「進化心理学」の感想 (18 July, 2019)

大学が冷房をつけ忘れていたようで、ものすごく暑かった。死ぬ。

最近だと肉を食べないという方が多いですが、その人たちは十分なカロリーが摂れているのでしょうか。それともサプリメントなどで代用しているのでしょうか。

むしろ進化環境の方が狩猟に失敗する日もあり、カロリーは十分に取れていなかったはず。

想定されていないということは、将来的には歳を取ってもハゲなくなるようになるのでしょうか? しかしその前に技術が追いついてハゲ頭はいなくなりそうです (自発的ハゲは除く)。

そもそもハゲに何の問題があるのだろう。ハゲてもいいじゃない。

本日は脳についての講義で人間以外の生物の脳にも触れていたが、人間は脳を可能性をどれくらい使いこなせているのかが気になった。世の中的には人間は2%くらいしか脳の力を引き出せていないらしいので、真実が気になる。

それはよくあるデマなので騙されてはいけない。みんな脳はちゃんと使っている。

ヒトは進化の過程で脳が大きくなってきたが、逆に脳が小さくなるということはありえますか?

栄養状態が悪い期間が長く続き、大きな脳を維持するメリットが低下すればありえる。環境変動によりあらゆる可能性が存在する。

友人の奥さんが早産してしまったのですが、早産しやすい人の共通の特徴などはありますか?

それはお医者さんに尋ねた方がいいと思う。

アルティメイタムゲームを自分がやったとしたら、ある程度の公平じゃないと受け入れないと思う。違う授業でサイコパス傾向が高い人は自分に少しでも利益があると受け入れると習った。経済学者の考え方はサイコパス傾向が高いのだろうか

それは「学者」が問題なのではなくて、人間をどういう存在としてとらえ、どうモデル化するかの問題。モデル化する以上、経済学者も心理学者も全ての現象を網羅することはできない。それにしてもなぜ自分は受け入れないと思った? 受け入れたほうが得なのに?

チワワが人為的に体を小さくした動物であることを知らなかった。

ペットはほとんど人為選択の結果。ペットという存在自体が動物虐待であるとも言える。

しかし、料理によって、食事に割く時間をぐっと小さくできたという話から、脳もただ大きいだけじゃないんだな、適応的にするために働いているんだな、と思いました。

脳が大きくなる過程と、その脳を養う能力が進化する過程が重なっていて、こういうところってすごく面白いと思う。

2限の授業で人間の脳の大きさの話がありましたが、私が高校生の時に同級生3人で頭の重さを測定したのですが、3人の中で客観的に見て1番頭がでかく、頭があまり良くない私が1番軽く、1番頭が小さく頭の良い人が1番質量が重かったのですが、これはアロメトリーと関係はありますか?

体重で相対化しないとダメだと思う。また、「頭の良さ」をどう測定するかも厳密にやりたいところ。

また、女性は「コーラルピンク」「サーモンピンク」「桜色」などの色を見分けられるが男性は全部「ピンク」だとしか認識できないという図をみたことがあるのですが、これも科学的な根拠はないのでしょうか?

女性の方が色の見分けは得意 (主に採集を担当しており、果物の状態を見るのに必要だったので) という話は聞いたことはあるが、どのくらい確かなのか自信がない。こういう話もある。

毎回の小テストのところはテストに出やすいですか。

テストというのはサンプルであって、対策をさせるために小テストをやらせているわけではない。小テストでだいたいできるくらい勉強していれば本番でもよい得点が取れるはず。

また、”本来”の妊娠期間という21ヶ月という数字は何から分かったのか気になりました。

ポルトマンの計算。本を読んでみよう。

あと、授業の中で性行為をしても妊娠しない時期があるとおっしゃっていましたが、確実に妊娠しないということはありえるのでしょうか?

精子がどの程度の時間生きているかということは個人差があるし、確実に、ということはないが、妊娠しやすい時期、しにくい時期というのはある。

種の繁栄のためには排卵が外見でわからないとマイナスになるので、そちらに進化する理由がわからない。もし、世話を確実に得られるようにというのであれば進化の速度が速すぎるのではないか。また、男性の世話を得られなくても生存率は下がるが自分の子孫は残せることから、進化の理由の要因としては小さすぎるのではないか。

そもそも「種の繁栄」によって進化が起こると考えるのが間違いだというのは授業を最初から聞いていると分かるはずである。

進化心理学で仮説を立てた場合、どうやって仮説を証明するんですか? 排卵が男性からの世話を確実に得るためという仮説を立てても人間に聞いて分かるものではないと思うのでどう仮説を立証するのか分かりませんでした。そう考えると進化心理学は証明できないものが多いのではないかと思ったのですが、どうなのでしょう?

