「進化と人間行動2009」の感想 (5 Jan, 2009)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。この日は風邪をひいていて、しゃべりのペースがつかみにくく、早口になってしまったかもしれない。声も聞き取りにくかったようだ。授業アンケートの大事な日だったのに! しかも、内容が難しかったという感想も結構あった。次回は授業の最初にしっかり前週の復習をしなければ。

精神障害について、今日の”社会”としての環境に適応できない人がいるのは、ヒトが歩んできた歴史からすればこの”社会”ができてからの日が浅いのを考えればむしろ当たり前だったりはしないのだろうか。

それもあるかもしれないが、いわゆる原始的な生活をしているひとたちにも精神障害の問題はあるので、必ずしもそれだけとは言えない。

第5章の不安や恐怖症などのところについては理解があまり出来ず分かりにくかったです。

それは申し訳ない。やはりちょっと進行が早かったのだと思う。

(本人の堪え難い苦痛が精神障害の条件の一つであることについて) 精神的に弱い人は、すごく精神障害を持っていることになるんですか。

ふつうの人ではたいして悩まないことでも、大いに悩む人がいる。それはそれで一種の心の病と言えないこともないだろうが、DSMの問題点については次回話すので、乞うご期待。

あけましておめでとうございます。

おめでとうございます。日本人の学生はほとんど書いてこないのに、留学生はみんなきちんと挨拶。おもしろい。

(血縁者を命がけで助ける話) 本当に人間はその様に考えて助けているのかなと疑問

講義もここまで終盤に差し掛かって、まだこんな誤解をしている学生がいるとは。至近要因と究極要因の復習をきちんとすること。本人がどういう動機でやっているかということは関係ない。例えば、多くの人にとって、セックスは子孫を残すためではなくて、快感のためにやるものでしょう?

先生にとって恐いものは何ですか?

クモ。絶滅すればいいのに。

バスが述べている機能不全が起こる要因の説明が分かりにくい。例えば、1つの事象につきもし (x=1) となる時があるとして、多くの人はBと判断することを機能不全者はCと判断するということ?

このx=1というのがいったい何なのか全く理解できないが、判断の問題ではないから、おそらく誤解。

精神分析学の理論には納得させられることばかりなので

へんな宗教にはまったりしなければよいが……。

心の原型=モジュールと、脳はモジュールから成るということは脳は心から成ると考えることはできますか?

ここでの「心」とは何かを定義しなければ、その質問には回答しようがない。

最近、駅に精神障害を持っている人を見ることがよくあるけど、その人を見るたびになんか恐いと思ってしまう。精神病を持った人が殺人行為をしたりするせいかもしれない。

いいえ、完全な偏見、誤解。殺人は、ふつうのひとによって行われる犯罪。自分と異質な存在を怖がるというのは差別や偏見につながることなので、十分気をつけた方がいい。障害者を避けている人を見たりすると、悲しくなる。

恐怖症は根拠がないといっていたけど、根拠がないってことは治らないということですか?

そういう意味ではない。「根拠なく特定の対象を怖がる」という意味。

試験は1/26というのを見ましたが、1/19じゃないんですか? (回数的に)

回数的に、1/26です。 今年度は試験を入れて15回なので。

次の授業はテストの予告なので、授業に絶対来ようと思いますが、成人式の次の日なので来れる自信がありません。

来なくても、ブログに載せるから、大丈夫。わざわざ予告を見に来るだけなら、授業は受けないほうがいい。テストの予告なんかよりもっとおもしろい話をするんだから、それを聞きにきてほしいものだ。

自閉症の子どもが友達関係に悩むことがあると知り、おどろきました。

え? 自閉症ってどういう病気か知ってる? このコメントに驚く僕。Wikipediaでも何でもいいから、「自閉症」で検索してみて。