「進化と人間行動2017」の感想 (26 Sep, 2017)

学生から提出してもらった「出席カード」(大きい方) に書かれていた感想・質問・苦情から。

(精子) バンクのところの説明がただ適応度を上げるためではなく性的要求があることが少し理解できなかった。

もし、「子孫を残したい」という動機をわれわれがもっているとすれば、精子バンクに登録する人がもっと増えるだろうけれど、受かんうはなっていない。われわれは「子孫を残したい」のではなく「セックスがしたい」という形で適応しているのだ、という話。

人は旧石器時代の環境に適応した遺伝子であり、人体に関する究極要因はその環境で生存していく上で必要な要素と関連しているということで良かったでしょうか?

究極要因というのは、生存と繁殖への有利さという観点から説明すること。

自分は親と性行為するのは無理ですが、兄とだと違和感なく案外できるんじゃないかと思ってしまいました。

それは結構例外的なんじゃないかと思う。

結婚しやすい人がコミュニケーション能力があり、美形であるとしたら、これからその様な人が増えていくのかなと思った。

もう現在が、そういう形質が進化した結果なんだよ。

味蕾は現代に適応していない? それとも適応するにはもっと時間がかかる。

現代にだってある程度は適応している (進化環境とは違うところもあるが、基本的なところは同じ)。さらに進化するためには、適応したひととしないひととで子どもの数に差がなければいけないが、それは結構小さな差のような気もするので、どうなるか分からない。

(ゴキブリに) 実際にどの種類のハーブがききますか?

ハッカ油がいいよ。北海道に行ったらお土産で買うといい。Amazonでもいいけど。

途中で疑問があったとき、それをすぐに書けるようにリアクションペーパーを授業のはじめのほうで配ってほしいです。

それは全くその通りなので、次回からそうします。

甘いみつを出す植物は虫に受粉を手伝ってもらうためだろうか。

食べられて拡散する植物もいるね。「ため」ではないけれど。

適応度を高めるために、行動しているわけではなくて、ある欲求に導かれるまま行動した結果、適応度が高くなってるということが分かった。

ご名答。

至近要因と究極要因の話をもう一度聞きたい。

了解。

疑問なのは、フロイトが文化で近親相姦が抑制されているとありましたが、それは人間以外の動物は例外ということでしょうか? 動物は文化を持っていませんよね。

実は動物に文化を認めるかどうかは結構ややこしい議論になるのだが、それはさておき、フロイトの言っているのは人間の話。

究極要因と至近要因を一文ずつで説明してほしいです。

究極要因は生存と繁殖に有利という点から説明する場合の要因 (甘いものは生存に有利) で、至近要因は実際のメカニズムや直接の要因 (甘いものはおいしいと感じる)。

昔の日本の皇族など身近な人のみで構成されていたと聞くが、遺伝的な問題はなかったのだろうか。

皇族について語るのは畏れ多いがそういうことはあった。

具体的な遺伝的異常は知能の遅れなどですか?

いろんな異常がある。例えばこれ

寝ていたので聞いていませんでした。ごめんなさい。

自分が損をしたのだから謝ることではない。

男子よりはるかに女子の方が甘いものが好きというイメージだし実際女子の方が甘いものをよく食べていますが、なぜ差がでたのですか?

女性の方が体脂肪は高いので、必要だということなのかもしれない。が、分からない。そういう研究があるか調べてみてほしい。

真剣に聞いて分かってたつもりだけど、いざ書けといわれたらなにが分かっているのか分からなかった。

実際に書いてみたり話してみたりしないと分からないよね。だから書かせるの。

近親相姦の話を好んで見る人がいますがあれは何故でしょうか?

殺人ものを好きなひとが殺人を好きとは限らないように、近親相姦もファンタジーとして消費しているだけだと思う。

突然変異がプラスに働くことがあるのか。

突然変異がプラスに働いて、そういう遺伝子が増えるのが適応。

人間に好き嫌いがあるのは単に好みの問題ですか?

嫌悪条件づけが成立していることもある。

1限つらい。

教える方もつらい。