生卵

ふつうのイギリス人は生卵を食わない。イギリス人に限らず、生卵は食うのはわれわれ日本人くらいしかいないようだ。こんなにうまいのに。


どうも日本の卵はサルモネラ菌の処理がされているようで、生食が可能な状態で売っているようだ。こちらではスーパーでも卵は冷蔵していない。ふつうの棚に置いてある。日本でも、別に卵は冷蔵しなくてもよいという話は聞いたが、生で食べようと思うとやはり冷蔵しておいたほうがよい。
中国食材店で台湾製のそうめんを買ってきたとき、生卵をつけて食べたいという気分が抑えられず、近くの牧場で買ってきた新鮮な卵を先日生で食ってみた。大丈夫だった。サルモネラ菌の潜伏期間は最大48時間だそうだが、問題なかった。
ところが、昨日、近くのスーパーで買ってきた適当な生卵 (賞味期限内ではあるものの、特段新鮮ではないもの) をやはり同じようにいただいたところ、20時間後くらいにおなかを壊した。もうかれこれ数時間おなかの調子が悪い。
というわけで、今の所生卵に当たる確率は50%程度なのだが、ライオンマークのついた生卵ならサルモネラ菌の予防摂取を受けているそうなので、大丈夫な確率が高いのだそうだ。昨日食ったものは確かに何もマークがなかった。近くのセインズベリーにこのマークのついた卵があるかどうか後で確認してこよう。
British Lion Quality
そういえば、2001年に初めてロンドンを訪れたとき、日本料理店に入ってすき焼きを一人で寂しく食ったのだが、このときはお店の人に「日本人だから大丈夫だと思いますが、生卵はこちらでは食べないのです。つけますか?」と聞かれた。怖かったのでやめたのだが、やはり観光中はやめたほうがいい。おなかを壊すとしばらく動けなくてせっかくの旅行がもったいない。