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3年の演習で読んだ論文 (17/7/2019)

Matsumoto-Oda, A. & Collins, A. D. (2016). Two newly observed cases of fish-eating in anubis baboons. Letters on Behavioral Science, 7 (1), 5-9. doi: 10.5178/lebs.2016.41

ヒト以外の霊長類は魚をほとんど食わないが、ヒトよく食う。アヌビスヒヒの魚食に関する観察事例を示すことで、なぜヒトが魚を食うようになったのか考察する。

Tamura, K. & Ihara, Y. (2012). Evolution of social learning in lattice-structured populations. Letters on Behavioral Science, 3 (2), 25-29. doi: 10.5178/lebs.2012.23

社会学習の進化に関するシミュレーション研究。格子モデルを仮定するとしない場合よりも社会学習は進化しない。また、空間構造の効果は垂直/水平伝達で斜行伝達よりも弱かった。

3年の演習で読んだ論文 (3/7/2019)

Oda, R. & Ichihashi, R. (2016). The watching eyes effect on charitable donation is boosted by fewer people in the vicinity. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 7 (2), 9-12. doi: 10.5178/lebs.2016.52

Watching Eye効果に関するフィールド実験。募金箱を居酒屋の前に置いておく。Small-norm条件 / Large-norm条件 (もともと募金箱にどの程度のお金が入っているかで操作)、Eyes / No eyesの4条件。目の効果がSmall-norm条件で得られ、目があるほうが寄付額が多かった。

Komiya, A. & Mifune, N. (2015). An individual difference in betrayal aversion: Prosociality predicts more risky choices in social but not natural domains. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 6 (1), 5-8. doi: 10.5178/lebs.2015.33

Faith Gameを使い、社会的リスクを示唆する実験条件だけでprosocialな個人がproselfな個人よりもリスキーな選択をするということを示した研究。自然的リスク (ギャンブル) ではSVOの効果なし。

「進化心理学」の感想 (27 Jun, 2019)

この日より全員入れる教室に移動。

今日くらいの進行速度でちょうどいいと思います

ノートを取ってきていればちょうどいいだろうね。

先生は奥さんにバレてしまったことはないのでしょうか?

バレてやばいことはしていない。

女性でも貞操観念がない人は居ますが、その人は突然変異ですか?

何事にも個人差はある。

授業の内容で一夫多妻などの内容がありましたが、最近の一部の過激なフェミニストの人達が見ると大変な事になりそうだと思いました。動物愛護の観点から動物実験を行えなくなった過去と同じように、そのようなテーマを扱ってはいけないとする流れが出来ない事を祈るばかりです。

どうある「べき」かという問題は政治であって、学問とは本来関係のないものだ。フェミニズムは政治としては否定するつもりはない。

授業のスピードは丁度よく感じます。

了解。

将来的には子供が産めないオスは絶滅すると言う話を聞いたことがあるが、本日の授業でありえない話ではないと思った。

オスいなくなればメスも子どもを残せないので、メスが単独で生殖できるようになるという話?

巣を「個体」とみなすと一匹の蜂は細胞ですか?

たとえ話としてはそんな感じだが、あれは細胞ではなくあくまで個体。

前回進まなかった所を書いてきたが、それでは今回進んだところのノートが間に合わなかったため、次回はできるだけ先を書かなければ間に合わないことが分かった。

がんばろう。

被捕食者のヒトという仮説を聞いて、ヒトは動物などを食べる側だと思っていたが、食べられる側だったという仮説を初めて知りました。

食べる側でもあるが、食べられる側でもある。

好まれる形質についてですが、例えば、好まれるような (強い、投資してくれるなど) オスが持ちやすい、という理由がある、という考えもあるのでしょうか。上手く文章がまとまっていないかもしれません。

そういった形質を持っていることが別の意味で適応的であることを示すシグナルとなっている、という可能性はある。例えば無駄な羽を持つことはタフであることを示すかもしれない。

ヒトがどのように進化してきたか、性と進化についてわかりました。先生の話す速度が早くてメモが取れないところがあったので、もう少しゆっくり話してほしいです。

やはりこういう意見も。

そのミトコンドリアDNAを分析したときにアフリカの女性にたどり着くとありましたが、昔の母親にたどり着くための資料などはどうやって見つけるのでしょうか。

いろいろな民族のミトコンドリアDNAの塩基配列を分子時計の理論によって解析して、いつごろ、どこらへんに祖先がいたかを見つける。実際にその女性が発見されたというよりは「16万年くらい前にアフリカにいたであろう」ということが推測されるという話。

メスの精子の選りすぐりで睾丸の大きさが関係するとあったが陰茎の大きさは関係するのか疑問に思った。

陰茎の長さは何によって決まっているのか実はよく分かっていない。

授業の速さはものすごく速いと感じた。遅れを取り戻したらもう少しゆっくりして欲しい。

こういう人もいる。ノートはとってきただろうか?

