浮気性を抑制するホルモン

少し古い記事で恐縮だが、「浮気性の夫に「バソプレッシン」をどうぞ」を読んでほしい。ハタネズミの浮気性がバソプレッシンというホルモンによって左右されるという内容だ。バソプレッシンは社会記憶と関係していると言われている。バソプレッシン受容体をたくさん持っているプレイリーハタネズミは、性行為をした相手をよく覚えているということが分かっている。

“マイホームパパ”のプレイリーハタネズミは、バソプレッシン受容体をたくさん持っているため、性行為をした相手をよく覚えている。そして、その相手が再び目の前に出てきた際には、「この娘としたんだ」という深い感慨を持つにちがいない (山元, 2006)。

しかも、山元によれば、ヒトのバソプレッシン受容体の多少には個人差がある。この個人差は遺伝子多型であり、生まれつき遺伝的な個人差があるということである。さらに、この遺伝子多型は自閉症のリスクとも関係するという。つまり、生まれつき浮気性な男とそうでない男が存在するということだ。結婚前に相手のバソプレッシン受容体遺伝子の遺伝子多型を調べることが当たり前になったら、どうしよう?

山元大輔  (2006).  心と遺伝子 中公新書クラレ