。
君の変わった趣味のことなんて知るか。「きもちわるい」かどうかはともかく、毒蛇にかまれることは進化環境の人類にとって高いリスクがあったと考えられる。お医者さんのいない環境で毒蛇に噛まれることを考えてみよ。
演習のレポートが完成しないので、休もうかと思いました。でも来ました。えらい!!
いいえ、ちっとも偉くない。「こんなくだらない授業は堂々とさぼって立派なレポートを仕上げました」くらい言えないと (でも、本当に言うなよ)。
なんでもかんでも性にむすびつけるユングはスケベだと思った。
いいえ、スケベで変態なのはフロイトの方!
恐怖症は遺伝からくるものなのですか? それとも経験からなるものですか?
両方。
暗い所での恐怖症はないのですか?
暗所恐怖症 (Nyctophobia) というのがあるようだ。
昨日初めて先生のブログを見たが、毎回あれだけの質問に答えていたので意外と暇なのかなと思った。
暇なわけないだろ、ぼけ! と暴言を吐きたくなるくらい忙しい。これのせいで忙しいのだ毎日。
(怒りの感情は長く続かないという話について) 我が子を殺された人の悲しみや怒りはずっと続くのではないか
それはもう、「恨み」という状態なのでは?
バソプレッシンは普通に手に入る品物なんでしょうか?
注射のものと点鼻型のものがあるようだ。医者なら手に入るだろう。
先生、ねぐせがついていましたよ (笑)。髪の毛が一束だけぴょこんってなっててかわいかったです (笑)。
がーん。
心理学を勉強する=ユングとかフロイトのことも勉強する
教養としては勉強することが多いけれど、歴史的価値以上の意味はない。なので、まじめに勉強する意味なんてない、というのが僕の個人的意見。
「広場恐怖症」がパッと見「広島恐怖症」と見えました。
確かに広島に来たばかりの頃は街で話されている広島弁が怖くて、「広島恐怖症」になりかけた。今は平気だ。
進化心理学で有名なJ. トゥーピーの隣に座れるだけでもすごいことのように思いますが、それは、よくあるのですか?
ふつうに学会に行って、ふつうにセッションに参加していればよくあることだ。以前、『利己的な遺伝子』のR. ドーキンスが食卓の向かいに座っていることに気づかず、塩がほしかったので、”Pass me the salt, please.”と言いかけたことがある。ちょうどタイミングよく、僕の隣に座っていた当時の指導教官が「中西君、向かいに座っている人知ってる? あのドーキンスだぜ」と教えてくれたので間一髪で助かった。ドーキンスに「塩とってよ」はまずいよね。料理は塩気のないまま食わざるを得なかったが……。ドーキンスが自分の本に若い頃の写真を載せていたのがよくないのだ。あんなに老けているとは想像できないよ。あ、トゥーピーじゃなくて、トゥービー!
モジュールというのがいまいち分かりません。
ある特定の機能を果たす単位と考えもらえばいいと思う。例えば、ひとに騙されないためのモジュールだとか、協力的な関係を築くためのモジュールだとか、異性に持てるためのモジュールだとか。「本能」と言えば「本能」ということになる。
悲しみ→損害回避は納得がいくのだが、損害回避→悲しみという逆の考えがうまくできない。
悲しみという感情は損害回避という機能を持っているのかもしれない、という話。その→の意味するところがよく理解できないのだが?
日本人は目から、アメリカ人は口から表情を読むと聞いたのですが、これは国や地域ごとに異なるのですか? なぜこのような違いがあるのですか?
興味があれば、「文化心理学」の授業を履修することをおすすめする。この授業の範囲は超える内容。
この大学の教室は往々にしてそうですが、人口密度に対して窓が少ないと思います。(中略) 先生の方で授業中に1度くらいは換気を促してくれたらありがたいと思います。
多分ちょっと暑すぎるので、温度調整を要望しておく。
黄文字のノルアドレナリンはアドレナリンの間違いでは?