子孫を残す時は女性がすごく不利だと感じました。

それは誤解。女性は自分の子どもが確実に自分の子どもだと分かるが、父性は不確実だというデメリットが男性側にはある。

スライドが多すぎて写してくるのが大変です。💦

時間としてどのくらいかかるのかの情報がほしい。

性内淘汰の話を聞いて思ったんですが、浮気癖がある男性は無意識に子孫を残すために、気持ちではなく体の浮気を辞められないという場合があるんでしょうか?

やめられない、ということはないはずだが、しやすい傾向あるということはあるだろう。

休んだ回の小テストは提出してもいいのでしょうか?

ぜひやってください。

進むスピードが速かったです。スライドを各自で印刷できるようにしてほしいです。

検討します。

スカベンジャー (屍肉あさり) について、死んだ動物の肉や病気で死んだ動物の肉を食べていたのではないかとのことでしたが、不衛生な気がします。寧ろそのような肉を食べるほうが死ぬリスクが高いように思えます。

なぜそう思うのだろう。飢え死にするリスクが高ければ屍肉を食べたほうがよい、という話。今とは食糧事情が全く異なる。

知り合いに浮気をたくさんする人がいるのですが、これはクーリッジ効果が強く働いているのですか?

個人差。

授業ということは理解できるんですが、性関係の話はなんだか複雑な気持ちになります。

気持ちは分かるが、やはりアカデミックな話だと割り切るしかない。

人間が争って傷つけあうのも、自分たちが生き残るためというのがどこかにあるからなのでしょうか。周囲を蹴落とすという点で似ているような気がした。

「生き残るため」と思っているかどいうかというのは別の話 (至近要因) になるが、個人間の葛藤や集団間の葛藤も適応の観点から研究されている。

女性は長期間の交際を望み、男性は短期間で飽きてしまうとありましたが、正反対の性質であるのになぜ人間がわざわざ結婚するのかが疑問に思えました。

両性が揃って初めて子孫を作れるが、それぞれ配偶戦略に違いがあるという話。

恒常的な同一メンバーによる群れ、社会脳仮説についてもう一度聞きたいです。

群れ生活への適応から大脳新皮質が発達したという話。

今回の授業スピードでは、少し着いていくのが大変でした。もう少し、ゆっくり進めてほしいです。また、補講日は変わらないのでしょうか? 出来ることなら、土曜日にしてほしいです。

検討したのだが、7月は6日、13日、20日がいずれも出張で使えず、27日は振替試験日のために補講を入れることができない。申し訳ないが、土曜日に補講は入れられないということが判明した。

途中進度が早くて、メモをすることができなかったところがあったため、もう少しゆっくりしてほしいと思いました。

このようにちょうどいいという人と早すぎるという人が2通り出てくる。ノートを取っておけば間に合うだろうか。

次は同性の能力への嫉妬についてですが、これは、「同じ性の人間が自分より優秀であると、自分の遺伝子を残しづらくなるという可能性を危惧しての感情」という解釈で合っていますか?

それはどちらかというと「妬み」の感情 (自分が持っていないものに対する感情) で、嫉妬というのは自分が持っているものが奪われるという恐れに関する感情。

人間だけに限らずオスは勝手な生き物だと感じました。僕は浮気しないように気をつけます。

そんなことはない。オスもメスもそれぞれ自分勝手。

孔雀などが凄いほどモテるとありましたが、身体が大きく見えるからオスとしてモテるのだと思っていたのですがそういう説はないんですか

それもあるかもしれない。

身近なテーマで分かりやすくおもしろかったです。授業の速さはこのくらいでいいと思います。質問なのですが、クジャクのオスには魅力的な羽が、授業で出た鳥には綺麗な尻尾があるように動物のオスは選ばれるための武器を備えていると思うのですが、人間のオスにはそれがないのでしょうか? ないとすればなぜないのでしょうか?

