「education」カテゴリーアーカイブ

3年の演習で読んだ論文 (15/1/2020)

Watabe, M., Ban, H., & Yamamoto, H. (2011). Judgments About Others’ Trustworthiness: An fMRI Study. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 2, 28-32. https://doi.org/10.5178/lebs.2011.16

fMRIを使い、人の信頼性に関係する情報と関係しない情報を与えた場合に、反応する部位の違いを検討した研究。angular gyrus、anterior cingulate、left frontal lobe、right frontal lobe、putamen/caudate nucleusが関連していた。

3年の演習で読んだ論文 (21/12/2019)

Shamay-Tsoory, S. G., Ahronberg-Kirschenbaum, D., Bauminger-Zviely, N. (2014). There is no joy like malicious joy: Schadenfreude in young children. PLOS ONE, 9(7): e100233. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0100233

2歳から3歳の子どもがシャーデンフロイデを感じるかどうかを調べた実験。自分の母親が、(自分ではなく) 自分の友達を抱っこして本を読み聞かせている時に本に水をこぼすと、シャーデンフロイデを示すという結果。

Vagnoni E, Lewis J, Tajadura-Jiménez, A, Cardini, F. (2018). Listening to a conversation with aggressive content expands the interpersonal space. PLOS ONE 13(3): e0192753. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0192753

攻撃的な会話を聞くと、それが自分と関係のない話であっても、中立的な話を聞いた場合と比較してパーソナルスペースが拡大する。

『シラバス論: 大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について』出版記念パーティ原稿

12月8日 (日)、芦田宏直氏による『シラバス論』の書籍の出版記念パーティが東京マリオットホテルで開催された。当初30分いただけるということで気合を入れて原稿を書き始めたが、途中で15分となったものである。しかし、当初より予測できていたように、芦田先生は一人で喋り続け、懇親会の時間が全て潰れてしまった。当然われわれの解題講演の時間もなくなったが、それでも10分いただけたので、だいたい以下のお話の重要な部分は話すことができたかと思う。芦田先生のブログコメント欄に載っているものは参照ページ数がないので、若干の誤字を訂正し、以下に解題講演の原稿を掲載しておく (誰が書いたかを明示していただければ転載などご自由に)。

芦田宏直 (2019). シラバス論: 大学の時代と時間、あるいは〈知識〉の死と再生について 晶文社

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3年の演習で読んだ論文 (4/12/2019)

Nojo, S., Ihara, Y., Furusawa, H., Akamatsu, S., & Ishida, T. (2011). Facial Resemblance and Attractiveness: An Experimental Study in Rural Indonesia. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 2 (1), 9-12. doi: 10.5178/lebs.2011.11

インドネシアの農村住民を対象に、自分 (あるいは親) と似た顔を好むかどうかを検討した研究。短期的パートナーに対しては類似度は影響しなかったが、長期的パートナーに関しては、女性は自分と似た顔を嫌う傾向、男性は自分の母親と似た顔を嫌う傾向が見られた。

3年の演習で読んだ論文 (27/11/2019)

Kause A, Vitouch O, Glück J (2018). How selfish is a thirsty man? A pilot study on comparing sharing behavior with primary and secondary rewards. PLOS ONE 13(8): e0201358. doi: 10.1371/journal.pone.0201358

スピンバイクを使い、喉が渇いた状況に実験参加者を置き、水を他の参加者と分けるかどうかを独裁者ゲームの枠組みを使って調べた実験研究。お金に比べて、水の分配量が多いことがわかった。また、運動量と連動しない形で得られたお金はよく分配されるが、水に関しては運動量と連動しようがしまいが、違いはないことが分かった。

Ohtsubo, Y. & Watanabe, E. (2013). Unintentional unfair behavior promotes charitable donation. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 4 (1), 1-4. doi: 10.5178/lebs.2013.24

独裁者ゲームの修正版を利用。分配者はカードを引いて偶然 (実際には操作されている) に不公平な分配か公平な分配を行う。(意図しない) 不公平な分配をした場合に、慈善団体への寄付額が高まることが明らかになった。

3年の演習で読んだ論文 (20/11/2019)

Moroń, M. (2015). Mate preferences toward agency and communion. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 6 (1), 1-4, doi: 10.5178/lebs.2015.32

配偶相手の選択にあたり、communion (愛情とか) とagecy (知性とか資源とか) の重要性を尋ねた結果、予測と反して、agencyのほうに高い選好が示された。また、男性よりも女性の方がcommunion、agency両方の特性を重要だと認識していた。

Oda, R. & Hiraishi, K. (2015). Willingness to provide is more important than ability to provide: women’s choice of a long-term male partner. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 6 (2), 21-24. doi: 10.5178/lebs.2015.37

女性は相手の提供する金額が重要なのか、それとも意図が重要なのか、を調べた研究。長期的な関係の場合には「持っている資産の何%を家族に配分してもらえるか」が重要になるが、短期的な関係の場合にはもらえる額自体が重要になる。

3年の演習で読んだ論文 (06/11/2019)

Tamura, K., Morita, R., & Ihara, Y. (2011). Evolution of egalitarian punishment. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 2 (2), 20-23, doi: doi.org/10.5178/lebs.2011.14

シミュレーション研究。公共財ゲームのモデルでは平等主義的処罰 (儲けている人を罰するタイプの罰) は古典的罰と同じくらい協力を促進した。また、囚人のジレンマゲームを使ったモデルでは、協力の利益が高いほど協力者は増えたが、どのような状況でも罰を行使する者は少数にとどまったが、協力による利益が非常に少ない状況のみで利他的な加罰者が半数程度まで増える現象が観察された。

3年の演習で読んだ論文 (23/10/2019)

Bhogal, M. S. (2016). Sexual selection and the evolution of altruism: males are more altruistic and cooperative towards attractive females. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 7 (1), 10-13. doi: 10.5178/lebs.2016.42

場面想定法実験で、男性は相手の女性が魅力的なほうがより協力するが、女性はそれほど魅力度によって差をつけないという結果が得られた。