学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。2011年度最初の授業は「心理学概論I」。心理学専攻の学生にとっては、必修の授業。人文学部総合科目にも指定されているので、他専攻・他学科の学生もちらほら。ざっと見て履修者数は100名くらいだろうか。1301教室がほぼ全て埋まっている。今年度から、5回以上の欠席 (出席カードに3行以上の感想を書いていないとか、10分以上の遅刻も欠席と見なす) で単位を発給しないことにした。これまでは「出席点」を10%成績に加味していたが、授業は出席して当たり前であって、その上で試験やレポートを課して成績を決めるのだから、出席を単位発給の条件とするのはいいけれど、出席率を成績に反映させるのはおかしい、という文部科学省の見解 (極めて当たり前の見解) が示されていて、全学的にそれに従うことになったため。風邪とか就職活動とかサークル活動で休む分は「公欠」とはしないので (そのために4回分休んでも単位を出すことにしている)、ちゃんと休まず出るようにしてください。
初回の授業では、毎回、
- 「進化」と訊いてイメージするものをできるだけたくさん挙げよ。
- ヒトとそれ以外の動物との違いをできるだけたくさん挙げよ。
という質問をしている。
それぞれの質問に対する回答を抽出してずらずらっと書いてみた。以下に示したように、「進化」に関しては、「よくなったり、改善されたりする」というイメージが多いようだ。「人間と動物の違い」についての回答には、人間が特別で有能な存在であるという思いが読み取れる。授業が終わった後にもぜひこれらの質問への回答を求めてみたい。
「『進化」と訊いてイメージするものをできるだけたくさん挙げよ」という質問で出てきた回答の中からピックアップしたもの
- 技術
- 医療
- 機械
- 電子機器
- 社会
- 衣料
- 食品
- 火
- 服
- 二足歩行
- 食料 (インスタント等)
- ポケモン
- 恐竜
- ひれが手足になる
- 能力が上がる
- 生存競争
- 脳の違い
- 猿からヒトへ
- 遺伝子
- 学問
- 類人猿
- アウストラロピテクス
- シーラカンス
- 恐竜
- は虫類
- 知能
- 適応
- 学ぶ
- 発達
- 必要ないものがなくなる
- 白人、黒人→黄色人種
- 脳が大きくなる
- 海から陸へ
- 退化
- 3Dテレビ・映画
- 未来
- キリンが高い木の葉を食べるためにだんだん首が伸びた
- よりよい生活ができるようになるため
- 携帯電話
- コミュニケーション
- インターネット
- 生活がべんりに
- 長い時間をかけてするもの
- レベルUP
- かしこくなる
- ホモ・サピエンス
- クロマニョン人
- 石器
- ロボット
- ゲームのキャラクター
- 北京原人
- ダーウィンの進化論
- コンピューター
- 原始人
- 遺伝子の変化
- 種族の変化
- ヒト
- ぞう
- きりん
- おおかみ
- 強くなる
- 人の内面の進化
- IT
- 日本
- 世界
- テクノロジー
- 文明
- 野菜がくさるとき
- 生物の幼虫から成虫への進化
- 何万年、何百万年かけて体、脳が変化する
- バクテリアから魚へ
- 魚から陸上生物への進化
- 文明の発展=進化
- 周りの環境に適応していくためにいらないきのうを排除すること
- 太古から今の地球への進化
- 学習すること
- 細胞
- 変異
- 一番進化したのは人間
- 赤ちゃんが言葉を話せるようになること
- 体の発達
- 姿形が変わる
- ガラパゴス島
- 未分化なものが細分化していく
- 簡単なものから複雑なものになる
- 超能力
- ヘビの足がなくなったこと
- 羽化
- 産業革命
- 固定電話→ケータイ
- マイコン→PC
- 住む場所によって目や羽が退化する
「ヒトとそれ以外の動物との違いをできるだけたくさん挙げよ」という質問で出てきた回答の中からピックアップしたもの
- 頭脳レベル
- 泣く・笑う
- 文化
- 服
- はみがき
- おふろ
- アイロン
- テレビ
- ダイエット
- 音楽きく
- シャンプー
- ヘアーアイロン
- ヒトは自分がどんな感情を感じているのか判断できる
- 地域によって言葉が異なる
- 火を使う
- 調理
- 科学技術
- (動物は) 第六感的なものをもっている
- ヒトは考え、話し、思っていることを伝えたり字を書いたり、(略)
- 二足歩行
- 感情を隠すか隠さないか
- 文字を書けるか書けないか
- 高度な心
- 食物連鎖の一部としては単純には位置していない
- 脳ミソが大きい
- 手を使って物を作ったりすることができる
- 表情があまり豊かではない (人間以外の動物が?)
- 知能がある
- 理性がある
- 考える力がある
- 両手が器用に使える
- 文字
- ヒトは荷物が多い
- 不必要に人や動物を殺す
- 他者との関係を大きく気にする
- 外見に一人一人はっきりとした特徴がある
- ヒトは本能を理性でコントロールできるが、それ以外は本能が主になって行動する
- 他の動物と違い、ヒトは多くの感情を表すことができる。
- ヒトは指示できる
- ヒトは他の動物より大脳が大きい分、自ら論理的に考え、行動することができる
- 他の動物は直感で行動することが多い
- 学ぶことができる
- 道具を使って食物を食べる
- 多くの物を利用し新しい物を人間は作り上げる
- 人間は住むために環境を合わせる
- 文化
- 工夫
- 努力
- ヒトは目に見えないものを利用し、目に見えるようにする。例えばインターネット
- コミュニケーション能力
- 学習能力
- 高度な文化
- 感情が豊か
- 親指がある
- 学校へ通う
- 本能が比較的少ない
- 比較的即物的でない
- 会話能力
- 喜怒哀楽
- (ヒト以外の動物は) ヒトができることの一部しかできない
- 脳の大きさ
- 体毛
- 「時間」の感覚
- 上下関係
- 理性がある
- お金を使う
- 過剰に自然を破壊
- 化粧
- 科学が発達している
- 相手の考えていることを推測することができる
- 鏡を見てうつっているものを自分だと認識できる
- はしを使ってごはんを食べる
- 料理を作ることができる
- 考えることができる
- 車に乗る
- 勉強する
- 他の生物について研究することができる
- 動物は身体能力の高いものが多い
- 場の空気を読める
- 次に何をすればいいか考えられる
- 自殺
- 文化
- 髪の毛がはえている
- 問題解決能力
- 我慢ができるかできないか
- 同種で争う
- ヒトには恥という感情がある
- 人はまんざいをする
- 動物は本能的行動しかしない
- 科学の存在
- 生きることだけが目的ではない
- 地球上で一番自由
- 人は動物よりも我慢できる
- ヒトは (子どもを) 大切に育てる
- 戦争をする
- 赤の他人に奉仕する
- 生きる上で全く必要ないこともする
- 娯楽
- 子どもつくる為じゃなくても性行為をする