ヒトのオスは高い時計を身につけたり高級車を乗り回したりする。あるいはマウントを取るために説教したりする。

投資する性、投資しない性をもう1回説明を聞きたいです

時間的にもう一度説明する余裕はないので、分からない場合は具体的な質問にしてもらえるとよいと思う。分からなかったところを絞ってもらったらここやMoodle上で追加の説明を書くことができる。

後、資料の穴埋めのことなんですが穴埋めにすることによってそこのかっこはつまり重要とわかるのでテストに出やすいとわかりますし、赤いペンで書いて赤シートなどで復習もかなりしやすくなりますし、ノートを取らなくて時間があまるので復習の時間もかなり増えると思いますしとてといいと思うので、穴埋めの資料が欲しいです

用語を覚えてもらいたい、というのももちろんあるのだが、そういう試験対策のようなことをしてもらいたいわけではない (この科目が資格に関係するのだったら意味はあると思うが) ので、そういうあり方というのは望ましくないのではないかと思っている。

雨の日でも気分を上げるにはどうしたらいいですかね。

分からない。

投資の少ないオスが多い、とあったがメスからすると投資するオスの方がいいので、いつかは投資するオスが増える可能性はあるのでしょうか?

もう増えている。

人の性的二型の力とは、社会的優位さとかですか? それとも暴力系ですか?

ここでは身体的な力のこと。

「容姿の対称性」の正直な信号は、遺伝の問題なので改善しにくいが、「良い分別」の正直な信号は努力次第で改善出来る。という理解は合ってますか?

努力ではどうしようもないので「正直な信号」という。

3年の演習で読んだ論文 (26/6/2019)

Tifferet, S. & Kruger, D. J. (2010). The terminal investment hypothesis and age-related differences in female preference for Dads vs. Cads. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 1 (2), 27-30, doi: 10.5178/lebs.2010.7

女性は年齢が高くなるほど長期的な関係に適した相手 (CadsではなくDads) を好むようになるという研究だが、仮説が支持されていると言われているわりに有意ではあるものの年齢との相関係数は非常に低い。

Oda, R. (2019). Is the watching-eye effect a fluke? Letters on Evolutionary Behavioral Science, 10 (1), 4-6. doi: 10.5178/lebs.2019.68

Watching Eye効果は否定的な結果がメタ分析によって報告されているが、傍観者効果を考慮すると、もう少し慎重な検討が必要なのではないかと論じた意見論文。

「進化心理学」の感想 (20 Jun, 2019)

4学期制なのでもう4回分終わってしまった。なのに2日分ちょっとしか終わっていない。そのうえ、教室が履修者を全員収容できないサイズであることが判明。進度が遅いという意見が数名からあるので、やはりノートは事前にとってきてもらうスタイルにせざるを得ないような気がする。

ところで、ハテナやびっくりマークの後には必ずスペースを補う癖をつけよう。また、できれば?や!ではなく、ちゃんと?とか!と書いたほうがいいが、これはどうでもよいと思われることかもしれない。

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「進化心理学」の感想 (13 Jun, 2019)

木曜1・2限の「進化心理学」の授業は50名から60名ほどの履修者。教室が狭いとの意見が出たので、さきほど教務にもっと広い教室がないかを問い合わせ中。

速報: だめでした。他に空いている教室はないので、狭い教室で我慢してほしい。申し訳ない。

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LG UltraFine 5K Displayへの対応状況

Mac で LG UltraFine 5K Display を使う」を見ると、Mac Pro (Late 2013) では1台しか接続できないかのように書かれてあるが、これは不正確で、2台接続することができる (Thunderbolt 2変換ケーブルが必要)。

そこでMacBook Pro 13-inch ( 2016, Four Thunderbolt 3 ports) に2台のUltraFine 5Kをつないでみたら、だめ。後からつないだものが真っ黒になる。Thunderbolt 2にしか対応していないMac Pro Late 2013には繋げるのに、Thunderbolt 3に対応しているMacBook Pro 13-inchには接続できないのだ。

さらに、Thunderbolt 2時代のMacBook Pro 13-inch (retina, Mid 2014) を接続してみると、使えるものの、表示がぼやける。Mac mini 2014を接続したのと同じ状態になる。dot by dotだといけるが、さすがに27インチで5K解像度だと文字が小さすぎて使い物にならない。

というように、ディスプレイの接続はとにかくやっかいである。

コマシラバスに関する芦田先生の論考へのコメント

シラバスとは何かコマシラバスはなぜ必要なのか (ver. 195.0)」についてのまとめと簡単なコメント。

この芦田原稿 (以下、「本原稿」) は近々刊行予定の『シラバス論 ― 大学教育と職業教育と』に収録される書き下ろしのものだそうで、7万字を超える力作である。なお、僕が2003年に北大に提出した博士論文 (200ページ弱) が8万字弱であることからその力作っぷりが分かる (しかし、そんなものと比べるなと芦田先生はお怒りであろう)。ここでは少し本原稿の内容をまとめながらコメントをしたい。

誤解があったため訂正しました (30/5/2019 6:59 pm)。7万字超の最新版原稿に更新されたので、書き直しました (15/5/2019 4:53 pm)。

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