「証明」という言葉はふつう使わない。「検証」と言う。排卵期を明らかにするメリットはある (妊娠しやすくなる) が、排卵期を隠すメリットもある (いつでも男性の関心を引きつけることができる)。これらのメリットの相対関係で理論的に検討するのがよいと思う。コンピューターシミュレーションなどで排卵期を隠すのがどのような環境下で適応的なのかの計算もできる。

チンパンジーの脳は基礎代謝量の8%を使い、ヒトは22%という数値がありましたが、その数値はどのようして算出されたのですか?

医学については専門外なのでよく分からないが維持するためにどの程度の血液の循環が必要か、とかそういうところから調べるのではないだろうか (分からない)。FAO (Food and Agriculture Organization of the United Nations) の基準がある。

暑かったです

確かに。

左脳、右脳どちらかが発達する論理的根拠はないということは、以前ツイッターで、どちらの脳が発達しているかで服の色の見え方が違うというのがよく流れてきていましたが、あれも人によって見え方が違う根拠はないのですか?

それは嘘だと思う。明るいところと暗いところでは色の見え方が違うので、その環境が明るいと思うか暗いと思うかで色が変わって見えるという話なのだと思う。影になった部分って色が変わってももとの色が分かったりするよね?

ヒトの赤ちゃんが生理的早産になるのではなく、女性の産道 (というより下半身全体) が大きくなる進化をする可能性があったのではないか、ということは考えられますか?

考えられる、がそっちのコストが高かったのでしょう。

人間はなぜ魚のように海でも呼吸出来るように進化しなかったのですか? またなぜ魚は海でしか呼吸できないように進化したのですか?

少なくとも地上で生活するヒトにとってえら呼吸できるメリットはなさそう。逆に、なぜえら呼吸できるように進化すると思ったのか?

配偶行動のところで、時々「あの人生理的に無理なんだよね」と言っている人がいますが、それはただの好き嫌いなのでしょうか、それとも他の原因があるのか気になりました。

「すごく嫌い」ということを強調していっているだけだと思う。

今後もヒトの脳は進化していくのかが気になります。

自然淘汰の前提が成立していれば当然進化は起こるが、どうなるかは分からない。

この問題で普通の人は対等な分配でないと断るということでしたが、目先の利益を優先するサイコパス傾向の高い人は例え自分に不利な分配でも受け入れる確率が高くなるのでしょうか?

そういうデータがあるかどうかは分からないが、おもしろい視点だと思う。

人間には大きな脳があることによる利点と欠点がそれぞれあることがわかりました。脳が大きく重いから肩こりとかが起こるのですか?

多分。

社会的ジレンマの様々な立場から見た見解が分かり、興味深かったです。最初の協力非協力の実験の話で、何故か協力する人は絶対出るということでしたが、これはそもそも失うものが少ない実験において、自分がいい人であると思える自己満足のために協力しているのではないだろうかと思いました。

「自己満足だから」というのは単に言い換えているだけで説明にはなっていないと思う。自己満足とは何か? そもそもなぜ協力すると自己満足するのか? もう少し考えてみよう。

排卵を隠す意味が進化心理的に分からない、みたいなお話でしたが、単純に恥ずかしいからとかそういう合理的な事ではないのでは? と思った。

なぜ恥ずかしいと思うの? 恥ずかしいかどうかなんてことは全て後付けであって、文化によってはおっぱいを丸出しでも全然恥ずかしくないところだってあるでしょう。

冷房を必ずつけるように言っておいて欲しい。

許せないよね。

都市伝説で、「ホモ・サピエンスはネアンデルタール人が作った高度なロボット」というものがありますが、進化的にこの論を否定するとしたら、どのような論を立てますか?

否定する前にロボットであることを主張する側が説得的なデータを示す必要がある。

実は牛や像は人間よりも賢くて、人間が分からないような方向性で賢いから人間には見抜けないだけ、ということはないのでしょうか?

あなたは「賢い」というのを「人間に似ている」という意味で使っているんじゃない? 賢さってどう測定したらいいと思う? そこがまず難しい。