確かに、僕の持っている教科書には「ノルアドレナリン」とあるが、学生が持ってきた「第2刷」のテキストには「アドレナリン」とあった。なので、「アドレナリン」が正しいのだろう。
集合的無意識とは、個人の経験による無意識より深く、同じ種族あるいは人類などに共通して伝えられている無意識
解説ありがとう。なぜ単に「遺伝的基盤」とか「本能」と言わないのだろうね? 精神分析学は本当に難解だ。
先生は、性淘汰の話の授業の方がイキイキしていますね。
イケメンとご飯を食べるのと、枯れたおじいさんとご飯食べるのと、君はどっちがイキイキする? 当然前者だよね。やっぱり病気の話より性淘汰の話の方がイキイキするのはしょうがない。
私はいつも自分の成績が悪いのではないかと不安です。(中略) いっそのこと成績がわかる前に死んだ方が良いのではないだろうかなどと思うほどでした。(中略) どうしたら良いのでしょうか。
最悪の事態を考えてみよう。成績が悪くて、単位を落とし、単位が足りなくて留年するというのが最悪のシナリオだろう。つまり、最悪で「大学を卒業できない」程度だ。世の中に大学を卒業していないひとなんてたくさんいる。死ぬのはあと60年くらい待った方がいい。
特定の事象に対する恐怖症ってどうやって治療していくんですか?
それは多分臨床心理学の専門家 (例えば心理学専攻のS先生とか、人間環境学部のZ先生とか) に訪ねた方がいい質問だ。認知療法とか、行動療法とか、薬物を用いた療法とか、いろいろある。「臨床心理学」とか「心理療法」の授業を履修しよう。僕の知識はこの領域に関しては生半可だ。
ちなみに先生はクリスマス何をして過ごすんでしょうか?
お年玉を出す側になってから正月が憂鬱になるように、既婚者で非キリスト教徒の大人にとってクリスマスなんて別に楽しいイベントではなくなってしまう。残念だ。幸い子どもはキリスト教系の保育園に行っているので、そちらのイベントでお祈りくらいはするかもしれない。それにしても、日本人の多くにとって、クリスマスとは恋人を見つける口実になったり、恋人といちゃいちゃしたりする日になってしまっているが、クリスマスが本来何の日か、ということをちゃんと知っている人はどのくらいいるのだろうか? 本来は「畏れ多い日」なのだが。
動物には縄張りがあるのに、何で人間にはないのでしょうか……?
ある。「パーソナルスペース」というのがそれだし (あまり他人に近づかれたら嫌でしょう?)、自分の家に他人が入り込んできたら困るでしょう?
胃がむかむかして、授業に集中できませんでした……。どうやったら治るのでしょうか。
胃腸科に行け。なんだか「生協の白石さん」の気分になってきた。いちおう、おすすめは「太田胃散」。
授業のプリントを出したいが、HPを見ても出し方がよくわからなかったのでおしえてほしい。
もう何度も説明したのに! このブログの上の方のリンクを見るといい。ところで「HP」なんてのは間違った用語なので、ちゃんと「Webサイト」と言うように。「HP」というのは、ふつう「ヒューレット・パッカード社」というアメリカのコンピュータメーカーの略称。新聞までこれを「Webサイト」の略称として使っているが、困ったものだ。
今日の朝、ニュースでインドで70歳の女性が子どもを産んだというのがありました。
それはすごい。本当なのかなあ?
脳は特定の問題を解決するためにある、万能?のツール
ではない。結構間抜けなところもある。
なぜ我々は実際以上に自分はできると過大評価しているのでしょうか?
究極要因の観点から、人間の自尊感情を完全に説明した理論があるのかどうか、実は僕には分からない。解明が待たれる分野? 同業者で、この分野に詳しい方がおられたら、ぜひコメントをください。