滞在したホテルとコミットメント問題

今回の出張で宿泊したのは「ホテル&レジデンス南洲館」というビジネスホテル。残念ながら滞在する部屋にはLAN/無線LANの設備がない。幸い、ロビーでは無料で無線LANを解放しており、古いMacとWindows XPのコンピュータが置いてあった。ロビーでは焼酎が無料で飲めるようだ (ホテルに戻る頃にはもう十分飲んでいるので、実際に飲むことはなかったが)。朝食は2日とも和食を選択した。両日とも「朝のしゃぶしゃぶ」がついてきた (「夜のしゃぶしゃぶ」との違いは不明)。全体的に朝食のクオリティは高く、満足した。

ロビーにはマッサージチェアが2脚置いてあり、自由に使える (目立たぬ場所に「15分100円」と書いてあったが、どうやら実際にお金をとられることはない模様)。こんなものがあるものだから、大会前日にホテルに戻ってマッサージチェアで休んでいたら、ついそのまま眠ってしまった。滞在2日目の夜にはMacBookを持ち込み、ロビーでメイルを書いていると、ホテルの従業員がお茶とか鹿児島名物「しろくま」を持ってきたり、 世間話をしにきたり、案外居心地がよく過ごせた。部屋にLANが来ていたら、「しろくま」をいただくことは叶わなかっただろう。ああいうサーヴィスは悪くない。

ちなみに、Oさんの滞在するホテルでは、アダルトビデオが無料で見られるようになっていたらしいが、そんなものがあるとつい見てしまって寝不足になるに違いない。出張中にはあまりありがたくないサーヴィスだ。これに関して、村上春樹が仕事をしていたホテルの机の中にはエロ本がびっしり入っていて、仕事に集中できなかった、というような逸話 (詳細は失念したが、「仕事に集中できなくて困る」と彼はエロ本をロビーに返しに行ったとか) をOさんから聞いた。あたかもオデュッセウスが自らの身体を船のマストにくくりつけて、セイレーンの誘惑から身を守ったように、煩悩を刺激する情報にアクセスできない場所に自らの身を置くのは、ある種のコミットメント問題 (自らを束縛することで解決可能な問題) への対応の仕方としては正しい。